ヨン・ウジン、寝る前には賛美歌?「プリースト~君のために~」インタビュー&写真公開!

2019年10月11日22時00分ドラマ

悪魔によって母を亡くした神父と神を信じない医師、正反対の2人が命を救うため力を合わせて悪霊に挑む韓国初のメディカルエクソシズムドラマ「プリースト~君のために~」に主演した、俳優ヨン・ウジンのインタビューが到着したのでご紹介!公式サイトで日本版予告動画も公開されている。



「プリースト~君のために~」は、本格的サスペンスに定評のある韓国OCNの作品で、今年2019年1月に放送を終えたばかりの新作。本作でヨン・ウジンは、辛い過去を持っていながらも、悪魔を消滅させるための意思を貫きエクソシストとして成長する姿、世界を救うという信念などを繊細に演じ、作品を最後まで引っ張っていったと高い評価を受けた。
こうした韓国での評判や、作品詳細については【「プリースト」を2倍楽しむ】で紹介している。

【オフィシャルインタビュー】(全文)
pl―今回演じたオ・スミンについて教えてください。
僕が演じたオ・スミンは、信念と意志の強い人物です。人生の答えは常に主が導きだしてくれるという信念のもとに生きるエクソシスト(悪霊払い)です。責任感が強く、活発で明るいエネルギーを持った性格だと言えますね。

―本作への挑戦を決めた理由や悩んだことは?
作品の素材が興味深いと思いました。僕は今まで俳優を続けるうえで、動的なエネルギーを発散した、思い切った演技をしたいという思いを持っていました。しかしドラマという枠の中では、そのような演技をやり通すのは容易ではありません。でも今回の作品では、動的なエネルギーと、人間関係から生じるさまざまな感情を表現できるシーンが描かれている作品だったので出演を決めました。いい決断ができたと思います。作品の素材が特殊だからかもしれませんが、他のエクソシズム関連の作品でも非常に優れたものが多く、オカルトを扱ったジャンルは多くあるので、その点については心配も当然ありました。しかし、それよりも本作の特色を表現してやるぞ、という思いが勝ったんです。もちろん一般的なオカルトの要素が基本的なベースになっていますが、このドラマには独自のスタイルがあると感じました。超現実的な世界をさまざまな視点で描けていると思ったんです。医療ドラマの要素も含んでいるので、非現実的な世界を医師の視点ではどう見るのかという部分も、この作品ならではの重要なポイントです。このようにいろいろな立場から見た視点でドラマを見ることができるので、一般的なオカルト作品とは一線を画す作品になると思いました。それが、この作品を選ぶ重要な決め手となりました。

―この作品を選んでよかったと思うことは?
どのドラマでも同じことですが、最初に放送される前までは、ある種の苦悩や疑問を常に抱えながら演技をするので困難は多くあります。特にこの作品はCGを利用する分量がとても多いこともあり、撮影が早くに始まりました。だからその不安を抱えた期間が長く、最初の放送で視聴者にどう見えるかとても気になっていました。最初の放送前に、それまでに編集された映像をモニタリングしたのですが、この作品に関われたことが誇らしく、出演を決めてよかったと思うほどに良い出来だったんです。

PL―演じるために準備したことは?
悪霊払いのシーンが多いため、準備すべきことはとても多かったです。よりディテールを理解するためにラテン語を勉強しました。ラテン語の先生の授業を受けて、共演者と一緒に勉強しました。また僕の役は個性的で活動的であり、アクションの多いキャラクターだったので、アクションシーンの準備もしました。アクションシーンを準備する過程で、人物像が固められたと思います。セリフの調子もだんだんと変化していきました。悪霊払いについての知識も得るため、今までに作られた作品を参考にしました。時間の許す限り、多様な準備をしたと思います。

―普段はホラー作品を見ますか?
見るときは没頭して楽しみますが、好んで見る方ではありませんでした。しかしこの作品への出演をきっかけに、先輩たちに推薦してもらった作品を見たり、自分でも探して見るようになりました。

―今回悪霊と闘う役でしたが、普段は幽霊などについてどう考えていますか?
幽霊の存在について深く考えたことはありませんが、人は誰しも怖いものがあると思います。何かを怖がるなど不安を抱えるものですが、僕はどちらかというと人の方がもっと怖いと思ってきました。だから、「幽霊が出そうだ」とか「超自然的な経験をした」というような恐怖を感じたことはありません。でも本作品のようなジャンルを演じたことによって、急に考えるようになったんです。撮影が始まってから、夜遅くに家に帰ったら家の電気が消えていると何だか不安に思ってしまうんです。演じているキャラクターに浸っているためなのか、撮影の期間中は常に部屋のドアをしっかりと閉めて、寝る前には賛美歌を聴いて寝ていました。

pl―撮影が始まると緊張感などがあると思いますが、現場の雰囲気はいかがでした?
雰囲気はとても明るかったです。ドラマの性質上、エネルギーが暗く沈みやすいはずなのですが、俳優陣がそういったものをふるい落として、スタッフの雰囲気を盛り上げて現場では明るくしようと努力していたと思います。だから現場は笑いが絶えませんでした。共演者の方は皆さんユーモアにあふれていて、とても明るく健康的でした。むしろ僕がキャラクターとは反対で静かで口数が少ない方で、共演者からとても元気づけられていました。そんな現場でしたね。

―NGを一番多く出した方はどなたですか?
NGは僕が一番多く出したと思います。悪霊払いのためにさまざまな祈祷文があり、日常的に口にしない言葉が多かったので覚えるのに時間もかかってしまいました。

―劇中で理想的な師弟関係を演じたパク・ヨンウさんとの共演はいかがでしたか?
最も近い存在の役ですし、演技も一緒にする機会が多かったです。またムン・ギソン神父とオ・スミン神父の2人の関係がとても強いので、1話目から物語の進行に2人のエネルギーが最も重要であると考えていました。ドラマの1話と2話は、2人が醸し出す雰囲気がドラマの調子を左右すると考えたので、かなり集中していました。だからお互いに意見交換をよくして、現場で常にアイデアを出して共有していました。パク・ヨンウさんは、僕から見ればアイデア王と言えるほどです。例えるなら、なかなか解けないなぞなぞの答えを導き出してくれる、そんな存在でした。いつもヨンウ先輩を頼りにしていましたし、実際に、個人的に精神面でも頼りになる方でした。演技以外のことでも、俳優としてのプライベートなことや、人生の先輩としてたくさんの質問もしました。非常に親しくさせてもらい、感謝しています。

PL―チョン・ユミさんとは以前にも映画で共演していますが、今回いかがでしたか?
ユミさんは、受け止めるのがうまい俳優さんですね。僕がぎこちない演技を相手役の方に投げかけた場合、やりにくければ他のアイデアを出すなどして対応します。でもユミさんはすべて受け入れてくれたと思います。僕がどんな演技を投げかけても受け入れてくれたので、心置きなく演じることが出来ました。でも、ユミさんの対応は実は簡単なことではありません。それと同時に、演技する上ではとても重要な事なのですが、ユミさんはそれを柔軟に対応してくれました。常に僕が演技しやすいようにしてくれて、前向きなエネルギーを持っていました。とても親しい関係だったから、むしろ僕が甘えてしまった気がして、申し訳ない気がしています。もっと気を使ってあげられればよかったと。だから今度、美味しいものでもごちそうしたいと思っています。

―水中キスシーンは大変ではなかったですか?
水中でのキスシーンは、本当に水の中に入って演技をしたのですが、水中での不安があってひどく大変だったのを覚えています。ただ、チョン・ユミさんがスキューバダイビングかな?間違いかもしれませんが、そんな類いの資格を持っているそうです。だから、僕をしっかりと抱えて演技をしてくれました。そんな風に相手の女優さんは演技をしようとしているのに、僕はといえば、「ここで死のうと、キスだけでもして水から出なくては」というような状態でした。だから、チョン・ユミさんが水中で僕をしっかりつかんでくれたのが心の支えになりました。本当に僕は水中が怖くて不安なんです。幽霊より怖いくらい。悪魔より水中撮影の方が怖いんじゃないかな。でもチョン・ユミさんが腕をしっかりとつかんでくれた瞬間に、そこから伝わるエネルギーが「このシーンは大丈夫だ」と思わせてくれました。おかげで気持ちが落ち着くと同時に、無事にそのシーンを収めることができました。あのシーンは本当に助かりました。

―あのシーンはとてもキレイでした。
そうですね、とてもキレイなのでユミさんはそのシーンを写真に撮って大事に持ち歩いているそうです。

PL―最も記憶に残るシーンは?
エネルギーをかなり消費して作ったシーンが多いので、僕が1シーンを選ぶのは申し訳ない気がします。毎話、悪霊払いをするなど、僕だけではなく医療シーンも重要な場面が多く描かれています。毎回、見どころのあるシーンがあります。おそらく視聴してくださる方々には、通常のドラマと同じく穏やかなシーンがあったとしても、回ごとに重要で、面白くて目を引くシーンもあるので、そこを見逃さずに注目して見ていただけたらうれしいです。

―俳優ヨン・ウジンにとって「プリースト~君のために~」とは?
作品のテーマについて深く考えてきたことが、演技者ヨン・ウジン、そして人としてのヨン・ウジンの「深み」について考える契機になりました。僕がどうやって生きてきたのか、僕がどんな状況の時に、どんな決定を下してきたのか。そして、どのような信念の元に人生を生きてきたのかについて振り返ってみました。そんなことを考えて整理をしながら新年を迎えました。これからの僕の演技者としての人生で、今後どんな時を過ごしていくか、考える時間を作ることができました。僕にとっては人間的にも成熟させてくれる作品になったと思います

―作品を通して新しい姿を見せることができた感想は?
僕もこの作品を通して、いつもと異なる姿をお見せできるだろうと考えていました。だから、みんなでアイデアを出しながら最善を尽くして賑やかに作っていたのですが、その雰囲気が最後まで続いたんです。俳優、スタッフのみんながエネルギーを1つにして作ることができましたし、いつもとは違う姿をお見せできたのがとても嬉しいです。

PL―「プリースト~君のために~」を見たファンの方へメッセージをお願いします。
みなさん、こんにちは。オ・スミンを演じたヨン・ウジンです。「プリースト~君のために~」を楽しくご覧いただけましたか? 僕もドラマを撮影しながら刺激的で楽しい時間を過ごしました。そのエネルギーがみなさんにも伝わればと思っています。今後も、他の作品で異なる演技、異なる作品と興味深いテーマで皆さんにお目にかかれるよう、意義のある時間を過ごしていきたいと思います。皆さんも健康で、幸せな時をお過ごしください。
また別の作品でお会いできることを願っています。

※「プリースト~君のために~」DVD-BOX1を2020年1月8日(水)、DVD-BOX2を2月5日(水)に発売される。

■「プリースト~君のために~」
DVD-BOX1: 2020年1月8日(水)
DVD-BOX2: 2020年2月5日(水)
価格:各12,000円+税
発売元:コンテンツセブン
販売元:TCエンタテインメント

作品HP
Youtube予告動画

kandoratop【作品詳細】【「プリースト」を2倍楽しむ】