悪条件からの快進撃がすごい! 「ブラックドッグ(原題)」韓国での評判は?

2020年05月15日20時30分ドラマ
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ソ・ヒョンジン×ラ・ミランW主演で贈る、新米教師の奮闘と成長を描く感動的な韓国ヒューマンドラマ「ブラックドッグ(原題)」(全16話)は、悪条件のスタートからシーズン2を望む人気作にまでなった注目作!そんなドラマの韓国での評判をご紹介、本作は5月現在LaLa TVにてノーカット字幕版で日本初放送中で、番組公式サイトで予告動画が視聴できる。



「ブラックドッグ(原題)」は、韓国tvNにて2019年12月~2020年2月にかけて放送された作品。「「また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来(ジカン)~」「浪漫ドクターキム・サブ」などで人気を博した実力派女優ソ・ヒョンジンと、「恋のスケッチ~応答せよ1988~」「私たちが出会った奇跡」などに出演し、存在感ある演技に定評のあるベテラン女優ラ・ミランがW主演した。
【「ブラッグドック」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや主演を務めたソ・ヒョンジンのインタビュー動画などまとめて紹介している。⇒相関図

本作は韓国ドラマ史上初の教師たちの話を扱ったドラマである。学生を中心に扱った学園ドラマは数えきれないほど存在するが、教師を中心にした職業モノとしてのドラマの誕生は初めて。不慣れなテーマに加えて、主演俳優のソ・ヒョンジンとラ・ミランを以外、大衆に知られている俳優がいないので、放送前は注目を受ける作品ではなかった。

放送前から評判の高かったSBSドラマ「浪漫ドクターキム・サブ2」との同日放送が懸念されたり、同時間枠でJTBCドラマ「検事内戦」が初回放送されることもあり心配の声も多かった。さらに2019年tvN月火ドラマのいくつかを除けば、前作の「幽霊を捕まえろ(原題)」も低視聴率で幕を閉じたこともあり、「ブラックドッグ(原題)」自体の存在を知らなかったという声が多くあったのも事実だ。
初回視聴率は3.3%という視聴率を記録。特に高い視聴率でないかもしれないが、前作の最終回よりも高い視聴率だったし、ドラマの存在を多く知られていなかったという点、一週間の中でも最も視聴率が出にくい月曜日だという点を勘案すれば、決して低い視聴率ではない。
同時間帯でJTBCの月火ドラマが史上最高の初放送視聴率を記録し、SBSドラマもまた自己最高視聴率を記録したため、相対的に視聴率が低く見えるのは仕方のないこと。
しかし、最下位でスタートしたドラマとは思えないほど、検索順位がJTBCドラマより高く、韓国国内でも注目を集め始めていた。

初回放送終了後にはSNSに多くの高評価のコメントが寄せられ、ソ・ヒョンジンとラ・ミランという実力派俳優の出演と、ウェルメイドドラマ(しっかりと作られており完成度の高い作品を指す)であることを発見した多くの視聴者が流入し始めた。それにより、2話の視聴率が1話より1.1パーセント上昇、4.4パーセントを記録した。

2話放送後もやはり大評判を醸し出し、「久しぶりに人間臭いウェルメイドドラマ」という修飾語がつくようになった。以来、年末や各放送局の演技大賞などが決まっていた日にも視聴率を維持して、正月連休にも視聴率に大きな打撃がないところを見ると、安定したファンが定着していたということになる。
決して軽いドラマではなくロマンスもないので、出演俳優らも、視聴率ではなく良いドラマにしたいという願いのほうが大きく、その願いは十分に達成されたわけである。さらに、4%の視聴率を着実に維持し、5%を超えたこともあるのだから、俳優たちが予想したよりもはるかに良い成果を得たといえる。(2019年tvN月火ドラマの中で、時間帯が変わった後、5%を超えたドラマは2、3作品しかない)

決して派手ではない本作がこれほどまでに高評価を受けたのは、脚本家のパク・ジュヨンが実際に私立高校の教師をしていたということも理由の一つ。それゆえ、一般人が知ることのできない教職員の世界を非常に現実的に描写していることもあり、現職の教師たちにも人気が高く、シーズン2を望む声も多かった。
また、数々の名セリフも多く「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」「マザー無償の愛」「秘密の森~深い闇の向こうに~」の系譜を引き継ぐtvNの名作ドラマとして評価され、視聴者の胸に響いた。ヒューマニズムと同時に濃い社会性を帯びている本作は、既存の学校ドラマから脱皮した作品として、日本の視聴者にも多くの高評価を得るに違いない。

BD■あらすじ
バスで修学旅行に向かう途中、交通事故に遭ったハヌル(ソ・ヒョンジン)たち一行。足を怪我していたハヌルの救出に真っ先に立ち向かったのは、非正規雇用の教師だった。勇敢な彼の行動によりハヌルは無事救出されたが、彼は帰らぬ人となってしまう。危険を顧みず救ってくれた恩師の志に強く心を動かされ、ハヌルは教師を目指すようになる。何度もチャレンジするも採用とはいかず諦めかけていた時、採用の連絡が来るものの、“1年間の契約採用”という条件付きだった。職場では “親戚のコネ採用”とあらぬ噂が広まり、孤立してしまうハヌル。彼女は噂を否定するも、誰も彼女の言葉には耳を傾けようとしなかった。自分の居場所が無いハヌルは学校をやめようと決心するが、進学部部長のソンスン(ラ・ミラン)に鼓舞され、本来目指していたものに気づき奮闘する…。

■キャスト
コ・ハヌル役:ソ・ヒョンジン
パク・ソンスン役:ラ・ミラン
ト・ヨヌ役:ハジュン
ペ・ミョンス役:イ・チャンフン
チ・ヘウォン役:ユ・ミンギュ
キム・ヨンハ役:テ・イノ

■スタッフ
演出:ファン・ジュニョク
脚本:パク・ジュヨン

LaLa TV「ブラックドッグ」番組公式サイト
 2020.05.13スタート 月~金13:30-15:15 他 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「ブラッグドック」を2倍楽しむ】