佳山明の涙に登壇者全員もらい泣き|映画『37セカンズ』初日舞台挨拶レポート&写真

2020年02月08日13時36分映画

第69回ベルリン国際映画祭観客賞とCICAE賞をW受賞した映画『37セカンズ』が2月7日に全国公開を迎えた!同日に新宿ピカデリーにて行われた公開初日舞台挨拶に主演の佳山明、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、板谷由夏、芋生悠、HIKARI監督らが登壇した。オフィシャルレポートが倒閣したのでご紹介、映画公式サイトで予告動画が公開されている。



映画『37セカンズ』は、出生時に37秒間呼吸ができなかったために、手足が自由に動かない身体になってしまった女性の自己発見と成長を描いた人間ドラマ。第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で観客賞とCICAEアートシネマ賞を受賞。

<実施概要> 
◆日時:2/7(金) 18:40-19:10(上映前)
◆イベントタイトル:『37セカンズ』初日舞台挨拶
◆登壇:佳山明、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、板谷由夏、芋生悠、HIKARI監督
◆場所: 新宿ピカデリー
(新宿区新宿3丁目15−15) スクリーン3

漫画家になることを夢見るユマ役を演じた佳山は、これが女優初挑戦。念願の公開に号泣しながら「沢山の温かいスタッフ・キャストのみなさんに支えていただき、応援していただき、この作品があります。感無量ですが…まだ本編の上映前なのにスイマセン。メイクさんもごめんなさい」と泣き笑いで、「ポジティブなエネルギーを受け取ってもらえたら嬉しいです」と思いを込めた。初めての主演作品に想いを込めた。

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その後、本編上映前にも関わらず、登壇者のほとんどがもらい泣きしながら最初の挨拶するという状況に大東は「みんな泣くんかいっ!」とツッコミ入れるも、そんな大東の目にも涙。「女優の中でもパワータイプ系の皆さんに囲まれて…力強いです。今日も楽屋で圧倒されました。ずっと喋ってるやん!って」と場内を笑わせた。

その後、ユマ の母親役を演じた神野は、何を言うのかと思いきや「夏の撮影が…暑かった」とユーモア交じりに当時を回想、「明ちゃんは私たちよりも道路の熱をモロに感じるので、みんなで明ちゃんを冷やしていたら『寒いです・・・』と言われたりして(笑)!それぐらい手探りで作った作品。そこに明ちゃんは勇気を持って飛び込んでくれました。そんな冒険旅行を観客のみなさんも一緒に楽しんでほしいです」とアピール。渡辺も「この作品と一緒に先に進んで、一緒に育ててもらって、私たちの仲間になってほしい」と観客に呼びかけた。

また長編映画初監督となるHIKARI監督について大東は「愛情を持って現場に立っている感じで、厳しいところも粘り強いところもある。でもHIKARI監督は作品が明確に見えていたので、不安はありませんでした」とリスペクトしつつ、HIKARI監督に「ええことだけ言いましたよ!?」とニヤリ。板谷もHIKARI監督の印象を「厳しくもあり、愛もある。みなさんに比べたら撮影日数も少なかったけれど濃い時間でした」と表した。同じく芋生は「私も撮影は短かったけれど、一番いいものが出せるように、愛情を持って演出してくれました」と感謝した。

37s本作がベルリン映画祭で受賞したことをきっかけに、その手腕がハリウッド映画界から注目され、続々と公開作も控えるHIKARI監督は「この映画は日本で、東京で撮影する意義がありました。役者さんは十人十色で最初は身構えましたが、皆さんオープンで勉強家でした。私も勉強になったし、一生忘れない経験になりました」とシミジミ。公開初日を迎えて「ここまで来るのに、本当に長い道のりでした。大好きなみんなとこうして映画を上映できるのが嬉しい。この作品を世に出したいと思ってくれた様々な皆さんの愛のたまものです」と号泣しながら「あとは皆さんにバトンタッチします」と語りかけて、作品のさらなる広がりに期待を込めていた。

■作品概要
監督・脚本:HIKARI
出演: 佳山明、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、熊篠慶彦、萩原みのり、宇野祥平、芋生悠、渋川清彦、奥野瑛太、石橋静河、尾美としのり/板谷由夏  
2019年/日本 /115分/原題:37 Seconds/PG-12/配給:エレファントハウス、ラビットハウス/ (C)37 Seconds filmpartners
挿入歌:「N.E.O.」CHAI <Sony Music Entertainment (Japan) Inc.>

『37セカンズ』公式サイト