ヨ・ジング主演「王になった男」第23-最終回あらすじ:都承旨イ・ギュの決断と王宮決戦!東医宝鑑と農事直説|テレ東

2020年11月11日09時05分ドラマ
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最終回前話、王ハソンと忠臣イ・ギュの最高のクライマックスを迎える!果たして王宮決戦の行方は…?ヨ・ジング主演韓国ドラマ「王になった男」あらすじと見どころを紹介、予告動画は公式サイトで視聴できる。
※テレビ東京で2020年10月~11月に地上波初放送された時に紹介したものです

※11月16日からは、人気弁護士(イ・ドンウク)と、彼の秘書として偽装就職したかつて人気だった韓流女優(ユ・インナ)とのラブラブ法廷ロマンス「真心が届く」を地上波初放送する。

「王になった男」は、イ・ビョンホン主演の大ヒット映画を映画版にリメイク。【「王になった男」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころ、韓国での評判、主人公のモチーフになった朝鮮王朝の王・光海君についてなどをまとめて紹介している。



■キャスト【押さえておきたい登場人物8名の人物設定】
王 イ・ホン(2役):ヨ・ジング
道化師 ハソン(2役):ヨ・ジング
王妃 ユ・ソウン役:イ・セヨン
都承旨 イ・ギュ役:キム・サンギョン
妓女 ウンシム役:チョン・ヘヨン
チョ内官役:チャン・グァン
左議政 シン・チス役:クォン・ヘヒョ
護衛武士 チャン・ムヨン役:ユン・ジョンソク

※オリジナル16話版を視聴しているために、カットされた場面やあらすじが前後する場合もある事をご理解ください。

王になった■第23話
ハソンは都承旨イ・ギュを救うため、晋平君とシン・チスを朝参に招く。朝参前に、シン・チスたちとともにハソンに会ったイ・ギュは、国と民のことだけを考えてイ・ギュのことを見捨てるように釘をさす。朝参が始まり、ハソンは最初にイ・ギュの縄を解くよう命じる。密書の存在が明かされイ・ギュは後金と密通した罪を問われる。しかしイ・ギュはやみくもに明を敬い、後金との和親を悪とするシン・チスらに一石を投じる。ハソンに国の将来を託したイ・ギュは静寂を破り、王ハソンを守るために護衛の剣を奪って晋平君を斬り、イ・ギュもまた、護衛の剣によって斬られてしまう。ハソンの腕の中で最後までハソンを守るという約束を守れなかったことを謝るイ・ギュは、自分の死屍を民の前に晒すよう遺言するが、ハソンはイ・ギュは罪人ではなく忠臣だとこれを拒否する。そしてイ・ギュの葬儀のために半日だけ攻撃を中止してほしいと大妃に文を出したハソンは、冷たくなったイ・ギュを大同会の仲間たちの元へ送ってやる。

一方大妃は、深手を負った晋平君の元を訪ね、英和君を後継者に据えて反乱を成功させるから、晋平君が集めた3千の兵を使わせてもらうと、引導を渡し、シン・チスとともにハソンを討つ最後の一手を模索する。その頃、密書が届かなかったために辺境では後金が不審な動きをし、ハソンは都へ向かっている軍を辺境に戻らせる。チャン武官は王妃とともに王宮の外へ逃げるよう提案するが、ハソンはこれを拒否して3千の反乱軍に対し4百の兵で迎え討つための策を練る。その夜、玉座を奪わんと反乱軍を連れ王宮に入ったシン・チスは、罠とも知らずハソンを追いかけ1人残される。目の前に現れたハソンに、大妃や反逆者らの首を持ってくると命乞いをするが…。

捕縛されたイ・ギュを出迎えるチャン武官。2人の視線が「ハソン王を守る」と無言の約束を交わしているようだ。そして朝参前のイ・ギュとハソンとの感動シーンで、「しばらく見ないうちに道化並みの笑いの才が生じた」と水を差すシン・チス。それに「いいや、生まれつきだ」と返すハソンの言葉に高笑いするイ・ギュ。トークでハソンに完敗のシン・チス。この回は、イ・ギュを演じる名優キム・サンギョンと、ハソンを演じる時代劇の申し子ヨ・ジングに泣かされ通しだ。ハソンの胸に抱かれたイ・ギュの最期は涙腺決壊必至の名シーンだ。
ところで、イ・ギュはなぜ、自分の死屍を民に晒せといったのか?なぜ大妃はこれを容易に受け入れて半日の休戦に応じたのか?ところで、シン・チスらに一石を投じたイ・ギュ最後の演説は“崇明廃清”の危険性を訴えたもの。この思想のために朝鮮は後金(後の清)に跪くことになる。詳しくは【「崇明排清」が生んだ悲劇】で。
それにしてもやっと想い人と添い遂げられると思ったウンシムの号泣が辛すぎる。


王になった男■第24話(最終回)
イ・ギュを死に追いやったシン・チスをハソンは許さなかった。次にハソンは大妃に罠を仕掛けて呼び出し、全ての罪を暴く。大妃は廃母となり毒薬を飲まされ最期を遂げる。自らの手でシン・チスを殺めたハソンは、王妃に「国と民を守るためならこれ以上のことも耐えられる。権力を決して私欲のために使わない」と誓う。王妃も、玉座の残酷さを知り、1人で王道を進むハソンを生涯見守り側にいることを約束する。

月日は経ち、「大同法」が全国各地で実施され泰平の世となる。休みを求めるチュ・ホゴルに、済州島にも大同法を施行するための準備にかかってほしいと頼むハソン。そして編纂が終わった『東医宝鑑』や『農事直説』を民のためにハングルに書き記すことを考える。臣下たちが無駄なことだという中、王族の帾城君だけは民に寄り添った意見でハソンの提案を支持する。そして「王は朝廷の論議を裁可し、結果に責任を負うだけ。むやみに権力を振りかざしてはいけない」という王権に対する帾城君の考えを聞き、決心を固める。

そんな中、世継ぎがいないことから、臣下から側室を迎え入れるようすすめられたハソンは、自分の子ではなく帾城君に譲位するつもりだと王妃に打ち明ける。譲位したら民に戻りたいというハソンに、王妃は王宮の外でもずっと側にいることを約束する。譲位後、先に王宮を出た元王妃ソウンの元へ行くはずだったハソンだが、大妃を支持する勢力に襲われる。

2年の時が過ぎ、泰平の世となった朝鮮では、もう誰も王を笑いものにしなかった。道化は王を讃え、チュ・ホゴルは相変わらず忙しく働き、身分差のない世の中を願った大同会の仲間の一人は子供たちに文字を教え、イ・ギュの3回忌を済ませたウンシムは妓女をやめて、各地を旅して風流に暮すことに。そして、2年前、ハソンが死んだという知らせを聞いたソウンだが、今も、生きて帰るハソンを待ち続けていた。そんなある日、聞き覚えのある願懸けの言葉を聞いたソウンは…。

玉座に座るハソンに向けて罵詈雑言を吐く大妃に「私の罪は私が背負うので、大妃の罪は大妃が背負ってください」と冷静に答える姿は、もはや名君といえよう。反乱の後の2年間のハソンの頑張りは、達筆になった漢文の筆跡でもわかる。その2年間に王族とも親しくして、譲位する相手を探していたとは全く抜け目がない。愛する王妃ソウンに、「私は王で民だ」「玉座は借り物」と、さらりと言ってのけるハソンのカッコよさは、さすがイ・ギュが見込んだ“王材”だけのことがある。
そんなハソンから玉座を譲位された帾城君(キソングン)を演じたのは、「グッド・ドクター」のウ・イルギュや「梨泰院クラス」でキム・ソンヒョン役を演じたユン・パク。ところで、王宮を離れる時のチョ内官の寂しそうな表情。そんなチョ内官が去りゆくハソンに渡したのは…?


ここで紹介しなかった最終回のネタバレは、【最終回考:ハソンを愛した王妃とハソンに惚れた3人の忠臣!ドラマ結末と正史」で詳しく紹介している。

★豆知識
『東医宝鑑』は、400年以上たった今も漢方医学の基本教材として広く使われている名医学書。14代王・宣祖が、中国医学ではなく、朝鮮の民にあう処方を集めて使いやすく編纂するよう許浚(ホジュン)に命じ、光海君の時代(1610年)に完成した。(【韓流コラム】より
『農事直説』は、現存する朝鮮最古の農書。中国農書の影響を脱し朝鮮独自の農法を体系化しようと第4代王・世宗の命により編纂、第9代王・成宗の時代(1429年)に完成した。

テレビ東京「王になった男」番組公式サイト
 2020.10.13-11.13 月~金08:15-09:11 地上波初放送 
「王になった男」予告動画

kandoratop【作品詳細】【「王になった男」を2倍楽しむ】