韓国映画祭の中で、もっとも伝統ある「大宗賞映画祭」がネットで論争を呼んでいる。ことの始まりは、来る11月6日に開催される「大宗賞映画祭」の受賞ノミネート発表直後に起きた。この論争をSBSが動画ニュースで解説している。

論争の火種は本選出場作品と候補者。まず、主演女優賞に「海雲台」と「私の愛私のそばに」に主演したハ･ジウォンがノミネートされていなかったということ。次に、国際映画祭に招請された「コウモリ」が最優秀作品賞候補から外れ、監督賞と主演俳優ソン･ガンホが外されたということだ。さらに、封切りされていない映画が4つの候補に上がったということ。こういう選定方式がネチズンたちに強い疑問を投げかけたのだ。

これに対して映画祭サイドでは、ハ･ジウォンが今年2本の映画に出演したことで、審査委員の間で票が分かれたためと説明しているが、ネチズンたちは未だ納得していない。

ちなみに、第46回「大宗賞映画祭」本選にノミネートされた一部の部門の作品と候補者を紹介しよう。

◆ 最優秀作品部門
「マザー」「空と海」「神機箭」「海雲台」「国家代表」
◆ 監督部門
「国家代表」キム・ヨンファ、「海雲台」ユン・ジェギュン、「美人図」チョン・ユンス、「エジャ」チョン・ギフン、「マザー」ポン･ジュノ（ポン・ジュンホ）
◆ 主演男優賞
「私の愛、私のそばに」キム･ミョンミン、「国家代表」ハ･ジョンウ、「神機箭」チョン・ジェヨン、「海雲台」ソル・ギョング、「亀走る」キム・ユンソク
◆ 主演女優賞
「美人図」キム・ミンソン、「あなたは遠いところに」スエ、「マザー」キム・ヘジャ、「エジャ」チェ・ガンヒ、「空と海」ジャン・ナラ
◆ 助演男優賞
「海雲台」キム・イングォン、「マザー」チング、「あなたは遠いところに」チョン・ギョンホ、「梨泰院殺人事件」チャン・グンソク、「モダンボーイ」キム・ナムギル
◆ 助演女優賞
「不信地獄」キム・ボヨン、「コウモリ」キム・ヘスク、「碍子」キム・ヨンエ、「美人図」チュ・ジャヒョン、「私の愛私のそばに」ナム・ヌンミ、「海雲台」オム・ジョンファ

ハ･ジウォン、何故外れた？…大宗賞、始まる前から“軋み”