神田松之丞が六代目神田伯山になった日|真打昇進襲名披露(新宿末廣亭)密着動画

2020年02月12日22時50分芸能

【古典芸能・演芸】今、もっともチケット入手困難の新進気鋭の講談師、神田松之丞改め六代目伯山襲名の舞台裏に密着!40年ぶりの大名跡の襲名に盛り上がる新宿末広亭で行われた初日の舞台裏を神田伯山ティービィーのカメラが潜入、Youtubeにて公開された。



高座に置かれた釈台と張り扇を武器に小気味いリズムで政談や歴史にちなんだ読み物を観衆に向けて読み上げる講談。その講談師の中で爆発的な人気をほこるのが神田松之丞だ。演芸会、落語会のみならず高田文夫、笑福亭鶴瓶、伊集院光やいとうせいこう、爆笑問題の太田光など業界人からの支持も厚い。タレント滝沢カレンとは「松之丞カレンの反省だ!」(テレビ朝日系)で共演し、「太田松之丞」(テレビ朝日系『お願いランキング』内番組)などメディアでも露出も多く、毒舌で鳴らす松之丞は、バラエティー番組のトークもいけて、講釈も間違いなし。毒舌が持ち味のTBSラジオ、「神田松之丞 問わず語りの松之丞」でラジオパーソナリティーとしても活躍する。

松講談という独特の語り口調は初めて聞く人には少々わかりにくいが、松之丞はその言葉を現代人にわかりやすく伝える独特の節回しが話題を呼び、20代、30代、40代という若い世代から圧倒的な指示を受けた。YouTubeチャンネルも駆使し、着々とチャンネル登録数を増やし今やその数2.5万人にのぼる。講談師としての面白さ実力一本で挑んで来た松之丞。

そんな神田松之丞が、2020年2月11日を以って講談の大名跡である神田伯山を六代目として襲名した!

松密着カメラが映す、六代目神田伯山の披露興行大初日となった新宿末広亭前は整理券を求めてできた長蛇の列が伯山の人気を物語る。日替わりゲスト毒蝮三太夫が神田伯山の魅力を語る場面からも、師匠連中から講談師としての腕を認められている伯山に期待が高まる。伯山が披露するのは得意ネタ「中村仲蔵」。江戸時代の歌舞伎役者、中村仲蔵。血筋でもない出の役者が、芸と機転で中村の家名を背負う名役者になっていく、その情熱が見せ場の演目になる。伯山は情感豊に演じきり、集まった観客を沸かせた。たっぷり40分の演目に拍手が鳴り止まずカーテンコールをするという異例の事態に。

講談を聞いたことがない、そもそも講談とは何かを知らなくても「講談師神田松之丞」名前を聞いたことがある方は多いはず。バラエティー番組で「最近面白い講談師がいる」と紹介されることもあり、今や「最もチケットが取れない」というのはお決まり枕詞になった(参照:1/112navicon記事)。テレビやラジオでの活躍も目覚ましいが、本業講談師としての語りを聞かずして神田伯山の面白さは語れない。演芸界の裏側も覗ける神田伯山ティービィーはミーハー心を刺激する16分。

稀代の講談師神田松之丞改め六代目神田伯山真打昇進の模様、必見、必聴だ。



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