朱蒙が築いた高句麗の英雄記「淵蓋蘇文」見どころ動画-BS朝日

2009年10月24日16時56分ドラマ
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チュモンが建国した高句麗に生まれ、祖国への誇りをテジョヨンに受け継いだ英雄、淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)の生涯を描いた歴史スペクタルがBS朝日で始まっている。番組サイトには、見どころ満載の予告動画や相関図、キャストの紹介が公開されている。

「淵蓋蘇文」は韓国で50%超の視聴率を記録した大型歴史ドラマ。主人公のヨンゲソムンは、大国・高句麗が、百済、新羅との覇権争いに加え、大国・隋とも戦っていた古代朝鮮半島の激動の時代に、禁断の愛に苦しみ、幾多の試練を乗り越え、祖国への愛と誇りに生き抜いた英雄。高句麗の権力者ヨン・テジョの息子として生まれたヨンゲソムンは、ある予言のために山奥にかくまわれ、両親を知らずに育つが、やがて運命に導かれ…。

新羅、百済と覇権を争った高句麗は、今なお韓国のルーツとして愛される国で、建国の王、朱蒙(チュモン)をはじめ、大陸での領土を広げた広開土大王(タムドク)、隋国を崩壊させた乙支文徳(ウルチムンドク)、そして唐の太宗を屈服させたヨンゲソムンら、名だたる名君を輩出している。

ヨンゲソムンは、唐と和親を結んだ第27代栄留王を殺害し武将の最高位に就いた人物である。ドラマでは、深い民族愛と愛国心で強い外敵を打ち破った英雄として描いているが、彼の好戦的な態度や何者にも屈しない強硬策が、高句麗を新羅と唐の連合軍により滅亡させたきっかけを作ったという別の見方もあるようだ。(これについてはナビコン「韓ドラページ」の「ドラマの三国時代(高句麗、新羅、百済)」で詳しく紹介しているので、参考に)
特に、同時代を描いた大作「大祚榮」では、後の渤海を建国したテ・ジョヨンの抹殺を推進した人物として描かれている。“同じ人物を別のドラマでは違う視点で描く”これこそ、歴史ドラマの面白さだろう。(同時代を舞台にしたドラマについてはこちらの表を参考にされたい→ドラマの神話(古朝鮮)~三国時代

ドラマ「淵蓋蘇文」で主人公を演じたのは、イ・テゴン。「神様、お願い」で敏腕キャスターのク・ワンモで人気を博した俳優だ。そして壮年期を演じたのは名優ユ・ドングン。唐の第2代皇帝・太宗(イ・ミセン)を演じたソ・インソクとヨ・ドングンの両雄の対決は、歴史ドラマファンにはたまらない名場面となって話題を集中させた。

高句麗は、ソン・イルグクが演じた「朱蒙」が建国し、ペ・ヨンジュンが演じたタムドク王の「太王四神記」が、最強の国にした。その高句麗を最後まで守り抜こうとしたヨン・ゲソムンを描いた「淵蓋蘇文」は、BS朝日で、毎週月曜日~金曜日のひる3時から絶賛放送中。24日現在、10羽まで放送済。全100話の大作、面白くなるのはこれから。番組サイトには過去のストーリーが紹介されているので、これまでのストーリーを掴んでおけば週明けからの放送についていけそうだ。

BS朝日「淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)」