窪田正孝「エール」第20週「栄冠は君に輝く」戦後の名曲が裕一の手によって作り出される!予告動画と第19週ネタバレも

2020年10月23日16時41分ドラマ
@NHK

第20週「栄冠は君に輝く」裕一(窪田正孝)は高校球児たちの応援歌として誰もが知っているあの名曲を作り、戦争で傷ついた仲間の久志(山崎育三郎)の再生に役立てようとする!NHK連続テレビ小説「エール」第20週「栄冠は君に輝く」(10月26日~10月30日)のあらすじと見どころをご紹介!予告動画は番組公式サイトにて。



10月19日からの「エール」第19週「鐘よ響け」からは、裕一(窪田正孝)が戦時中の苦すぎる思いを乗り越えて戦後の日本を元気づける歌を作ってゆく週に入った。傷ついた心を持ったのは裕一だけではない。戦前から軍人として働いてきた吟(松井玲奈)の夫・智彦(奥野瑛太)もその一人だ。軍人という前歴とプライドが邪魔をして就職ができない。第92話では飲み屋の男性たちになじられたあげく、殴打され、倒れたところを浮浪児のケン(浅川大治)に財布から階級章までも奪われてしまう。そんな智彦が一念発起し、ラーメン屋の皿洗いから再スタートをきっていった。智彦の立ち直りがもう一つのストーリーとして視聴者の注目を集めている。

やっとの思いで曲がかけるようになった裕一が作ったのは「鐘の鳴る丘」だ。戦後、ラジオドラマとして大ヒットとなった。空襲により家も親も失った戦災孤児たちが街にあふれていた時代、復員してきた主人公が孤児たちと知り合い、やがて信州の高原で共同生活を始め、明るく強く生きていくさまを描いたドラマで、現在、NHKアーカイブスでその一部を静止画と音声で楽しむことができる。

裕一が「鐘の鳴る丘」の次に挑んだのは、「長崎の鐘」だ。ドラマの第1週、戦後開かれた東京オリンピックの会場で緊張のあまり開会式に出られないでいる裕一を勇気づけたのも「長崎の鐘」だ。長崎出身の警備員(萩原聖人)の心に刻まれた曲で力をもらったという。その作曲にかける裕一に姿が描かれた。

10月26日からの「栄冠は君に輝く」は、立ち直った裕一が戦後の日本を勇気づける歌を量産してゆく模様が描かれる。そして、戦争で傷ついた友人の久志(山崎育三郎)は、変わり果てた姿で裕一たちの前に現れる。久志もまた、戦時歌謡を歌った経験が心に重くのしかかっていた。そして、裕一の曲「栄冠は君に輝く」で久志を立ち直らせる。

【第19週(2020/10/19-10/23)】ネタバレあらすじ
終戦から3か月。裕一(窪田正孝)は、いまだ曲を作ることができずにいた。音(二階堂ふみ)はそんな裕一のことを心配しつつ、入院している岩城(吉原光夫)の様子を見に豊橋にやって来る。岩城の心臓はもうあと少ししかもたないといわれていて、目を覚ますこともない。しかし、光子(薬師丸ひろ子)は、音に「裕一さんの元にいなさい」と言って帰す。五郎(岡部大)と梅(森七菜)は、馬具ではないものでもういちど立て直そうと考え、グローブに行きついた。岩城の病床でそのことを報告した。その晩、光子が見守る中、岩城は息を引き取った。

ある日、劇作家の池田(北村有起哉)が、自分が書いたラジオドラマの音楽を裕一に担当してもらえないかとお願いしに古山家を訪れる。華(根本真陽)はいい話だと裕一に受けるよう促すが、裕一の心は動かない。

吟(松井玲奈)の夫・智彦(奥野瑛太)は復員して就職先を探す日々だったが、元軍人という経歴が邪魔をしてなかなかうまくいかない。就職しようとしても、くず拾いなどの仕事しかない。ある日、飲み屋で飲んでいると、「軍人」ということで罵倒され、あげく、財布や階級章を奪われる。しかし、なんとか立ち直ろうとラーメン屋で皿洗いから働き始めた。なんとか立ち直ったところで、軍人時代の同期に誘われて貿易会社へ就職することができた。

一方、裕一(窪田正孝)の心も相変わらず止まったままだった。音は裕一に音楽の楽しさを思い出してもらうために、自分でも何か始めようと、バンブーで紹介された歌の先生のレッスンを受けることにする。レッスン中、現れた先生の友人は、懐かしいあのミュージックティーチャー・御手洗(古川雄大)だった。御手洗は占い師に転身していた。そして、裕一のことを占ってもらうと、「次の仕事が転機になる」という。その仕事こそ、池田がもってきていたドラマ「鐘の鳴る丘」の主題歌だった。しかし、裕一は、戦争中に自分がした事に責任があるといってその仕事を断ろうとするが、戦争の悲劇から復活を真っ向から描くこのドラマの音楽は、裕一にしか書けないと池田は説得する。苦しんでいる子供たちを励まして欲しいと言って池田が置いて帰った主題歌の歌詞を見て、その力強さに裕一は心動かされ、曲を書き上げた。そしてラジオドラマも大ヒットとなった。

その裕一に、池田は映画「長崎の鐘」の主題歌を作らないかと声をかける。原爆の現実を克明に描いたこの作品と向き合うことで以前のような恐怖がぶり返さないか、音は裕一の事を心配するが、裕一は前に一歩進むために自ら進んでこの依頼を受ける。裕一は原作者の永田医師(吉岡秀隆)に会うために、長崎に向かう。裕一は、原爆投下直後に永田医師が患者を治療した現場を見たり、永田の妹・ユリカ(中村ゆり)から当時の話を聞いたりして、永田が書いた「どん底に大地あり」の真意に近づこうと思いを巡らす。

そして裕一は、答えは「希望」にあると考えつき、永田に話す。永田は戦時中から人々を応援してきた裕一こそ、「応援する歌」と作ってほしいといい、裕一は一気に曲を書きあげるのだった。そして、「長崎の鐘」を山藤太郎(柿澤勇人)に歌ってほしいと訪ねる。その曲は人々の心を打つ名曲となり、長崎の人々にも届いた。

【第20週(2020/10/26-10/30)】あらすじ
■第96話(月)
「長崎の鐘」を書き上げた裕一(窪田正孝)の元には、仕事が殺到。楽譜をおいた机を3つ並べて行き来して作曲するなど、意欲的に作曲に取り組む日々を送っていた。一方、同期の松川(木原勝利)に声をかけてもらった智彦(奥野瑛太)は、ラーメン屋の仕事を辞めて、貿易会社に就職するのだが…。音(二階堂ふみ)はベルトーマス(広岡由里子)から、ラ・ボエームのオーディションを受けてみないかと勧められる。

■第97話(火)
藤丸(井上希美)に連れられて訪れた闇市近くの家で、裕一(窪田正孝)と鉄男(中村蒼)は久しぶりに久志(山崎育三郎)と再会するが、その変貌ぶりに絶句する。藤丸からこれまでの経緯を聞いた裕一たちは、話をしようと久志のもとを何度も訪れるが…。一方、戦争中ビルマの慰問活動で一緒だった記者の大倉(片桐仁)から依頼された全国高等学校野球選手権大会の曲づくりのために、裕一は大阪に向かう。

■第98話(水)
完成した全国高校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」を、もう一度前を向くきっかけになるように、久志(山崎育三郎)に歌ってもらいたいと、裕一(窪田正孝)は、さっそく久志の家を訪れるが、久志は「もう昔とは違う」と一方的に裕一を突き放す。鉄男(中村蒼)も久志を訪ねるが、話を聞こうとしない。そんなある日の朝、藤丸(井上希美)が久志の姿が見えなくなったと古山家に探しに来るのだが…。

■第99話(木)
姿を消した久志(山崎育三郎)を探して、福島に向かった裕一(窪田正孝)は、福島の久志の実家で久志を見つける。素直な自分の気持ちを裕一に話す久志。久志もまた、戦争中のことを周りの人に陰口をたたかれてどう生きていいのかわからず、苦悩していたのだ。裕一は久志に戦時歌謡を歌わせた責任は自分にあると感じる。そして、裕一から久志の話を聞いた池田(北村有起哉)は、闇市に久志の様子を見に行く。

■第100話(金)
久志(山崎育三郎)が歌った「夜更けの街」に裕一(窪田正孝)は心揺さぶられて、完成した「栄冠は君に輝く」はやはり久志に歌ってほしいと強く願う。大会本部の大倉(片桐仁)は、愛国歌謡の印象が強い久志の起用に難色を示すが、裕一は「他のどの歌手よりも彼が向いている」と頭を下げて必死にお願いする。断るつもりで古山家を訪れた久志だったが、音(二階堂ふみ)からその話を聞いて心を動かされる。

【作】清水友佳子、嶋田うれ葉、吉田照幸
【出演】窪田正孝、二階堂ふみ、中村蒼、菊池桃子、森七菜、松井玲奈、根本真陽、北村有起哉、吉岡秀隆、薬師丸ひろ子、吉原光夫、柿澤勇人他
【語り】津田健次郎
Twitter公式アカウント「@asadora_nhk」

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