「麒麟がくる」第27話 新キャラ宗久(陣内孝則)が上洛の鍵を握る!?第26話ネタバレあらすじと予告動画

2020年10月10日08時00分ドラマ
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長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)信長(染谷将太)の命を受け、光秀(長谷川博己)再び京へ!そこで出会った堺の豪商今井宗久(陣内孝則)が出した信長上洛への条件とは?10月11日(日)放送の第27話「宗久の約束」あらすじと第26話「三淵の奸計」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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なぜ朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)が足利義昭(滝藤賢一)を奉じて上洛しなかったかが丁寧に描かれた10月4日放送の第26話「三淵の奸計」。義景は上洛の任に非ずと判断した三淵や義景の家臣・山崎吉家(榎木孝明)らの企みで義景の長男、阿君丸に起こった悲劇が視聴者に衝撃を与えた。毒を盛られ命を落とした阿君丸にTwitterでは「阿君丸が不憫・・・」「毒殺は辛い」など反応があった。一方でタイトルは「三淵の奸計」としながら、裏の主役は山崎ではないかと推察する視聴者も多く、光秀に上洛困難の上申をさせ、そして侍女に命じて毒見を妨げ、美濃を経つ明智家へのフォローも忘れない山崎の采配に「抜かりない男って描写が面白い」「山崎吉家は間違いなく忠臣」などの声が寄せられた。
 
そして、10月11日放送の第27話では義昭が上洛に向け美濃に入り、信長(染谷将太)との面会を果たす。一方、光秀は上洛の下調べの為に京都へ赴き、そこで駒(門脇麦)の紹介により、堺の豪商、今井宗久(陣内孝則)と出会う。京都を牛耳る三好一族の武器を調達している宗久は、三好と手を切る代わりに信長に協力すると言うが、そこにはある条件をつけてくる。果たして光秀はその条件をクリアすることが出来るのか?上洛をかけた大仕事に光秀が奮闘する第27話もお見逃しなく。

■戦国の豪商今井宗久
ドラマでは駒が作る丸薬のスポンサーとなる堺の豪商、今井宗久は、歴史上では安土桃山時代の堺商人で茶人として名を残した人物だ。豪商で茶人の武野紹鴎に茶の湯を学んだ宗久は、やがて紹鴎の娘婿になり、家財茶器などを譲り受けている。また、千利休、津田宗及と共に「天下三宗匠」と称された宗久。「宗匠」とは、芸事に秀で、特に和歌や俳諧、茶道、花道の師匠を指すが、宗久の場合それだけではなく商人として財を成した人物だ。商人としてメインの業種は貸倉倉庫。鉄砲の価値を見出し、火薬の生産にも乗り出していたと言われている。武器商人として財を成し、当時京都を治めていた三好一族にも武器を調達していたとされる。

その宗久は他の商人よりいち早く信長に近づき、信長の上洛の際には茶器の名品「松島の茶壷」や「紹鴎茄子」などの名器を献上している。また、信長が堺の商人に対し矢銭(軍資金)20000貫の税を課した際、徹底抗戦の姿勢を見せる堺の商人たち会合衆に対し受け入れるべきだと説得してまわったことが評価され、摂津国の住吉に領地を与えられるなど信長からの厚い信頼を得るようになる。

「麒麟がくる」では陣内孝則が今井宗久を演じているが、今井宗久は近江源氏佐々木氏の末裔らしく、「太平記」(1991年)で陣内が演じた佐々木道誉にもつながる人物とのこと。この出演オファーに陣内は強い縁を感じると語り、茶人、文化人であり、武器商人であったという戦国時代をプロデュースした一人として印象的に演じたいと意気込みを見せている。今後やり手の今井宗久が光秀らとどのように絡んでいくのか、その活躍にも期待したい。

■前回(第26話)ネタバレあらすじ
永禄10年(1567年)、越前の朝倉義景が上洛を決意した。一方で京都は三好長慶の一族が支配しており、その三好勢が担いだ四国・阿波の足利義栄(一ノ瀬颯)が14代将軍に就いた。しかし義栄は病気を患い、摂津に留まり上洛できずにいた。朝廷では上洛できない義栄の評判は悪く、推挙した関白・近衛前久(本郷奏多)の責任問題が問われてしまう。そして敵対する二条晴良(小藪千豊)からはこのまま関白を続けるか否かと進退を求められる。

一方、二条晴良の取次で越前の覚慶(滝藤賢一)は元服の儀が許さた。前久はそれを伝えに越前に行くよう帝からの命を受けていたが、乗り気ではない前久は自分の代わりに越前へ行って欲しいと伊呂波太夫(尾野真千子)に依頼する。すると太夫は、度重なる戦で崩壊した御所の壁を修繕してくれるならばとその申し出を受け入れる。伊呂波は以前のような美しい京都を復活させたいという思いがあった。

長く敦賀に留め置かれた足利義昭が一乗谷に招かれた。永禄11年(1568年)4月、義昭は元服を果たし、朝倉義景が烏帽子親となり、京から下った二条晴良が見届けた。これで義昭は武士となり、将軍になるべく三好勢に対抗できる態勢を整った。

上洛に向けて近隣諸国の情勢を探っていた明智左馬之助(間宮祥太朗)が戻り、光秀がその報告を受けていると、朝倉家家臣の山崎吉家(榎木孝明)が訪ねてくる。義昭の元服を祝う宴席が設けられるので、光秀にも出席して欲しいと言う山崎だが、どうやら朝倉家の中には上洛に反対する者もいるようで・・・。

宴席で上機嫌な義景だが、従兄弟の朝倉影鏡(手塚とおる)が上洛に異を唱えだす。上洛すれば莫大な軍資金と三好一族との戦が待っているとする影鏡に対し、義景は上杉、六角、織田、松永と共に上洛すれば問題ないと反論する。これに対し意見を求められた光秀は、酔ったふりをして語り出す。上杉は身内の争いを抱え、六角は三好と通じている。それより気になるは、平和な一乗谷の町の様子が戦に向かう雰囲気ではないことだと続け、上洛して戦をするのは論外と言い切る。しかし、義景はいざとなれば朝倉だけでも上洛すると意気込むのだった。方や、宴席で舞を披露した太夫は、光秀に織田信長と共に上洛するよう勧める。太夫に背中を押された光秀は美濃へ向かい、信長に一人で義昭と共に上洛するよう進言する。光秀の言葉を信じ、信長は義昭を美濃へ連れてくるよう命じるのだった。

越前に戻った光秀は、すぐに三淵と細川藤孝(眞島秀和)に信長の意向を伝えた。義景を頼りなく思う三淵たちだったが、義景の面目を潰すわけにはいかないと口論になる。信長をよく知る光秀は、信長ならば決めたことをすぐ行動に移せる決断力と行動力があるが、義景は未だ上洛に反対する一族を説得できないでいると指摘。すると義昭は光秀の言葉を信じ美濃へ行くと言い出し、三淵らは義景を説得することになった。そして光秀は、このまま越前に留まることはできないと、煕子(木村文乃)や娘たちを連れて美濃へ向かうことを決意する。

その2日後、義景は美濃へ向かうと書かれた義昭からの手紙を受け取った。成り上がりの信長への妬みもあり、義景の怒りは頂点に達し、義昭を越前から出すなと山崎に命令する。その夜、三淵、影鏡そして山崎は密会し、穏便に事を収める必要があると話合いがなされた。そしてある朝、事件は起きた。義景の嫡男、阿君丸の食事に毒が盛られ亡くなったのだ。こうして悲しみに暮れる義景は上洛どころではなくなり、義昭一行は無事に美濃へ経つことになった。出立に先立ち、三淵が義景を訪ねると、義景は阿君丸の弔いに義昭らが参列したことに感謝を述べる一方で、信長との上洛に不満をあらわにするのだった。そして、光秀は藤孝らと共に義昭を連れて美濃へ向かうのだった。

■第27話「宗久の約束」あらすじ
越前を出発し、美濃へ到着した義昭は盛大な歓迎を受ける。しかし信長は、戦にまるで興味のない義昭を不安に思う。信長にとって上洛するには京を牛耳っている三好一族と、その手前・南近江の六角承禎との戦は避けて通れない。そこで信長は、妹、市(井本彩花)を嫁がせている北近江の浅井長政(金井浩人)と会い、援助を求めることに。一方、光秀は三好勢の兵力と朝廷側の意向を深めるため、京へと向かった。駒を頼り、事情をよく知る伊呂波太夫を訪ねる。

三好は今井宗久(陣内孝則)をはじめとする堺の豪商と強固なつながりがあり、それが財力の強さになっているという。宗久の名前を聞いた駒は、かつて丸薬を商売にしないかと持ち掛けてきた商人のことを思いだし、光秀を連れて宗久のもとへ向かう。

宗久は光秀を招き入れ話を聞くと、三好と手を切り、信長に協力する意向を示す。しかし、それにはある条件があると無理難題を提示してくる。果たしてその条件とは?光秀は宗久との約束を守ることができるのか?

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第27話は10月11日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/染谷将太/木村文乃/尾野真千子/本郷奏多/眞島秀和/ユースケ・サンタマリア/滝藤賢一/谷原章介ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第27話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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