BS日テレ「大王世宗」第51-55話あらすじと見どころ:パク・ウンの罷免~刀ではない力|予告動画

2020年12月17日15時50分ドラマ
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第51話からは、太宗の右腕であるチョ・マルセンの権力がますます強まり、ついには上王である太宗を超えるまでに…政局が大きなうねりをあげて変化する!BS日テレで再放送中、いろいろな思惑が渦巻く「大王世宗」12月18日(金)第51話~第55話のあらすじと見どころを紹介、Youtubeにて予告動画が視聴できる。

大王世宗(대왕세종)はハングルを創製した朝鮮王朝第4代王・世宗のこと。当時の時代背景は、【「大王世宗」を2倍楽しむ】の(2)①~③で紹介しているので、ドラマ視聴の前にざっと目を通しておくことをお勧めしたい。



■第51 話 パク・ウンの罷免
重臣ら全ての意見としてユ・ジョンヒョンは、寺の閉鎖と孝寧大君の仏事活動禁止、パク・ウンの罷免を求める。イ・スは孝寧大君を訪ね病気の民は引き受けるからと説得に行くが、孝寧大君話受け入れない。ユン・フェは「集賢殿を諦めるのですか?」と、世宗の命にも仏教への帰依をやめず民に尽くす孝寧大君の処分を求める。一方、日食予測が外れた原因を追及していたチャン・ヨンシルは、明と朝鮮では天文図が違うという仮説をたて、学士たちが激論を交わす。そんな学士たちの姿を見た世宗は集賢殿を守るために、ついにパク・ウンの罷免を受け入れる。パク・ウンは「世宗の臣下として辞めることに感謝します」と朝廷を去る。すべてはチョ・マルセンの筋書き通りに事が運んだ。太宗は自分でも手こずったパク・ウンさえ思いのままに処分したチョ・マルセンの政治手腕に脅威を感じる。ついに世宗は、全国229の寺の閉鎖と孝寧大君の自宅謹慎を命じる。そんなとき、元敬王后が疫病に倒れ世宗は動揺する。
今回は、世宗とパク・ウンと最後の会話、そして集賢殿の学士たちを前にパク・ウンの言葉をお聞き逃しなく。さて、前回はイ・チョンの新たな活版技術、そして今回はチャン・ヨンシルの天文学が取り上げられるが、これはどちらも世宗が後世に遺した大きな治績。一方、大きな波紋を残している“崇儒廃仏(儒教を尊び、仏教を抑える)”だが、これはドラマ「根の深い木」でも大きく取り上げられている朝鮮王朝建国以来の国是(基本政策)。太宗時代には、全国の寺院242か所だけを残して廃寺とし、土地と奴婢を没収して王権と国家財宝を潤した。

■第52 話 元敬王后死す
元敬王后が病になったのは世宗のせいだと昭憲王后から迫られた世宗は、仏にすがってでも母上を救おうという孝寧大君の言葉に、疫病にかかった母、元敬王后を救うため自ら仁王寺に連れていく。重臣らは、世宗が国法である崇儒抑仏に背く行為をしたとし憤激する。元敬から助けられた民が「祈祷したい」と一同に集結し、世宗は仏教を排除する姿勢そのものを考え直す様になる。イ・スは仏事を命じる書類に王印を押し、その現場を押さえたチョ・マルセンが責め、イ・スは、親への孝行こそ儒教の徳と言い返す。
一方、マルセンから今一度統治すべきと言われた太宗は、すでに自分の命もわずかと知る。死期を悟った元敬は、世宗に国是を犯してまで平癒のための仏事を行うなと言い、昭憲王后にも国母としてのこの先について助言をする。王宮に戻り仏事を取りやめると宣言した世宗は…。
イ・スの前で、自らが望んだわけではなかったものの、結果的に兄たちを排除した自分に嘆く世宗の独白をお聞き逃しなく。また、死期を悟った太宗が妻、元敬に優しい言葉をかけ、元敬が最期に心で応える涙腺決壊のシーンは必見!

■第53 話 朝鮮の空は民のもの
時は流れ世宗4 年の春、上王・太宗の病状は深刻ながらも、世子に帝王学を叩きこんでいた。ある夜、世宗は世子、チャン・ヨンシルと“朝鮮の空”を観察する。明と朝鮮では天文図が違うという報告を受けた世宗は、朝鮮独自の暦法作りを内密に開始する。
祖父の太宗からも父世宗からも愛される世宗にやきもちを焼く弟たちが、世子に意地悪をし、弟たちのそんな気持ちに気づかなかったことに世子は心を痛める。
世宗が朝鮮独自の暦法作りをやろうとしていることを知ったチョ・マルセンは、「明を敵にする気か」と牽制する。そこで世宗は、チャン・ヨンシルらを明への特使として任命し事なきを得る。一方、力を持ちすぎたマルセンを警戒し、太宗は敬寧君にマルセンを討つ為の大義名分を探すように命じる。そして世宗たちもまた、新進官吏と集賢殿の学士らではチョ・マルセンに勝てない、と、ユン・フェがある人物の名前を口にする。果たしてその人物とは?
太宗は、弓矢の練習(習射=スプサ)をしながら帝王学を教えようとするが逆に世子に1本とられたり世子の前ではすっかり好々爺。さて今回、やきもちを焼く世子の兄弟の様子が描かれるが、まるで将来を暗示するようだ。この30年後首陽大君は世子(後の文宗)から王位を奪う。

■第54 話 太宗の敗北
チョ・マルセン対策に名前を挙げたのは前の工曹判書、ファン・ヒだった。しかし、マルセンもまたファン・ヒに目をつけたのだ。世宗の朝鮮独自の暦法作りをファン・ヒは面白いといい、マルセンは危険な思想という。そして一緒に譲寧大君を王にしようと誘いをかける。この行動を知った太宗は激怒し、マルセンを謀反人として捕らえるように命じる。しかし力を持ったマルセンはすでに軍権を支配しており、誰も太宗の命を聞こうとしない。この事件をきっかけに、重臣らが王に忠誠は誓えないと登庁を拒否し朝廷に混乱が起きる。世宗は自らファン・ヒの元を訪ね、朝鮮独自の暦法作りの有意性を語る。父、太宗が余命いくばくもないことを知った世宗はやけ酒を煽って再びファン・ヒを訪ね、反対するより悪質なのは傍観者だとなじる。そんな世宗を見ていた太宗は、世宗にも機会を与えてほしいとファン・ヒに登庁をお願いするが…。
太宗を泣き笑いさせたマルセン。それぞれ太宗をキム・ヨンチョル、マルセンをチョン・ドファンが演じているが、この二人「王女の男」でも敵対している。あちらではチョン・ドファンが文宗を演じ、キム・ヨンチョルが首陽大君を演じている。文宗は世宗の長男つまり世子で、首陽大君は世子に水をぶっかけた弟ユ王子。なんとキム・ヨンチョルは祖父と孫を演じている。何とも面白いキャスティングだ。
今回も見どころたっぷり、ファン・ヒがらみのシーンはどのシーンも胸を打つが、世宗が眠る太宗をそっと見舞うシーンは短いながらも感動的。


■第55 話 刀ではない力
議政府の役人として復帰したファン・ヒは、「朝鮮独自の暦法の作成と、上王の軍権を放棄しない」という王の意志改めてはっきりさせた上で、みごとな手腕で登庁拒否する役人を次々と復帰させていく。ファン・ヒはマルセンを妓生房に呼び出し話し合いをしていると、なんと譲寧大君が突然現れ、マルセンの策を牽制する。太宗の余命を知った譲寧は太宗のもとを訪れ、償うためにもそばにいたいと涙する。昭憲王后もまた孝嬪から太宗の病状を聞き、世宗が政事のこと父の病、そして妻である自分への引け目などすべてを背負った夫、世宗の辛さを理解し、涙する。
太宗は世宗を呼び出し、天文台を作る場所を勧め「お前を誇りに思う」と告げる。そして太宗は息を引き取るのだった。
ファン・ヒの飴と鞭を使った老練な手腕をお楽しみに。久々の登場となった譲寧大君(パク・サンミン)は、さすがにオリを失った悲しいからも解き放たれたのか、ずいぶんさっぱりとした顔つきで、ピアスまでつけて登場。世宗がうらやましく思った父との感動の再会シーンをお見逃しなく。もちろん、太宗と世宗とのとっておきの感動のシーンも用意されているのでお見落としなく。太宗の死は1422年、世宗4年5月、55歳だった。粛清を繰り返しドラマなどでもその暴君ぶりが描かれているが、子の世宗とともに、李氏朝鮮の全盛期を築き上げた国王として高く評価されている。

■キャスト
忠寧(チュンニョン)大君/後の世宗役:キム・サンギョン
太宗(テジョン)役:キム・ヨンチョル
世子役:パク・サンミン
シム氏役:イ・ユンジ
ほか

BS日テレ「大王世宗」番組公式サイト
 2020.10.09スタート 月~金 13:00-14:00 再放送
 2020.03.27-07.24 月~金 13:00-14:00 再放送
Youtube予告動画

kandoratop【作品紹介】【「大王世宗」を2倍楽しむ】