NHK、3月から始まるTV見逃し・同時配信「NHKプラス」のサービスに期待

2020年02月07日12時33分暮らしと文化

正式には4月開始、3月は試行期間として、テレビ放送と同時にインターネットよる番組配信と、1週間限定の見逃し番組配信サービス「NHKプラス」がはじまる。どのようなサービスなのか。



テレビ放送にインターネットでの配信が加わり、スマートフォンやタブレット、パソコンでいつでもテレビと同じようにNHKの番組を見ることがができるサービス。
そして、「NHKプラス」で同時に行われるサービスとして、NHKのテレビで放送された番組を、スマートフォンやタブレット、パソコンで、いつでも好きな時、場所などを気にすることなく見ることができる見逃し番組配信サービスも同時に開始される。
放送終了後1週間という時間の制限はあるものの、連続ドラマやドキュメンタリー、NHKスペシャルなど、ビデオ録画と同じように、何回でも番組を見ることができるインターネットならではのサービスである。
どちらのサービスも、NHKのテレビ受信料金以外に費用は一切掛からないが、受信料を払っていないと見ることができないサービスとなっている。通勤や通学時の電車やバスの中で、いつでも好きな番組を見ることができる画期的なサービスである。
具体的には、スマートフォンやタブレットでは、専用のアプリを使うことで受信契約者の認証を行うそうである。パソコンなどでは利用サイトで会員登録時に認証が行われるようである。
便利でうれしいだけでなく、使い方や目的によっては、大変役に立つサービスであるが、「NHKプラス」では、番組をダウンロード(スマホやタブレットに取り込み再生ができる)再生する機能が備わっていないそうなので、スマートフォンやタブレットでは、モバイルデータ通信で利用するとになり、現在の3Gや4Gの料金体系ではデータ通信料金が高くなりそうである。
但し、今年、2020年の春には本格的にサービスが始まる、高速・大容量の通信サービス5Gの料金プランによっては、お手頃の料金でサービスが利用できるのではないかと期待される。
4Gまでの通信サービスにおいては、インターネットサービスと、Wi-Fiの組み合わせで利用することをお勧めしたい。

サービスが始まる時期や制限事項については、3月中は試行期間として、7時から24時まで、4月からの本番では6時から24時まで18時間の番組が対象となる。
利用できるチャンネルは地上波のみ(総合テレビと教育テレビ)の対象サービスとなっている。
また、サービス開始時は、南関東エリア(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)を対象とした番組内容を全国に配信するそうである。関西や九州の視聴者でも、関東圏の番組が提供される。
将来は、エリアを選択できるようになればよいのだが、出身地のローカルニュース、スポーツなどで地区予選が見られるネットならではのユニークなサービスがほしいものである。
配信の速度については、SD画質相当(720×480)最大速度1.5Mbpsと、スマートフォンサイズで見るには問題ない画質と思われる。

3月からネット視聴が利用できると、2月にはサッカーのJリーグが始まり、3月後半にはプロ野球の本シーズンがスタート、そして今年はなんといってもオリンピック、その聖火リレーが3月12日ギリシャから始る。
海を渡り3月20日に宮城県に到着、その後国内を一周する聖火リレーが7月10日東京着まで続く、その後、7月24日から本番が始まることになる。
オリンピック本番においては、テレビ放送だけでは、チャンネルの本数が限られているため一部の競技しか中継できない。NHKは従来から、テレビ中継の無い競技などは、ネットでの中継を行っており、東京オリンピックにおいてもネット中継が数多く行われると期待が寄せられるところだ。

また、NHKでは従来から有料にて行っていた「NHKオンデマンド」のサービス内容を改め、3月から一部内容の変更を行うそうである。
NHKプラスでは、見逃し番組が1週間分しか利用できない、、「NHKオンデマンド」では、1週間という期限設定ではなく、もっと長い期間、BS放送の番組も含め数多くの番組が視聴できるように整理されている、有料ではあるが、いつでもどこでも品質の良い高画質の番組を見られるサービスとなっている。