【最終章】NHK総合27日「いだてん」田畑政治(阿部サダヲ)人生最大の有言実行が始まる!第40話予告と39話ネタバレあらすじ

2019年10月14日09時00分ドラマ
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1959年、東京にオリンピックを誘致しようと奮闘する田畑政治(阿部サダヲ)は、NHK解説委員の平沢和重(星野源)に「オリンピック噺」を語って聞かせる!20日(日)はラグビーのためお休み!NHK総合27日(日)20時より、BSプレミアム18時より、BS4K午前9時より第40話を放送!予告動画は公式サイトで公開。



■視聴者号泣の「神回」第39話
13日放送の「いだてん」第39話は、全編にわたり満州に慰問のために渡った志ん生(森山未來)と圓生(中村七之助)、そして志ん生と運命の出会いを果たす小松勝(仲野太賀)の物語だった。これまで39話見続けてきたが、こんなに涙を流した回はない。改めてクドカン(宮藤官九郎)のすごさを痛感させられた。

帰国できず満州に足止めを食らった3人の運命が、まさかこんな結末を迎えるとは。第39話のラストは、嘉納治五郎(役所広司)の死よりも衝撃的で涙なくして見ることはできなかった。

■第1話の伏線が39話で回収される
第1話で志ん生(ビートたけし)に弟子入りした五りん(神木隆之介)が持っていたハガキには「志ん生の『富久』は絶品」と書かれていた。だから五りんは志ん生に弟子入りしたのだ。

『富久』は落語の大ネタの一つで、昭和の名人・古今亭志ん生が得意としたネタである。それまでの「富久」では、幇間の久蔵が浅草・安倍川町から旦那(パトロン)が住む日本橋まで走って行ったのだが、「いだてん」の劇中で小松勝のアドバイスにより、志ん生は日本橋から芝に変えた。

これはフィクションではなく、志ん生は本当に目的地を芝に変えて「富久」をやっていた。今では多くの落語家が「富久」をやる際には安倍川町から芝まで久蔵を走らせている。

そんな志ん生の「富久」を見た小松は、自分も走りたくなって思わず外に出て走ってしまう。途中、持っていたハガキに「志ん生の『富久』は絶品」と書いて、投函しようとする。それが後に、息子の金治(後の五りん)の手に渡り、志ん生に弟子入りするというから驚きだ。この物語の構成を考えたクドカンは、天才としか言いようがない。

■前回(第39話)ネタバレあらすじ
脳出血を起こしたが一命を取り留めた志ん生(ビートたけし)は、弟子の五りん(神木隆之介)に、太平洋戦争時に圓生(中村七之助)と一緒に満州へ慰問に行ったことを話す。志ん生(森山未來)は満州で出会った、ある男とことを五りんに話す。

昭和20年3月。志ん生と圓生は1カ月、満州に慰問に行かないかと興行主から誘われる。検閲の厳しい日本では思うように落語ができない。だったらいっそ満州へ行ったほうがいいと、2人は快諾する。

満州に渡った志ん生と圓生は、現地滞在の日本人向けに興行を行う。そんなある日、楽屋に1人の青年兵が訪ねて来た。志ん生の「富久」を聞いて、久蔵の走り方が間違っていると抗議に来たその人物とは、小松勝(仲野太賀)だった。「余計なことを言いやがって!」と怒った志ん生は、小松を追い返した。

当初、1カ月という約束だったのに、2カ月経っても帰国できずにいた志ん生と圓生。満州で歌の上手いアナウンサーと出会う。その人物は森繁久彌。森繁から「沖縄の日本軍は全滅した」と聞かされた志ん生。「たしかあいつ(小松)が配置換えで沖縄に行くと言っていたな」と思い出した志ん生。きっと小松も沖縄で死んだのだろうと思った。

満州で終戦を迎えた志ん生と圓生。そこで偶然小松と再会した。小松は沖縄へ行くことなく満州に留まっていたのだ。日本が戦争に負けたとたん、中国人は豹変し日本人を見境なく殺すようになった。志ん生、圓生も殺されそうになったのだが、一緒にいた小松のおかげで命拾いした。

そんな縁で、3人で大連へ行くことに。志ん生と圓生は大連に留まっている日本人のために落語会を開く。集まった日本人は口々に「もうすぐソ連兵が責めてくる。殺されるなら、その前に笑って死にたい」と言った。

高座に上がった圓生は「居残り左平次」を演じた。小松は志ん生に「富久」をやってほしいとリクエスト。さらに浅草から日本橋ではなく、久蔵をもっと遠くまで走らせたほうがいいとアドバイスする。そして高座に上がった志ん生は「富久」をかけ、久蔵に、浅草・安倍川町から芝まで走らせた。

志ん生は小松から教わった「スッスハッハ」の呼吸法で久蔵を走らせる。それを聞いた小松は嬉し涙を流す。「富久」を聞いているうちに自分も走りたくなった小松は表に出て「スッスハッハ」の呼吸法で走り出した。

郵便ボストを見つけた小松は、持っていたハガキに「志ん生の『富久』は絶品」と書いて投函しようとしたその時、ソ連兵に見つかってしまう。逃げる小松を追い掛けるソ連兵たち。無残にも小松はソ連兵に撃ち殺されてしまった。

後に、小松の遺品がりく(杉咲花)のもとへ届けられた。遺品の中には大切な播磨屋足袋と金栗四三(中村勘九郎)の「マラソン教本」、そして投函できなかったあのハガキもあった。

満州に来て2年経った昭和22年1月、やっと帰国できた志ん生と圓生。同年2月に東京の寄席に戻った志ん生は、高座で「富久」をかけた。



■第40話「バック・トゥ・ザ・フューチャー」あらすじ
1959年、田畑政治(阿部サダヲ)は東京オリンピック誘致のため奮闘していた。東京都庁にNHK解説委員の平沢和重(星野源)を招き、きたるIOC総会で最終スピーチを引き受けてほしいと頼みこむ。

田畑は戦後、すべてを失った日本に明るい希望、オリンピックを誘致したいと平沢に熱弁をふるう。そして田畑は、敗戦以来、悲願の招致のために全力を尽くした「オリンピック噺」を語って聞かせるのだが…。

NHK 10月27日(日)【総合】夜8時より【BSプレミアム】夜6時より【BS4K】朝9時より大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」(全47話)第40話を放送。再放送は【総合】毎週土曜日午後1時5分より、【BS4K】毎週日曜日午前8時より放送。

脚本:宮藤官九郎。出演:阿部サダヲ/中村勘九郎/松重豊/松坂桃李/星野源/神木隆之介/ビートたけしほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_td_idaten」。第40話予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

NHK 大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」番組公式サイト

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