ヨ・ジング主演「王になった男」第21-22話:真の王誕生と密書亡失!玉座を懸けた戦い!豆知識:四大門|テレ東

2020年11月09日09時05分ドラマ
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「明国に兵は送らない、戦が起きても後金を攻撃しない」という密書を大義名分にシン・チスと晋平君が反乱を起こす!ヨ・ジング主演「王になった男」第21話と第22話のあらすじと見どころを紹介、予告動画は公式サイトで視聴できる。
※テレビ東京で2020年10月~11月に地上波初放送された時に紹介したものです

「王になった男」は、イ・ビョンホン主演の大ヒット映画を映画版にリメイク。【「王になった男」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや韓国での評判、主人公のモチーフになった朝鮮王朝の王・光海君についてなどをまとめて紹介している。



■キャスト【押さえておきたい登場人物8名の人物設定】
王 イ・ホン(2役):ヨ・ジング
道化師 ハソン(2役):ヨ・ジング
王妃 ユ・ソウン役:イ・セヨン
都承旨 イ・ギュ役:キム・サンギョン
妓女 ウンシム役:チョン・ヘヨン
チョ内官役:チャン・グァン
左議政 シン・チス役:クォン・ヘヒョ
護衛武士 チャン・ムヨン役:ユン・ジョンソク

※オリジナル16話版を視聴しているために、カットされた場面やあらすじが前後する場合もある事をご理解ください。

王になった男大妃役(チャン・ヨンナム)■第21話
獄中のシン・チスはハソンを呼び出し、都承旨イ・ギュが王イ・ホンを殺したことを告げ、用がなくなればハソンをも殺すだろうと脅し、自分と手を組むことを持ちかける。さらにハソンはチャン武官から晋平君の私邸から見つかった証拠の品は捏造したモノだと告白を受ける。その頃イ・ギュは大妃に会い、敬仁大君ユンを処刑したのは自分だと、最期の瞬間を話し大妃の怒りを煽る。そして府院君殺しの黒幕が大妃であることを自白させ、廃母につなげる。その後、ハソンに王殺しついて問われたイ・ギュは、自らの罪を認め、証拠品の捏造も自分が指示してチャン武官に罪はないと話し、ハソンの足手まといになると、都承旨の職を辞すことを願い出る。ハソンは、それらはイ・ギュの罪ではなく「王である私の罪」だと言い、一人で罪を背負わないでほしいと告げる。イ・ギュはハソンを信じきれなかった自身を悔やみ、ハソンの前に跪き「王様を信じお仕えします」と忠誠を誓う。

一方、父ユ・ホジュンの死を悲しむ王妃は、ハソンが大妃廃位を裁可したと聞く。これでは王の治世に汚点を残すと、大妃の元に駆けつける。父を暗殺したことは許しがたいが、王のために堪えるので廃位される前に、自ら犯した罪を認めて退位し、仏門に入るよう勧めるが、大妃はこれを断る。

大妃が廃位しことで一応の決着をつけたイ・ギュは、後金との約束を守るために都承旨の職を辞して辺境への異動をハソンに申し出る。チャン武官とチュ・ホゴルに後を託し、これまで自分を支えてくれた芸妓ウンシムに一緒に辺境に行こうと誘う。一方、ハソンと王妃も同じ人生を歩んでいくことを改めて誓い、王妃はハソンの政務を陰で支えることに。そんな中、後金の間者に託した密書をシン・チスに奪われたことを知ったイ・ギュはシン・チスに会いに行くが、牢から抜け出したシン・チスに捕らわれてしまう。

獄中のシン・チスが思いだしたのは、空振りに終わった寺でのダルレ捜しの後に見た位牌(15話)。一方、黒幕を暴くためとはいえ、大妃に生々しくユン王子処刑の瞬間語る鬼の形相のイ・ギュが恐ろしく、大妃が憐れでもある。そんな二人の緊迫の対決をお見逃しなく。本作の王のモチーフになっている実在の光海君が暴君と呼ばれたのは、「廃母殺弟」の罪ゆえ。かつて弟ユンを殺害した王イ・ホン。今回のイ・ギュ提案の大妃廃母で暴君と名を残す条件がそろってしまった。それでもイ・ギュから教えられた「王の座は人を殺す冷酷非情な座。義理と道理を絶つ獣の座」(11話)…国を守るためには、これが王の座なのだと身に沁みたハソンが出した決断が「王である私の罪」という言葉。ハソンが真の王になった瞬間で、イ・ギュがハソンを影武者ではなく真の王と認める瞬間。ここでイ・ギュは、自身の本心=怖れと人を信じることの大切さを語る。感涙必至の名場面をお見逃しなく。この後のイ・ギュのハソンへの態度の変化に、チョ内官とチャン武官が目をパチクリするシーンもお見逃しなく。そしてハソンと王妃の真正面のロマンスもいいが、イ・ギュがウンシムに遠回りに本心を打ち明ける大人のロマンスも本作の隠れた見どころの一つだ。

王になった晋平君役(イ・ムセン)■第22話
晋平君とシン・チスを中心とした反乱軍が城門を破る。ハソンは、都承旨イ・ギュからの書状で後金への密書がなくなったと知る。書状には密書の存在は王は知らなかったことにするようにとも記してあった。信頼できる地方の将軍たちに援軍を求めるも、到着まで4日かかる。それまで持ちこたえるための策を練るハソン。

晋平君はシン・チスを大妃に引き合わせる。父の仇の登場に驚く大妃だが、息子の仇イ・ギュを人質として連行してきたことでシン・チスを赦し、ハソンを王座から引きずり下ろせと言う。イ・ギュは笑い声を上げて、大義名分を持たない大妃は逆徒の首領に過ぎないという。晋平君は密書が大義名分になると言うが、シン・チスの手元に密書がないと確信したイ・ギュは晋平君を挑発して自分を殺させようとするが、大妃に見抜かれてしまう。大義名分を作って国の頂点に立ちたい大妃は、朝廷への返り咲きを望むシン・チスと利害が一致し、玉璽とハソンの首を持ってくることを条件に、次の王を決める時はシン・チスの意見を聞くと約束する。

翌日、都承旨イ・ギュがシン・チスに捕らえられていると聞いたハソンは、イ・ギュを救出するために、反乱軍の侵入を覚悟して王宮の門を開けるか、決断を迫られる。そんな中、玉璽の押された文書を持っている宣化堂は、悩んだ末にハソンに告白。それが密書に違いないと確信したハソンはただちに持参するよう命じる。そして、シン・チスが密書を取り戻しに来るはずと睨んで、シン・チスと晋平君に明日、定期的な集会“朝参”でイ・ギュの罪を論議するので参加せよと伝え、シン・チスはこれに応じる。ところが、宣化堂は何者かに殺され、密書は奪われてしまう。その夜、ハソンは大妃から呼び出される。偽の王を仕立てたイ・ギュを罰すればハソンの罪は見逃すので、降伏して玉璽を渡すよう迫り、王妃に対する暴言も吐く大妃。ハソンは「貴賤は人ではなく天が決めるもの。身分ではなく心構えが必要。血筋だけが自慢の大妃にはわかるまい」、と言い捨てて立ち去る。一方、シン・チスはイ・ギュに朝参で追い詰めるというシン・チスに「王様は追い詰められるほど勇猛になる方です」と言う。

仲睦まじいハソンと王妃のツーショット。漢文も読めるようになったハソン。「ハソンが劉備なら息子と忠臣のどちらを選ぶか?」王妃から出された究極の選択に、ハソンはどんな答えを出すのか?そして、イ・ギュ不在の中、ハソンはチャン武官、チョ内官、そして王妃とこの難局を乗り越えることができるのか?ちなみに劉備は三国時代の武将で蜀漢の初代皇帝。

晋平君を通り越して密談する大妃とシン・チス。もう一人究極の選択に悩むのは宣化堂。伯父か王か?宣化堂の背中を押したのはハソンの優しい一言。今回は、ハソンと大妃、イ・ギュとシン・チスとの対峙に注目。どちらも追い詰められているハソンとイ・ギュ側の堂々とした言葉にぐうの音も出ない大妃とシン・チス。


★豆知識:四大門
漢陽都城(ソウル)はかつて8つの城壁に囲まれた都市だった。特に東西南北に位置する4つの門を四大門と呼ばれた。東大門=興仁之門(フンインジムン)、南大門=崇礼門(スンネムン)、北大門=粛清門(スクチョンムン)、西大門=敦義門(トニムン)。東大門と南大門は有名な観光名所だが、南大門は2008年2月の放火により焼失して2013年に復元された。北大門は青瓦台警備のために一般人の立ち入りを禁止だったが、2006年~解放された。西大門は日帝時代に解体撤去された。多額の費用が掛かることから復元はされていないが、2019年VR技術(敦義門AR)を使って跡地「敦義門博物館村」前の交差点をスマホで映すと出現する。


テレビ東京「王になった男」番組公式サイト
 2020.10.13-11.13 月~金08:15-09:11 地上波初放送 
「王になった男」予告動画

kandoratop【作品詳細】【「王になった男」を2倍楽しむ】