6月1日劇場公開、内藤瑛亮監督『許された子どもたち』加害者少年と少女の恋編予告動画解禁!

2020年05月30日12時00分映画
c2020「許された子どもたち」製作委員会

内藤瑛亮監督8年ぶりの自主制作映画『許された子どもたち』が、韓国で6月6日(土)まで開催中の第21回全州国際映画祭、そして6月9日~14日よりドイツで開催される第20回ニッポン・コネクションに正式出品することが決定、6月1日映画の日よりユーロスペース他にて全国順次公開も決定し、主人公・絆星と桃子の恋編の予告動画を解禁された。

『許された子どもたち』は1993年「山形マット死事件」や2015年「川崎市中1男子生徒殺害事件」など実際に起きた複数の少年事件に着想を得たオリジナル作品である。『先生を流産させる会』『ライチ☆光クラブ』『ミスミソウ』など、その衝撃的な内容により作品が発表されるたび物議を醸す監督・内藤瑛亮が8年の歳月をかけて構想し、自主映画として完成させなくてはならなかった作品。



本作を制作するにあたり、10代の出演者を対象にワークショップを開催し、少年犯罪や贖罪の在り様について共に考えを巡らせた。撮影は2017年の夏から冬、そして2018年春と長期間に渡り行われた。季節による風景の変化や役者の成長を取り込み、作品に豊かな広がりを加えていった。いじめや少年事件という社会問題を通じて、現代に蔓延する生きづらさを鋭く切り取った本作は、観る者の価値観や倫理観を激しく揺さぶるに違いない作品。
20200529a本作の主人公・ 市川絆星は、同級生を殺しながら、不処分となり普通の生活を送っていた。罪悪感を持ちながら、罪と向き合えずにいた絆星は、転校先で櫻井桃子に出会う。学校でいじめを受け浮いた存在だった桃子に、かつていじめられっ子だった自分の姿を重ねる絆星。二人は次第に惹かれ合っていくのだが…。
少年は大人になるにつれ、母離れが必要になる。しかし絆星は母親と共依存の関係で、罪と向き合わず逃げる道を選んでいた。
そんな絆星にとって桃子と共に生きる事は、罪を認め、現実と向き合うことを意味している。しかし、罪と向き合うことは容易ではなく…。
今回解禁した予告編の中でも使用している、人気ガールズ スリーピース バンド リーガルリリーのたかはしほのかのコメント。
「今、きみの吸うタバコがぼくのようで、ぼくの吸うタバコがきみのようで、同じ時間にいつでもタイムスリップできるんだいつでも、心の場所であえますように。」絆星と桃子を思ったコメントを寄せている。絆星が選ぶ衝撃の選択は、劇場で確認を。

母親との共依存か、少女との更生の道かー信じることが愛なのか、守ることが罪なのか。倫理感が試される―映画 『許された子どもたち』
同級生を殺しながら罪から逃避していた少年が、いじめられっ子の少女に出会った ー

信じることが愛なのか、守ることが罪なのか。倫理観が試されるー 。少年たちは同級生を殺した。だが、裁かれなかった。
とある地方都市。中学一年生で不良少年グループのリーダー市川絆星(いちかわ・きら)は、同級生の倉持樹(くらもち・いつき)を日常的にいじめていた。いじめはエスカレートしていき、絆星は樹を殺してしまう。警察に犯行を自供する絆星だったが、息子の無罪を信じる母親の真理(まり)の説得によって否認に転じる。そして少年審判は無罪に相当する「不処分」を決定する。絆星は自由を得るが、決定に対し世間から激しいバッシングが巻き起こる。そんな中、樹の家族は民事訴訟により、絆星ら不良少年グループの罪を問うことを決意する。

監督、内藤瑛亮は、1982年生まれ。愛知県出身。映画美学校フィクションコース11期生修了。特別支援学校(旧養護学校)に教員として勤務しながら、自主映画を制作する。短篇『牛乳王子』が学生残酷映画祭・スラムダンス映画祭はじめ国内外の映画祭に招待される。初長編『先生を流産させる会』がカナザワ映画祭で話題となり、2012 年に全国劇場公開され、論争を巻き起こす。教員を退職後は、夏帆主演『パズル』や野村周平主演『ライチ☆光クラブ』、山田杏奈主演『ミスミソウ』など罪を犯した少年少女をテーマにした作品を多く手掛ける。2020年、約8年振りとなる自主映画『許された子どもたち』を制作。

(主な監督作品)
『先生を流産させる会』(12)、『高速ばぁば』(13)、『パズル』(14)、『ライチ☆光クラブ』(16)、『ドロメ女子篇/男子篇』(16)、『鬼談百景』(16)、『ミスミソウ』(18)

『許された子どもたち』
主演:上村侑
出演:黒岩よし、名倉雪乃、阿部匠晟、池田朱那、大嶋康太、清水凌、住川龍珠、津田茜、西川ゆず、野呈安見、春名柊夜、日野友和、美輪ひまり、茂木拓也、矢口凜華、山崎汐南、地曵豪、門田麻衣子、三原哲郎、相馬絵美

監督:内藤瑛亮
プロデューサー:内藤瑛亮、田坂公章、牛山拓二 
脚本:内藤瑛亮、山形哲生
撮影監督:伊集守忠 照明:加藤大輝、山口峰寛 
録音・整音:根本飛鳥 
録音:小牧将人、南川淳、黄永昌、川口陽一
編集:冨永圭祐、内藤瑛亮
音楽:有田尚史、
サウンドデザイン:浜田洋輔、劉逸?
助監督:中村洋介
制作:泉田圭舗、佐野真規、山形哲生
制作協力:レスパスフィルム
製作:内藤組
配給:SPACE SHOWER FILMS
「許された子どもたち」製作委員会:レスパスビジョン、内藤瑛亮、牛山拓二
2020年/日本/カラー/1.90:1/5.1ch/131分
公開情報:2020年6月1日(月)よりユーロスペース、テアトル梅田にてロードショー!以降全国順次公開
クレジット:c2020「許された子どもたち」製作委員会

加害者少年と少女の恋編の予告動画