【最終回ネタバレ】NHK大河「いだてん」視聴率8.3%でも世界トレンド3位、国内1位獲得!見逃し配信

2019年12月16日12時10分ドラマ
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1964年10月10日、東京オリンピック開幕!前日までの雨が一転して晴天に!田畑(阿部サダヲ)は国立競技場のスタジアムに感無量で立つ!金栗四三(中村勘九郎)は聖火ランナーに何を託す!?そして五りん(神木隆之介)の運命は!?NHK大河ドラマ「いだてん」最終回は15日放送された。NHKオンデマで見逃し配信。



■世界3位、国内1位!
15日放送の最終回(第47話)視聴率が8.3%だった大河ドラマ「いだてん」。1月6日に放送された初回が15.5%と好スタートを切ったものの、第6話で9.9%、以降、視聴率は2ケタに戻る事なく。前47話平均視聴率が8.2%と大河史上率ワーストという記録をつくってしまった(数字は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)。

たしかに視聴率という数字では好成績を残せなかったが、視聴者からの反響は決して悪くなかった。特に最終回、SNSでは「#いだてん最高じゃんねぇ」が世界トレンド3位、国内1位を記録。多くの視聴者が涙なくして見られなかったようで、TLには「号泣」「泣けた」「ありがとう!」の文字が乱立。かくいう筆者もオリンピック開会式シーンは感動の涙を流してしまった。

最終回は1964東京オリンピック開会式の模様と、同時刻に行われていた古今亭志ん生(ビートたけし)の落語「富久」が描かれた。そもそも、開会式当日、志ん生が高座で「富久」をかけたというのは史実で、脚本を手がけた宮藤官九郎はそれを起点にドラマを描いたそうだ。

「富久」とは、酒の席で大事な旦那をしくじった幇間の一八が、旦那の屋敷方面が火事になったと聞きつけ、浅草の自宅から旦那の屋敷がある芝まで、真夜中駆けつけた。そんな一八の心意気に旦那はしくじりを許して、出禁を解くのだが、調子にのった一八がまた酒でしくじって…という噺。

大河ドラマ「いだてん」は、「志ん生の『富久』は絶品」という小松勝(仲野太賀)のハガキからはじまって、五りん(神木隆之介)が国立競技場から芝まで走って、師匠の志ん生から許しを得る…という壮大な「富久」だったのだ。改めて、脚本家・宮藤官九郎のすごさに気づかされたドラマだったと言えよう。

■クドカン最終回ドラマ出演
最終回に脚本を手がけた宮藤官九郎が俳優として登場。志ん生(ビートたけし)と娘・美津子(小泉今日子)を乗せたタクシーの運転手役。実は宮藤官九郎とビートたけしの共演はこれが初めてではない。コーヒー飲料「ワンダ」のCMで共演。CMではビートたけしがタクシーの運転手でクドカンが客。ネットでは「CMと逆w」と話題になった。
ワンダCM 「タクシー(宮藤さん)」編(YouTube)

■最終回「時間よ止まれ」ネタバレあらすじ
1964年10月10日晴天。いよいよ東京オリンピックが開幕。田畑政治(阿部サダヲ)は一人スタンドで感無量で立っていた。そこへ足袋を履いた金栗四三(中村勘九郎)がやってきた。ゲートが開き、日本のオリンピックの歩みを支えた懐かしい面々が集まってくる。

そのころ、最終聖火ランナーの坂井義則(井之脇海)は国立競技場近くにある食堂「水明亭」で待機していた。ガチガチに緊張している坂井を励ましに四三がやってくる。そしていきなり坂井にバケツに汲んだ冷水を浴びせ「なーんも考えんと、走ればよか!」と言って緊張をほぐした。

国立競技場のスタジアムは観客で埋まる。その中にはかつて四三や田畑とともにオリンピックに携わった人、選手として活躍した人たちも集まっていた。

皇居をスタートした聖火ランナーが国立競技場に到着。坂井が聖火を受け取り、競技場の中へ走ってゆく。大歓声の中、聖火台に火を灯した。

そのころ古今亭志ん生(ビートたけし)は芝のテレビ寄席で「富久」をかけていた。その2カ月前、美津子(小泉今日子)は五りん(神木隆之介)のもとを訪ねていた。行方不明になっていた五りんは、その間に知恵(川栄李奈)と結婚し、知恵は妊娠。五りんは工事現場で働いていた。

美津子は「落語協会から1名、聖火ランナーを出すことになった」と五りんに話す。五りんは「10月10日は知恵ちゃんの出産予定日だから」と言って断るのだが。美津子は「その日、お父ちゃん(志ん生)は芝でテレビ寄席に出る。来たら詫びが叶うかもよ。しくじりがなおるかもよ」と言う。きょとんとする五りんに美津子は「『富久』だよ!」と言った。

10月10日当日、聖火ランナーの伴走者として五りんも走ることになった。祖母(杉咲花)や父(仲野太賀)の想いを背負い、播磨屋の足袋を履いて走る五りん。国立競技場に到着した五りんは、その足で芝に向かって走る。そのころ、志ん生は高座で「富久」をかけていた。

汗だくになって志ん生のもとへやってきた五りんは師匠に詫びを入れる。志ん生は「よし、出入りを許してやる」と言い、さらに「どうだった?志ん生の『富久』は?」と五りんに訪ねる。五りんは笑顔で「絶品でした!」と答えた。

東京オリンピックでは数々のドラマが生まれた。男子マラソンではアベベが優勝。円谷幸吉が3位で銅メダルを獲得。女子バレーボールは金メダル。そのほか、レスリングや体操、柔道など日本人選手が活躍した。

10月24日閉会式当日。その日、北ローデシアが英国から独立しザンビア共和国になった。組織委員会は閉会式になんとかザンビアの国旗を間に合わることができ、閉会式が新国家のお披露目となった。

当初、閉会式は開会式と同じように各国が整列して入場するはずだったが、ハイテンションな選手たちは好き勝手、バラバラに入場してしまった。このすっちゃかめっちゃかな行進が世界中から賞賛を浴びることとなった。

国籍、宗教問わずスポーツを愛する選手たちが入り交じって行進する様を見て、田畑は感動していた。すると嘉納治五郎(役所広司)の声が聞こえてきた。「田畑!これが君が世界に見せたかった日本かね?」と…。田畑は笑顔で「はい!」と答える。嘉納は「おもしろい!実におもしろい!田畑、私は改めて礼を言うよ。ありがとう!」。そんな嘉納治五郎の言葉に田畑は涙した。

東京オリンピックから3年後の1967年。金栗四三はストックホルムにいた。1912年のストックホルム大会で完走できなかった田畑に、オリンピック委員会から手紙が届き、ストックホルムオリンピック開催55周年を祝う式典に招待された。

ストックホルムで四三は「消えた日本人」として扱われていた。招待を受けた四三は、記念式典でゴールする。この時の記録「54年8カ月6日5時間32分20秒3」という、オリンピック史上最も遅い記録を樹立した。

NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」最終回(第47話)は12月15日放送された。再放送は【総合】毎週土曜日午後1時5分より、【BS4K】毎週日曜日午前8時より放送。NHKオンデマンドにて全話見逃し配信中。

脚本:宮藤官九郎。出演:阿部サダヲ/中村勘九郎/松重豊/松坂桃李/星野源/神木隆之介/小泉今日子/ビートたけしほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_td_idaten」。NHKオンデマンドにて見逃し配信。

NHK 大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」番組公式サイト

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