「ヘチ 王座への道」李麟佐の乱(戊申の乱)の首謀者、李麟佐(イ・インジャ)とは?

2020年03月21日20時00分ドラマ
©SBS

NHKBSプレミアム(日曜よる9時~)で好評放送中の韓国ドラマ「ヘチ 王座への道」の中に登場する人物と史書などに伝わる実像とを比べて見た!今回はイ・グムが英祖として即位した後に起る反乱の首謀者イ・インジャ(コ・ジュウォン扮)を紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。
※20話までのイ・インジャに関する一部ネタバレあり。



「ヘチ 王座への道」は、民のための政治を行い名君として伝わる朝鮮王朝第21代王・英祖(ヨンジョ)の不遇の王子が仲間に支えられて王になり、司憲府(検察組織)を改革して世の中を立て直していく。題名の「ヘチ」は、善悪を見極める力を持つ伝説の動物のこと。
【「ヘチ」を2倍楽しむ】では、「エピソード0」としてドラマの始まる前と派閥(党派)や、韓国での評判、その他の実在人物などまとめて紹介している。

イ・インジャ■「ヘチ」で描かれる、イ・インジャは?
反乱軍の頭。南人(ナミン)派。南人派が没落してから、一族の財産をなげうって、反乱を起こす準備をしてきた。ミルプン君イ・タンこそが正統な王であるとして担ぎ上げ、謀反の大義名分に利用する。

★コ・ジュウォン(1981年10月16日生、183cm)(イ・インジャ役)
芸能界入りは、2001年ウォン・ビンに似ているモデルを選ぶオーディションに合格し、広告モデルとしてデビュー。ちなみにコ・ジュウォンは西江大学を卒業し、その後延世大学広報大学院を卒業しており、大学受験の際には、上位1%に入るほどの成績で優等生だった。大学生当時、端正なルックスで「西江大学のウォンビン」と、呼ばれたそうだ。
ドラマデビューは2003年「パンチ~運命の愛~」。2005年には「名家の娘ソヒ」「復活」といった大作にも出演。2007年「王と私」の第7代王・成宗の役で時代劇に初挑戦した。その後も「鉄の王 キム・スロ」(や「最高です! スンシンちゃん」など時代劇、現代劇の両方で活躍。2005年にはKBSKBS演技大賞で新人賞を、翌2006年には同優秀演技賞を受賞。また、2007年10月から「トンイ」主演のハン・ヒョジュと共に空軍広報大使として活躍し、空軍の地位を高め国民に身近なイメージを与えることに寄与した功労で、2008年協力部門受賞者に揃って選ばれた。テコンドーとチェロ演奏が特技で、第20話以降起こす反乱で、どんなアクションを見せるかお楽しみに。

■李麟佐(イ・インジャ)生年不詳~1728年没
李麟佐は全州の文臣、李雲徵の孫で、本名は李玄佐(イ・ヒョンジャ)。英祖が即位して4年後の1728年、政権から追放された少論派の一部勢力と南人派の急進勢力が連合し、「景宗のための報復」を名分に第21代王・英祖と老論派を排除しようと「戊申の乱」を起こした。まず3月15日李麟佐が清州城を陥落させて清州を掌握し、実際に各所に檄文(怪文書)を送りつけて、兵馬を集めて官穀を奪っては民心を動揺させた。しかし、反乱は失敗し李麟佐は生け捕りにされて処刑された。大打撃を受けた反乱軍は官軍に敗れた。「戊申の乱」は李麟佐中心になったために「李麟佐の乱」とも呼ばれている。少論派はこの乱を先頭に立って鎮圧したが、反乱軍の大部分が少論派だったために、朝廷内でも少論の立場は弱まり、英祖は党派に偏らない蕩平策を強化出来きた。皮肉にも反乱軍を鎮圧したことで英祖はさらに王権の強化ができて政局は安定したのだ。果たして「ヘチ」ではこの反乱をどう描くのか?

■その他のドラマでは
チャン・グンソク主演の時代劇「テバク~運命の瞬間(とき)~」では、チョン・グァンリョルの怪演で徹底的な悪役を演じた。チョン・ヘイン初主演の映画『逆謀』では、「金持ちの息子」のキム・ジフンが王を狙う逆賊イ・インジャを欲望むき出しに演じている。

【「ヘチ」を2倍楽しむ】では今後も、実在人物の紹介や豆知識、各話の詳しいあらすじと見どころなどまとめて紹介している。

■キャスト相関図(NHK)
延礽君ことイ・グム役:チョン・イル
茶母ヨジ役:Ara(コ・アラ)
熱血漢パク・ムンス役:クォン・ユル
町のごろつきダルムン/タルムン役:パク・フン
密豊君ことイ・タン役:チョン・ムンソン
イ・インジャ役:コ・ジュウォン
ほか

NHK「ヘチ 王座への道」番組サイト
 2021.02.14スタート 毎・日23:00-24:00 NHK総合
 2019.11.10-2020.05.03 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
作品公式サイト

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