韓国ドラマ「100日の郎君様」第12話あらすじと見どころ:忘れるべき100日間!豆知識:世子の心得

2020年08月01日10時00分ドラマ
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前回までの楽しい展開から一転、第12話はウォンドゥクク(ド・ギョンス/EXO-D.O.)とホンシム(ナム・ジヒョン)の切ない演技が続く…韓国ドラマ「100日の郎君様」第12話のあらすじとみどころをご紹介、本作はDVDも好評発売中でYoutubeにて予告動画が視聴できる。
(※NHKBSプレミアムにて2019.07.21-11.03放送時に紹介したものです。)

「100日の郎君様」は、記憶を失った世子の100日間の愛を描く前代未聞の世子失踪事件を背景にしたミステリーロマンス・フィクション時代劇。タイトルの“郎君様”は“旦那様”という意味。
【「100日の郎君様」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころと共に、時代背景やキャストの魅力、豆知識などを紹介していく。詳しいあらすじを知りたくない方は見どころだけを先にチェックして、あらすじは見逃した時や視聴後の確認用にどうぞ。



■第12話:忘れるべき100日間
ウォンドゥクは、急に目の前に現れたキム・チャオンから、自分が世子イ・ユルだと知らされる。人違いと言い張るウォンドゥクだが、ユルが記憶を失っているのを利用し、思いのままに事を進めようと、世子嬪に子が宿っていると明かし、臣下として跪く。一方、ホンシムは何者かに連れ去られ、現場を目撃したチョン・ジェユンが密かに追跡する。
自分が世子だと知り、まん丸い目をさらに丸くするD.O.に注目。何としても娘が身ごもった子を王位継承者にしたいチャオンはなりふり構わず、自ら暗殺を命じた世子にかしずいて王宮に連れ戻す作戦。

王宮では新たな王位継承者(世子)を定める式の最中に突然、行方不明のチャオンが、亡くなったはずの世子イ・ユルを連れて現れ、人々は驚く。冊封式が中止になったことを聞いて驚く王妃と世子嬪ソヘ。
朝鮮時代王や世子が着用する龍の刺繍のある衣装を龍袍(용포:ヨンポ)という。冊封式での王の礼装については、朝鮮王朝豆知識の「◆王室の祭服・婚礼服」で詳しく解説。

そのころ、ホンシムは兄ムヨンから、ウォンドゥクが実は父の仇チャオンの婿で世子だと聞かされショックを受ける。村ではホンシム一家が荷物を残して姿を消したと騒ぎになるが、権力者パク・ソンドからウォンドォクが軍役から逃亡した大逆罪人で、ホンシムたちを探すなと厳命される。ショックのヨン氏にジェユンは、ホンシムが兄と一緒におり、ウォンドォクは世子だと明かす。
ウォンドゥクが世子と聞き放心状態のホンシム。「今度はお前が忘れる番だ…」ムヨンの言葉に、大粒の涙を流し、どこに向けていいのかわからない怒りの演技をナム・ジヒョンがさすがの演技力で熱演している。

王妃一派が、世子死亡の葬儀を取り仕切ったチャオンを死に値する重罪を犯したと追及するが、世子が、記憶を失った自分を見つけて宮殿に連れ帰ったと擁護する。
チャオンから嘘を吹き込まれた世子は、記憶を失くす前以上に、父王を見つめる目が厳しい。いったい、チャオンはどんな嘘を世子に吹き込んだのか?

チャオンは世子の周りを自分の息のかかった者たちで固め、世子の記憶が戻るのを恐れる世子嬪ソヘは、二人が政略結婚のために不仲だったから寂しかったと話す。世子は、ソヘに済まなく思って我が子のために優しくしようとする。その頃、ホンシムはウォンドゥクからもらった花の靴を胸に抱いてただ泣くしかできないでいた。
一度は捨てた靴を泣きながら探すホンシムの胸の痛みをGUMYが歌う「消して」がさらに悲しくする(OST視聴PV解禁)。

我が子の生還を手放しでは喜べない王。チャオンから、世子の義父である自分に今度手を出したらただでは置かないと恫喝され、傀儡王に戻るしかない。王妃はソウォン大君の身を案じ、王になんとかしてほしいと頼むが…。

チャオンは手下にある事実を確かめるためにムヨンを探させる。その頃ムヨンは、自分を矢で射抜いたのが世子嬪に命じられたボミだと知る。ホンシムはこれまで兄ムヨンが何をしてきて、なぜウォンドゥクが世子だと知ったのかをムヨンに確かめるが…。
鋭いホンシムの質問にムヨンはどう答えるのか?

一方、世子は、豪華な食事を目の前にしても民の貧しい食卓を思い出し箸が進まず、勉強会(書筵=ソヨン)にも身が入らず、ホンシム恋しさに彼女の幻まで見るありさま。そんな世子に異母弟であるソウォン大君は、私の欲しいものすべてを持っている世子が恨めしいと言う。そして、人が変わったような世子の様子に驚く。
若手俳優としても演技力が高く評価されているD.O.だが、本作では特にその目の演技が素晴らしい。幻のホンシムを見つめる眼差しがあまりにも切ない。また、具体的には描かれていないが、ソウォン大君は世子嬪ソヘに対して想いを持っていたのかもしれない。そう考えると、第10話での大司諫の「恋文の受取人は大君ですか?」という言葉や、大君が世子にぶつけた恨みの言葉がより意味深く感じられる。

その頃、パク・ソンドがジェユンを連れて、世子へのこれまでの非礼を詫びたいからとりなしてほしいと、チャオンに泣きついていた。チャオンは、世子から密書まで受けたジェユンがウォンドゥクの正体に気づかなかったことを疑問に思うが、ジェユンから失顔症だと聞き、2人を村に帰るよう命じる。その後、ジェユンは強引に世子への謁見を求め、ホンシムたちの安全のために村での100日間を忘れるようにと進言する。
「友ならホンシムが無事かどうかだけ教えてほしい」という世子に、「友にはなれません。邸下ですから」と答えるジェユンの言葉が、孤独な世子という立場をうまく教えてくれる。

隠れ家に、ご馳走とホンシムたちが最も必要なものを持ってジェユンが姿を見せる。そんなジェユンにホンシムはある頼みごとをする。
ジェユンがご馳走と一緒にもってっ来たものとは?そしてホンシムはジェユンに何を頼んだのか?

世子が帰還したが王宮にはまだ問題が残っていた。ソウォン大君の世子冊封を祝うために明から使節団が都に到着したのだ。記憶を失くしていた世子に後継者としての資格がないことを暴露しようと、目論む王妃一派は、使節団の接待を世子に任せるよう提案する。
記憶を失った世子を試そうとするチャオンに、「私は記憶は失ったが、知識を失った訳ではない」と、世子。文武共の完璧な世子だったからこそ言えるセリフだ。

ムヨンの傷は日に日に悪化する中、ジェユンがある人物を連れてくる。その頃、世子は幻のホンシムから別れを告げられ、たまらず…。
ジェユンが連れて来たのは?ホンシムの涙が堰を切ったように流れる。

■豆知識:世子の心得
朝鮮時代、世子や世孫など王位継承者と認められると帝王学の教育が始まる。世子侍講院(セジャシガウォン)が設立され、侍講官と呼ばれる先生が24時間体制で付き、世子は、国王としての学問的知識と道徳的素養など、儒教で言われる「君子の六芸」を身に付けていく。「君子の六芸」とは礼(道徳)・楽(芸術)・射(弓術)・御(乗馬)・書(文字・書法)・数(算術・数学)のこと。D.O.が演じた世子は、みごとにこの六芸を劇中でさりげなく披露させている。
※侍講院については、「秘密の扉」第11話「■豆知識」で詳しく解説している。

■キャスト
イ・ユル/ウォンドゥク役:ド・ギョンス(EXO-D.O.)
ユン・イソ/ホンシム役:ナム・ジヒョン
左議政 キム・チャオン役:チョ・ソンハ
王役:チョ・ハンチョル
漢城府参軍従7位 チョン・ジェユン(チェユン)役:キム・ソノ
世子嬪 キム・ソヘ役:ハン・ソヒ
ムヨン役:キム・ジェヨン
ほか

NHK「100日の郎君様」番組サイト
 2020.05.17スタート 日23:00-24:00 地上波放送 NHK総合
 2019.07.21-11.03 日21:00~22:00 NHKBSプレミアム
Youtube「100日郎君様」予告動画
◇公式Twitter:roukunsama_PR

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