切迫流産で緊急入院した静（山田真歩）に肝臓がんが見つかる！心（松下奈緒）は治療のため妊娠継続は難しいと静に伝えるが、静も夫（落合モトキ）中絶には同意できないと言う…そんな中、民代（高畑淳子）が旅先で倒れた！フジテレビ3/5（木）夜10時より「アライブ がん専門医のカルテ」第9話を放送、予告動画は番組公式サイトで公開。



27日放送の第8話視聴率が5.7％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）だった「アライブ」。前回よりも0.3ポイントダウンしてしまったのだが、その要因として、心（松下奈緒）の夫・匠（中村俊輔）の医療過誤問題が第7話で解決してしまったことがあげられる。

匠の手術中、何がおこったのか？誰がなにをどう判断したのか？など詳細が最終回に判明するのかと思ったのだが、早々に解決。それじゃ残りの数話はなにを題材に！？と思い、離脱した視聴者が増えてしまったのではないだろうか。

ところが、第8話はこれまでにない、見応えのある回だった。第1話からサブキャラとして登場していた全身がん患者の民代（高畑淳子）が、すばらしい生き様を見せてくれた。

■さすが演技派、高畑淳子に感動の涙（第8話ネタバレあり）
一度、開腹手術をしたものの手が付けられない状態だった高坂民代（高畑淳子）。通院、入院歴が長く、担当医の心（松下奈緒）とも打ち解けた間柄で、民代はずっと心と薫（木村佳乃）の関係を温かく見守っていた。

そんな民代は心から抗がん剤治療を提案されるも、生きているうちにやりたいことがあると言って治療を拒否。それは決して「諦め」ではなく、人生を前向きに生きる民代の強い「希望」だった。

同じがん患者の佐倉莉子（小川紗良）はがん患者先輩の民代から、人生の楽しみ方を教わる。

民代は莉子に、海外旅行へ行きたいと楽しそうに話す。それまでの莉子は、がんになったのだから、いろいろなことをガマンしなければならないと諦めていたのだが、民代を見て、自分も前向きに生きることができるようになった。

民代が退院する日、心と薫、そして莉子が民代を見送った。明るい笑顔で民代は「（残された時間を）やりたいことをやって生きるの！」と力強く言った。

女優・高畑淳子の真骨頂といえるほど、民代の「生きる力」がオーラのごとくみなぎるシーンだった。SNSではそんな民代の生き方に感化された方も多かったようで、「号泣した」「涙がとまらない」と感動のツイートが続出した。

■AYA世代とは
第8話では大学入学前にがんが再発してしまった高校生・井上和樹（萩原利久）の苦悩を描いた物語だった。研修医の奈海（岡崎紗絵）は、そんな和樹との接し方に頭を悩ませる。心は奈海と結城（清原翔）に「AYA世代のがん患者の心情」を学ばせようと、交流会を開いた。

劇中「AYA世代」という言葉が出てきたのだが、ご存じない方も少なくないだろう。「AYA世代」とは「Adolescent and Young Adult（思春期および若年青年）」の略称で、15歳から39歳くらいまでの世代のことを言う。

若い世代がなりやすい「がん」は白血病、胚細胞腫瘍・性腺腫瘍、甲状腺がん、乳がん、子宮がんなどが挙げられる。

AYA世代のがん患者たちは、現状はもちろんのこと、学業や就職、仕事のこと、恋愛、結婚など将来に対しさまざまな不安を抱えている。第8話で心は、研修医の2人に、AYA世代の心の悩みを理解してもらうために、彼らと直接触れあう機会を作った。

医療系ドラマにありがちな、劇的な展開ではないが、「アライブ」は医療の現場を克明に描いたドラマだと言える。実際、医療従事者たちから「アライブ」は高い支持を得ている。残り数話、「アライブ」がどのような展開になるのか、最後まで見届けたい。

■第9話あらすじ
心（松下奈緒）と薫（木村佳乃）が産婦人科医の前園（高橋洋）に呼び出される。切迫流産で入院している小山内静（山田真歩）の胎児をエコーで確認したところ、気になる部分が見つかったと2人に話す。

静は以前、大腸がんで入院したとき、心が担当医になった。その静にがんが再発してしまったのだ。肝臓に転移が見られるため、治療のために妊娠の継続が難しいと静に話す心。しかし静も夫・敬（落合モトキ）もやっと授かった子を諦めることはできない、と言うのだが…。

フジテレビ3月5日（木）夜10時より木曜劇場「アライブ がん専門医のカルテ」第9話放送。出演：松下奈緒／木村佳乃／清原翔／中村俊介／三浦翔平／田辺誠一／北大路欣也ほか。番組公式Twitterアカウントは「＠Alive_cx」。番組公式Instagramアカウントは「alive_cx」。最新話は放送終了後「TVer」または「FOD」にて見逃し配信。第9話予告動画は番組公式サイトで公開されている。

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