ヨ・ジング主演「王になった男」第19-20話:兄妹の再会と百花茶の秘密!テレ東

2020年11月05日09時05分ドラマ
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シン・チスの罠に引っかかり正体を明かしたハソンは、尋問の場でダルレと再会!一方、王妃は3ケ月飲み続けた百花茶のために…ヨ・ジング主演「王になった男」第19話と第20話のあらすじと見どころを紹介、予告動画は公式サイトで視聴できる。
※テレビ東京で2020年10月~11月に地上波初放送された時に紹介したものです

「王になった男」は、イ・ビョンホン主演の大ヒット映画を映画版にリメイク。【「王になった男」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや韓国での評判、主人公のモチーフになった朝鮮王朝の王・光海君についてなどをまとめて紹介している。



■キャスト【押さえておきたい登場人物8名の人物設定】
王 イ・ホン(2役):ヨ・ジング
道化師 ハソン(2役):ヨ・ジング
王妃 ユ・ソウン役:イ・セヨン
都承旨 イ・ギュ役:キム・サンギョン
妓女 ウンシム役:チョン・ヘヨン
チョ内官役:チャン・グァン
左議政 シン・チス役:クォン・ヘヒョ
護衛武士 チャン・ムヨン役:ユン・ジョンソク

※オリジナル16話版を視聴しているために、カットされた場面やあらすじが前後する場合もある事をご理解ください。

ダルレダルレ役(シン・スヨン)■第19話
“王の短刀”でシン・チスの罠に引っかかったハソンは、2両を放り投げて正体を明かす。優位に立ったシン・チスは、すぐさま王が直接取り調べを行う尋問”親鞠(チングク)”を開き、都承旨イ・ギュを罪人として処罰するよう脅す。しかし尋問の場でハソンが罪人と名指ししたのはシン・チスだった。シン・チスはハソンが王様の代わり役をする道化だと訴えるが、証人として呼ばれたダルレが「兄は死んだ」と証言し、さらにチャン武官により助け出されたキム尚宮の証言により、数々の悪事が明るみに出たシン・チスをかばう者はもはやおらず、ハソンは拷問の後にシン・チスを斬首刑に処するよう命じる。シン・チスは駆けつけた宣化堂に「部屋の盆栽にある物を大切に持っていろ」と耳打ちする。

ダルレを迎えに来た妓女ウンシムは、何も話さずただ涙するダルレにハソンからといってハシバミの実を渡す。大殿に戻ったイ・ギュは、なぜ自分を待たなかったかと叱ろうとするが、「シン・チスのような奴には臨機応変に対応する方がいい」というハソンの言葉に、何も言えなくなる。

次にハソンは、カブスの尋問の場に。「娘のように育てている子にシン・イギョムが暴行を働いた」と訴えるカプス。大明律に則った罰は「両班を襲った者は鞭打ちの刑」だというイ・ギュの言葉を受けて、代わりに、南方の水軍の雑用“水軍賤役”として送るようハソンが命じる。一方、被害者が賤民だっために無罪だと主張するシン・イギョムには、「民のために“法を作る”」と言うハソンは、“刺字刑”を処した後、北の流刑地に送るよう命じる。別室でカプスに会ったハソンは、ダルレを連れて故郷で待っていてほしいと頼む。そして一緒に早く王宮を出て行こうというダルレには、先に行って待っているよう言い聞かせる。肉親との別れに心を痛めるハソンを王妃が優しく慰める。

ハソンが“法を作った”ことに複雑な心境のイ・ギュ。一方、牢獄では、頬に刺青をいれられた我が子イギョムの礼を受けるシン・チスは…。

怒りを抑えられなくなったハソンが放り投げた2両は“犬一匹の対価”(3話)。シン・チスの乾いた笑い声が不気味だ。尋問の場でついにハソンとダルレが厳しい再会をする。ハソンがシン・チスに向けて吐く名セリフを聞いて、ダルレは王が兄だと確信。「兄ではない」と訴えるダルレの複雑な胸中が去り際に振り向く表情で推し量られる。一方、強情なシン・チス。拷問にかけられても不敵な笑みをたたえる理由は?

※豆知識:“刺字刑”とは生涯己の罪を忘れぬように体に罪名を刻む刑。さすがにこれにはイ・ギュも仰天。「海神-ヘシン」38話でも主人公が恨みの相手にこれを処している。「推奴」23話では刺字刑で入れられた刺青を使った悲しい口づけが演出されている。それにしてもカブスがいい人だ。演じたのは「梨泰院クラス」「記憶~愛する人へ~」で刑事役を演じたユン・ギョンホ。


王になった男シン・イギョム役(チェ・ギュジン)■第20話
牢獄でひそかに晋平君と会ったシン・チスは、王を追いこむ密書があると明かす。実はシン・チスは、後金の間者から密書を奪っていたのだった。その密書は姪の宣化堂の手に渡っていた。一方、王妃は、百花茶を飲み続けたために不妊になったことを医女から告げられる。イ・ギュの働きで王妃の父・府院君ユ・ホジュンの無罪が証明される。父の無罪放免を聞いても悲し気な王妃をみて事情を察したハソンは、王妃を不妊にさせた黒幕が大妃だと知り激怒する。

不妊の王妃は廃妃せよという大妃に、イ・ギュが止めるのも聞かずに「大妃こそ廃母する」というハソン。大殿に戻ってイ・ギュは、“廃母”が反対勢力に付け入る隙を与え、これこそが大妃の計略なのだと、ハソンを叱責するが、他に方法がないというハソンの言葉を受けて、大妃を廃母にする準備を始めるため、無実が明かされた王妃の父を迎えにいく。しかし、王妃の父は既に何者かに殺されていた。

その頃、王妃を励ますため、ハソンは王妃を海に誘い出す。元気を取り戻した様子の王妃にハソンは安堵し、2人は大きな2本の槐(えんじゅ)の木が交差する下で、「想い人と共に、この下を通れば結ばれる」というこの木の言い伝えのように、今後は喜びも悲しみも分かち合うと誓い、口づけする。

王宮ではイ・ギュとチョ内官が府院君の訃報を持って2人の帰りを待っていた。ハソンに矢を放って殺そうとした刺客と、府院君を殺した刺客の背後には同一の人物がいると読んだハソンらは、チャン武官に晋平君の私邸を調べるよう命じるが、物証が出て来なかったことを案じるイ・ギュは…。

晋平君の私邸から証拠が出てきたことで、朝廷では晋平君に重罪を科すように上訴するが、廃母に関しては認めようとしない。

これまで度々出てきた百花茶。事情を知らないとはいえ、大切な王妃にそんな御茶を淹れていた女官エヨンが気の毒でならない。
槐(えんじゅ)の木とは、幸福を呼ぶ縁起のよい木として人々に愛されている落葉高木。花言葉は 「幸福」「上品」。ちなみに韓国での花ことばは「望郷」。ハソンと王妃のラブラブ関係も微笑ましいが、イ・ギュと妓女ウンシムとの大人の恋も素敵だ。
これまで失敗続きで大妃に対して弱腰だった晋平君が、府院君暗殺に成功してえらく強気にでる。一方、晋平君の私邸で物証が出なかった時の対策として、イ・ギュがチャン武官に何を命じるのか、お聴き逃しなく。

※豆知識:士林派(サリンパ)とは、元地方地主出身の知識集団で、社会を文治しようと政界に乗り出した新進官僚。朝鮮第9代王・成宗の治世から朝廷に頭角を現してきたが、14代王・宣祖の治世では、これが西人と東人に分派し、その後も党争して分派を繰り返した。モデルとなる光海君の時代では南人、北人、そして北人が分派して小北、大北らが党争を繰り返している。(図「朝鮮時代の党派の歴史」参照)


テレビ東京「王になった男」番組公式サイト
 2020.10.13-11.13 月~金08:15-09:11 地上波初放送 
「王になった男」予告動画

kandoratop【作品詳細】【「王になった男」を2倍楽しむ】