映画『滑走路』11/20公開、東京国際映画祭特別招待作品、ロング版予告映像解禁!

2020年10月15日17時00分映画

夭折の歌人・萩原慎一郎の歌集を原作とした映画『滑走路』が11月20日(金)より全国公開、非正規、いじめ、過労、キャリア、自死、不安や葛藤、希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描いた作品、ロング版の予告映像が解禁公開された。



夭折の歌人が遺した魂の叫びを映画化。現代をもがき生きる人々の姿と希望を描いた人生賛歌あふれる才能を遺し、突然この世を去った歌人・萩原慎一郎による「歌集滑走路」。あとがきを入稿した翌月、32歳の若さで命を絶ち、デビュー作にして遺作となった一冊の歌集が映画化された。いじめや非正規雇用を経験しながら、それでも生きる希望を託した歌は、苦悩を抱える人へのエールとして多くの共感を集め話題に。新聞やTVなどでも次々と取り上げられ、歌集にしては異例のベストセラーを記録した。

k原作歌集をモチーフにオリジナルストーリーとして紡がれる本作。数々の話題作に出演する水川あさみが扮する翠(みどり)、実力派俳優として活躍目覚ましい浅香航大扮する若手官僚・鷹野(たかの)、そして新人・寄川歌太が扮する中学二年生の学級委員長。それぞれ心の叫びを抱えて生きる3人の人生が、やがて交錯していく―。
非正規、いじめ、過労、キャリア、自死、家族―現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。
萩原慎一郎の短歌の心継ぐ、優しさと希望感じるセリフの数々も。ロング予告が公開現在公開されている予告編よりさらに個々のキャラクターに迫った、ロング版予告が完成。優しさと希望が溢れる印象的なセリフの数々と、Sanoibukiが映画のために書き下ろした主題歌「紙飛行機」の温かな歌詞が胸を打つ映像となっている。

k1厚生労働省の官僚として非正規雇用の問題に向き合いながら、理想通りにはいかない現実に直面し精神的に追い詰められていく鷹野。幼馴染を助けたことをきっかけに、自らもいじめの標的となってしまった学級委員長。切り絵作家の翠は子供を持つという選択肢を意識しつつも決断を躊躇っていたが、いざ妊娠が発覚した途端、夫から無責任な言葉を投げかけられる。一見バラバラな三人の人生が、一人の人物の死をきっかけに絡み合っていく先に、苦難の中それでも希望を歌に託した原作者・萩原慎一郎の短歌のように、優しさと一筋の光を感じさせる予告編となっている。さらに本映像では坂井真紀、水橋研二、木下渓、池田優斗、吉村界人、染谷将太ら脇を固める実力派キャストも登場、それぞれの登場人物がどのように三人の人生と関わっていくのか、期待が高まる。

映画『滑走路』を鑑賞した原作者・萩原慎一郎のご両親と弟でギタリストの萩原健也よりコメントが到着した。「萩原慎一郎の短歌の言葉がちりばめられ、慎一郎が短歌に込めた想いを感じることが出来ました」(両親)、「十代の頃、不登校の僕を救い、勇気と希望をくれ続けた兄を想いました」(弟)と、映画に息づく原作歌集の心に言及している。

ストーリ、厚生労働省で働く若手官僚の鷹野は、激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストを持ち込まれ追及を受けた鷹野は、そのリストの中から自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始めるが──。

『滑走路』予告映像

11月20日(金)、全国ロードショー

水川あさみ、浅香航大、寄川歌太
木下渓、池田優斗、吉村界人、染谷将太
水橋研二、坂井真紀
原作:萩原慎一郎「歌集滑走路」(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)
監督:大庭功睦、脚本:桑村さや香
主題歌:Sanoibuki「紙飛行機」(EMIRecords/UNIVERSALMUSIC)
撮影:川野由加里、照明:中村晋平、録音:西正義、装飾:小林宙央、音楽:永島友美子
編集:松山圭介、VFX:田中貴志、助監督:桜井智弘、制作担当:赤間俊秀
製作:「滑走路」製作委員会、埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ、制作プロダクション:角川大映スタジオ、デジタルSKIPステーション
配給:KADOKAWA©2020「滑走路」製作委員会PG12
『滑走路』公式HP

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