土ドラ「犯罪症候群Season2」原作とは異なる、あまりにも悲しい結末…|最終回ネタバレ

2020年06月29日11時00分ドラマ
(C)WOWOW×東海テレビ

武藤(玉山鉄二)に“職業殺人者”であることを知られた鏑木(谷原章介)は殺人に正義などないと語り、復讐の報いを受ける覚悟をみせる…そして環(渡部篤郎)は武藤の代わりに引き金を…原作とは異なる、驚愕のラストシーン!貫井徳郎の大人気3部作初ドラマ化!オトナの土ドラ「犯罪症候群Season2」フジテレビ(土曜、夜11時40分~)6月27日(土)放送の第4話最終回のネタバレあらすじを紹介、FODプレミアムで全話配信中だ。



オトナの土ドラ第26弾となる「13(サーティーン)は、新型コロナウイルス禍により放送延期となり、6月6日からWOWOW×東海テレビ 共同製作連続ドラマ「犯罪症候群Season2」(全4話)が放送された。

27日に放送された第4話最終回では、“復讐の正義”を殺人に求めた鏑木の弱さと、“正義の意味”を追求し続けた武藤の強さが対峙することになった。

殺人を重ねながらも「殺人に正義はない」と語る鏑木は、自分の選択を嘆いているように感じさせた。武藤は最後まで人を殺めることなく、法の正義を信じて“罪”を向き合っていた。しかし、そんな二人をこれまで俯瞰してきた環が“警察の秩序”を守るために鏑木を殺害する。原作とは異なる鏑木の最期と環の暴挙に、驚かずにはいられなかった。

Twitter上で話題となったのは、前回に引き続き、撮影当時10代だった伊藤健太郎のキレキレの悪役ぶりに「只者ではない」「ラスボス感たっぷり」といった感想が上がり、同時に谷原章介の憂いを帯びた演技に「原作から抜け出てきたような鏑木さんをありがとう」「生きて復讐を続けて欲しかった」「谷原さん美しい」と称賛の声が上がっていた。

また、今回地上波で放送されたSeason2は、WOWOWオンエア版から、いくつかシーンがカットされていた。Twitter上でも、「余韻がない」「カットされててわかりにくくなってる」などの書き込みが相次ぎ、特に後半部のシーンが削られていたことを残念がる声が多く上がっていた。WOWOW版では移植手術後の継治や市原と鏑木の格闘シーンなど、見逃せないシーンが数多くある。もう一度ドラマを振り返るなら、是非とも完全版で味わいたい。⇒FODプレミアムで「犯罪症候群Season1+Season2 」全話配信中!


■第4話 ネタバレあらすじ
響子(木村多江)と連絡が取れなくなった鏑木(谷原章介)は、牧田(板尾創路)の家を訪ねるが、響子は牧田に「教えないで欲しい」と伝えていた。正義のための殺人だと信じる牧田は、響子と二人で復讐を続けるつもりだった。「彼女に手を汚させないでください」と憤る鏑木に、牧田は「お互いに別の道を行きましょう」と告げる。

武藤は、“職業殺人者”が鏑木だと知り、「どうして」と鏑木を問い詰める。しかし、鏑木は何も答えずに武藤の前から立ち去る…。

小島和子の犯した連続殺人事件がマスコミに洩れて、ネットに流れはじめる。それを見た響子は、その事件こそが「止めてやらなければ」と鏑木が話していたものだと知る。そして、鏑木が和子と自分を重ね、本当は誰かに殺人を止めて欲しいと思っていた鏑木の苦しみに気づく。

そのころ、鏑木は和子が次の標的にしていた人物が市原智貴だと突き止め、和子は市原に返り討ちにあったのではないかと推測していた。しかし、市原が未成年者ということもあり、上層部は逮捕に慎重になっていた。

鏑木が職業殺人者であることを、絶対に表に出すなと上から命じられた環は、武藤に拳銃を渡す。そして、「ほかの人間に鏑木さんを始末させたいですか?」と暗殺をほのめかし、「人の命を奪えば、まともな死に方などできない。覚悟はできているはずです。もう、止めてあげた方がいい」とあたかもそれが優しさのように言うのだった。

鏑木は、看護師から和子の息子・継治のドナーが決まったことを聴かされるが、継治は自分にはそんな資格はないと断っていた。鏑木は「君が生きる権利を失ったわけじゃない。捨てればいい。馬鹿な母親なんか…」と継治を説得する。

響子から連絡が入り、鏑木は急いで待ち合わせ場所に向かう。響子は川を挟んで向こう岸に立っている。「ごめんね。ずっと、ひとりで苦しませて」と響子。「君のためじゃない、俺のためだ。君が汚れずにいてくれることだけが、俺の希望だったんだ」と鏑木。「ありがとう。でも、私の希望は、一緒に戦って、最後はあなたと一緒に死ぬことだった。さようなら」と響子は鏑木に別れを告げた。そして響子と牧田は、市原を次の復讐のターゲットに決めて、市原を拉致する。

鏑木はかつての上司から、一年前に婚約者の小百合が殺されたとき、実は所轄に通報があったが、環が自分の追っている事件を優先させるために「現場に警察官を近づけるな」と指示を出していたことをきかされる。環の指示がなかったら、小百合は助かっていたかもしれない、環に対する怒りを募らせながら、必死に耐える鏑木。そこへ、市原を拉致した車の情報が入る。

牧田と響子は、市原を倉庫に連れ込む。市原を断罪し、刺し殺そうとする牧田だったが、市原の反撃にあい、暴行をうけて身動きできなくなってしまう。「俺とあんたら、何が違うの?」と問う市原。響子は市原に乱暴されそうになるが、その屈辱に耐えかね、自ら舌を噛んで自殺してしまう。そこへ鏑木が駆けつけ、響子の死を前に、市原を手にかける。

武藤は物陰から銃を構え、立ち去る鏑木の背中に狙いをつけていたが、引き金をひくことはできなかった。そして、誰もいない観客席で鏑木は環を待っていた。そこへ現れた武藤は、小百合の事件に環が関わっているというのは作り話だったと明かす。

武藤は鏑木に、復讐することで救われたのかを問うが、「そんなことを答える資格はない…いつか報いを受ける覚悟はしていた。でも、もう自分じゃ止まれない。自分で死ぬ権利もない。武藤、お前の手で終わりにしてくれないか」と鏑木は言った。

しかし、武藤は引き金を引けず、銃を下ろす。その直後に、環が鏑木を撃つ。環に銃口を向ける武藤を制した鏑木は、「これでいい」とつぶやき、小島和子の息子の移植手術が成功したことを環から告げられると、微笑みながら目を閉じる…。


オトナの土ドラ「犯罪症候群Season2」(全4回)フジテレビ系 2020年6月6日より毎週土曜日23時40分から放送。出演者:谷原章介 玉山鉄二 渡部篤郎 木村多江 野間口徹 手塚理美 板尾創路 ほか/原作:貫井徳郎著『殺人症候群』(双葉文庫刊)/脚本:篠崎絵里子/音楽:やまだ豊/制作:東海テレビ×WOWOW/番組公式Twitterアカウントは「@hanzaishokogun」。番組公式Instagramアカウントは「hanzaisyoukougun」/FODにて全エピソード配信中。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

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