「エール」第19週「鐘よ響け」戦争で傷ついた裕一の心が少しずつ前向きに!予告動画と第18週ネタバレも

2020年10月16日10時00分ドラマ
@NHK

日本が敗戦し、裕一の時は止まったままだ!自身が作った曲で戦場へ向かった人を思い、何もできないでいたが、そんな裕一の元に作曲の依頼が来る!長崎へ取材に行き、裕一の心も前に向き始める!NHK連続テレビ小説「エール」第19週「鐘よ響け」(10月19日~10月23日)のあらすじと見どころをご紹介!予告動画は番組公式サイトにて。



10月12日からの「エール」第18週「戦場の歌」は、太平洋戦争の後半、日本が劣勢になってきて、敗戦するという、辛いシーンの多い一週間であった。特に、10月14日(水)の第88話、15日(木)の第89話、16日(金)の第90話は、オープニングの曲はかからず、戦争の悲惨さが画面に広がった。ビルマの前線が敵軍に襲われ、恩師の藤堂先生(森山直太朗)たち大勢の兵士が死んでしまうという辛い話であった。前日に戦場につき、慰問のために久しぶりに演奏をするというシーンの後だけに悲惨さが響いた。自分の目の前で恩師が亡くなったことで、裕一(窪田正孝)の心はずたずたになってしまう。こんな戦地に人々を自分の音楽で駆り立ててしまったということが心に影をさす。しかし、情勢が悪くなればなるほど、裕一への曲の依頼は増え続けた。そして迎える終戦。裕一の曲で刺激を受け、志願していった弘哉の死も知る。

10月19日からの「鐘よ響け」からは戦後に舞台が移る。戦時歌謡やニュース歌謡を作り続けたことで、裕一の心はすっかり閉ざされてしまっていた。そこに、戦後復興のための曲をと依頼が入る。歌詞を見て、やっと裕一の心が溶かされてゆく。

第19週より、戦後パートの新しいキャストが登場する。心に傷と負いなかなか立ち直れない裕一にラジオドラマの曲依頼にくる池田二郎役の北村有起哉を始めに、著書「長崎の鐘」がきっかけとなり裕一と出会う医師役に吉岡秀隆、裕一と音(二階堂ふみ)の娘・華役の古川琴音。以外にも中村ゆり、伊藤あさひ、持田将史、板垣瑞生、萩原利久、すでにビルマ戦線のシーンで登場した片桐仁も戦後、裕一に影響を与える人として登場する。

暗く悲しいシーンも多かった第18週ではあるが、森山直太朗が歌った歌に感動の声が集まった。音楽教師の役だったが、戦地で歌うシーンはその独唱のすばらしさが引き立った。公式Twitterではそのメイキングの動画もアップされている。また、戦後、焼け跡に立ち信仰するキリスト教の十字架を胸にかけ、歌う光子役の薬師丸ひろ子にも絶賛の声が上がった。

【第18週(2020/10/12-10/16)】ネタバレあらすじ
音楽慰問のために裕一(窪田正孝)が向かった先は、インド北東部のインパールを攻略する作戦が始まっていたビルマだった。裕一は戦況を聞くために毎日司令部を訪れるが、作戦が予定通りに進んでいないようで、前線に向かう命令がなかなか下りない。現地での慰問は予想よりも歓迎されたが、毎日ふる雨は悩まされた。そして、慰問団にいた小説家と画家・中井(小松和重)たちは裕一よりも一足早く前線に慰問へ行くことになった。そして、前線から戻った中井の話で、裕一は戦況が絶望的な事を知る。

一方、音(二階堂ふみ)は、まさ(菊池桃子)の病状が悪化したという浩二(佐久本宝)からの知らせもあり、華(根本真陽)を連れて福島に疎開することにする。浩二にも歓迎され、二人は穏やかな日々を送っていた。

記者の大倉(片桐仁)から、藤堂先生(森山直太朗)がビルマにいる部隊の隊長として配属されていることを聞いた裕一は、危険な状況の中行くべきかしばらく悩んだ末、慰問を申し出る。そして、ビルマ兵士のために書いた曲、「ビルマ派遣軍の歌」を歌ってもらいたいと作曲を終える。慰問命令が下り、裕一はありったけの楽器を集めて前線に向かった。

藤堂先生と再会をした裕一は、兵士の慰問のために翌日に行うコンサートに向け、楽器ができる兵士たちを集めた急ごしらえの音楽隊のメンバーで練習をはじめる。藤堂先生はラングーン滞在中に裕一が書いた曲、「ビルマ派遣軍の歌」を高らかに歌う。音楽を通して皆の気持ちが通じ合い、心を割って話すことができた。藤堂は兵士たちにも「生きて帰ろう」と話していた。その晩、藤堂は裕一にもし自分が死んだら手紙を妻に渡してほしいと頼んだ。

翌日、曲の発表の準備をしている時、敵からの急襲が始まった。そして、倒れてゆく兵士たち。裕一は戸惑い、足がすくんでいたが、藤堂が裕一を車の下に隠してくれた。その藤堂が振り返り、敵の方に向いた時、銃が藤堂を打ち抜いた。目の前で藤堂が撃たれたことに裕一は呆然となってしまった。藤堂以外も多くの兵士が倒れている。裕一は「自分は何も知らなかった」と泣きじゃくってしまう。

慰問から日本に帰国した裕一は、その足で藤堂先生から託された手紙を昌子(堀内敬子)に渡すために、藤堂家に向かう。心の整理がつかない裕一はしばらく一人でいたいと、音と華たちを福島に残して東京に戻る。戦況が悪化すればするほど、国民の士気を高めるために裕一への曲づくりの依頼は増え続け、裕一は心を殺して曲をつくり続けていた。

敗戦間近の6月、豊橋が空襲にあう。五郎(岡部大)は光子(薬師丸ひろ子)の制止を聞かず、集会に出て憲兵に捕まってしまっていた。燃える関内家に、原稿を取りに行った梅(森七菜)を救いにいったのは、岩城(吉原光夫)だった。

長かった戦争がようやく終わる。日本は負けた。豊橋では、梅を助けようとして戦火に巻き込まれた岩城が、入院生活を続けていた。裕一は戦争中、自分の作った音楽が人々を戦うことに駆り立て、その結果若い人の命を奪ってきたことを自分のせいだと悔やんで曲を書くことができなくなってしまう。音の音楽教室にきていた弘哉の戦死も知り、そこから数年、裕一は曲が書けなくなってしまった。

一方、劇作家の池田(北村有起哉)は戦争孤児のドラマの企画をNHKに持ち込む。のちに大ヒットとなるドラマだったが、今はまだその時ではないといわれてしまう。

【第19週(2020/10/19-10/23)】あらすじ
■第91話(月)
終戦から3か月。裕一(窪田正孝)は、いまだ曲を作ることができずにいた。音(二階堂ふみ)はそんな裕一のことを心配しつつ、入院している岩城(吉原光夫)の様子を見に豊橋にやって来る。ある日、劇作家の池田(北村有起哉)が、自分が書いたラジオドラマの音楽を裕一に担当してもらえないかとお願いしに古山家を訪れる。華(根本真陽)はいい話だと裕一に受けるよう促すが、裕一の心は動かない。

■第92話(火)
吟(松井玲奈)の夫・智彦(奥野瑛太)は復員して就職先を探す日々だったが、元軍人という経歴が邪魔をしてなかなかうまくいかない。一方、裕一(窪田正孝)の心も相変わらず止まったままだった。音(二階堂ふみ)は裕一に音楽の楽しさを思い出してもらうために、自分でも何か始めようと、バンブーで紹介された歌の先生のレッスンを受けることにする。レッスン中、現れた先生の友人は、懐かしいあの人だった!

■第93話(水)
劇作家の池田(北村有起哉)が裕一(窪田正孝)に、ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の音楽を依頼しにやって来る。裕一は、戦争中に自分がした事に責任があるといって断ろうとするが、戦争の悲劇から復活を真っ向から描くこのドラマの音楽は、裕一にしか書けないと池田は説得する。苦しんでいる子供たちを励まして欲しいと言って池田が置いて帰った主題歌の歌詞を見て、その力強さに裕一は心動かされる…。

■第94話(木)
ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の音楽を無事書き上げた裕一(窪田正孝)に、池田(北村有起哉)は映画「長崎の鐘」の主題歌を作らないかと声をかける。原爆の現実を克明に描いたこの作品と向き合うことで以前のような恐怖がぶり返さないか、音(二階堂ふみ)は裕一の事を心配するが、裕一は前に一歩進むために自ら進んでこの依頼を受ける。裕一は原作者の永田医師(吉岡秀隆)に会うために、長崎に向かう。

■第95話(金)
映画「長崎の鐘」の主題歌制作のために、長崎を訪れている裕一(窪田正孝)は、原爆投下直後に永田医師(吉岡秀隆)が患者を治療した現場を見たり、永田の妹・ユリカ(中村ゆり)から当時の話を聞いたりして、永田が書いた「どん底に大地あり」の真意に近づこうと思いを巡らす。そして裕一はある答えを見つけて一気に曲を書きあげるのだった。そして、「長崎の鐘」を山藤太郎(柿澤勇人)に歌ってほしいと訪ねる。

【作】清水友佳子、嶋田うれ葉、吉田照幸
【出演】窪田正孝、二階堂ふみ、中村蒼、菊池桃子、森七菜、松井玲奈、根本真陽、北村有起哉、吉岡秀隆、薬師丸ひろ子、吉原光夫、柿澤勇人他
【語り】津田健次郎
Twitter公式アカウント「@asadora_nhk」

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 <総合>(月~金)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 土曜は同じ時間帯で1週間の振り返りを放送
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