NHK総合「グッド・ファイト2」第4話<429日目>あらすじと見どころ:リズとルッカに舞い込む案件!

2020年11月22日23時40分ドラマ
Photo: Patrick Harbron/CBS
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NHK総合で毎週日曜夜11時から放送の「グッド・ファイト2」はアメリカの「今」を映し出す本格的法律ドラマとして話題の「グッド・ファイト」のシーズン2!次週29日放送の第4話「429日目」あらすじと見どころを紹介、予告動画は番組公式サイトで視聴できる。



「グッド・ファイト」は、日・韓でもリメイクされた「グッド・ワイフ 彼女の評決」(2009~2016年、全7シーズン)のスピンオフ(【日本版】【韓国版】)。アメリカで2017年より放送され、2020年現在シーズン4まで制作されており、日本ではAmazonプライムでシーズン1~3を配信中だ(Amazonでチェック
【「シーズン2」各話のあらすじ】

22日に放送の第3話では、リアリティ恋愛番組「シカゴ・ペントハウス」で起こったレイプ事件を、番組のファンでもあるマリッサの活躍で見事大勝利をおさめた。また、「弁護士皆殺し」事件の被害者になるかと怯えるダイアンにも脅迫状が…もっともそれはダイアンからの仕事がきつくてこなせずに、脅迫事件を起こして仕事の納期を伸ばそうとしたアソシエイトの狂言事件という展開だった。そして気になる「トランプ大統領のミニブタ」は、どうやらダイアンの妄想のようだった。

次週29日放送の第4話は、脅迫状の毒ガス事件が記憶に新しい中、トラブルに見舞われた時の対処法について、ジェイの弁護士たちへの講義から始まる。そこに、リズとルッカに家族に関わる案件が舞い込み、同時進行するという興味深い展開となる。

以下、詳しいあらすじを知りたくない方は「■見どころ」をチェックして、「■あらすじ」は見逃した時や視聴後の確認用にどうぞ。

■キャスト(声の出演)
ヒロイン3人紹介
ダイアン・ロックハート役:クリスティーン・バランスキー(小宮和枝)
マイア・リンデル役:ローズ・レスリー(鷄冠井美智子)
ルッカ・クイン役:クシュ・ジャンボ(鈴木美園)
エイドリアン・ボーズマン役:デルロイ・リンドー(辻 親八)
コリン・モレロ役:ジャスティン・バーサ(足立りょう太)
リズ・レディック=ローレンス役:オードラ・マクドナルド(近内仁子)

■第4話「429日目」あらすじ
ジェイが弁護士を襲う危険から身を守る術を事務所の皆に「ABC」の頭文字を使って講義する中、2つの案件がレディック&ボーズマン事務所(L&B)に舞い込む。

「1つはリズの案件」
彼女にはADHDの息子マルコムがいるが、息子が大好きな教師コールソン先生が不当解雇されたと聞き、解雇理由が黒人だからかと考える。リズはコールソン先生が異議申し立てをすると知り弁護を引き受ける。急きょ、仲裁がL&Bで行われることになり、リズはマリッサにコールソン先生の解雇理由を調べるよう頼む。マリッサの調査で解雇理由が、コールソンがゲイでクリスチャンの校長がこれを理由に解雇したと分かる。リズは、校長を攻めるが、学校側は教員の評価は生徒の成績の「アルゴリズム」によるものだと主張する。リズはコールマン先生と他の先生の時の息子の成績を照らし合わせ、コールソン先生以外の教師が学校からの評価をよくしようと、生徒の成績の採点に不正を行ったのではないかと推測する。「消しゴム専門家」により不正が証明され、コールソン先生の解雇は取り消される。ところが、その日に私立学校からもっと好条件での採用の話が舞い込み、コールマン先生はそちらを引き受ける様子。リズは、コールマン先生と勝利を喜びながらも、また公立学校からいい先生が一人減ったと残念がる。

「もう一つはルッカの案件」
FBIの捜査官がルッカの弟ドミニクのことでルッカを訪ねて来る。ジェイにドミニクの居所を調べてもらい、姉弟は4年ぶりに再会する。ドミニクはアプリを制作し「Big House Legal.com」というサイト運営しており、それが無資格で弁護士活動を行ったと民事訴訟を起こされているらしい。姉弟の親は、出来のいいルッカを優先し、ドミニクは割を食って育った。そのために過去に何度も問題行動を起こし、服役したこともあった。ルッカが詐欺まがいと思ったアプリが、虐待を訴える受刑者を助けるための“ロボット弁護士”として周囲から高く評価されていると判明。マイアの自由人権協会の友人がそのアプリを知っていたのだ。ルッカはすぐにドミニクをL&Bに呼び出しエルズベス・タシオニに助けを求める。エルズベスは、相手側の事務所の弁護士資格のない秘書の言質を取ったり、他のアドバイスアプリのサイト運営者の証言を持って抗戦するが、相手はロボット弁護士が広まると法律事務所の大打撃になると刑事訴訟も辞さない姿勢。そんな中、この案件がエイドリアンの耳に入り、アプリの買い取りをドミニクに提案する。買い取り後にサイトは閉鎖されると知り、悩むドミニクだったが、結局10万ドルで応じることに。これで無資格のサイトでなくなり訴えは取り下げられる。

2つの案件が進む中、新しいオフィスの開業祝いでパーティーを開催。140名の参加申し込みが、毒ガス事件の影響で続々のキャンセル。結局パラリーガルやアソシエイトも出席させて頭数をそろえて開催。パーティーの席でダイアンは、リズから今回の案件に関してアドバイスを求められる。「ダイアンが弁護士を辞めたがっている」とエイドリアンに教えたことを恨んでいるダイアンは、リズにひと言文句を言った後、アドバイスをしてやる。そんなダイアンは、バーテンダーのトゥーリー・ネルソンと一夜を共にしてしまう。しかし、別居中の夫カートがレディック・ボーズマン事務所にやって来たとマリッサから連絡が入り、反省したダイアンは事務所に戻って涙でごまかしてカートを出迎える。

■見どころ
ドラマの始まりはジェイの講義から。ちなみに「ABC」は(AVOID=相手にしない、BARRI CADE=バリケード、CONFRONT=直面する)の頭文字。「A」の説明をしている時に、「リズの案件」が入り、その案件に決着がつくと、またドラマは冒頭に戻って、「B」の解説途中に「ルッカの案件」が始まる。同じ設定を使いながら視点を変えて同じ場面を二通りに描いている。この演出法は、三谷幸喜脚本のフジテレビ「オリエント急行殺人事件」(2015年、主演:野村萬斎)の2夜連続ドラマでも、【第1夜】はアガサ・クリスティーの『オリエント急行の殺人』の原作に沿って描かれ、【第2夜】は犯人の視点で描いた手法と同じ。この回はそれを45分でやってのけ、最後はルッカとドミニクが別れのハグをしている向こうで、リズとコールマン先生のハグを見せるという心憎い演出もある、

今回の2つの案件ではリズとルッカの家庭の事情も分かった。3話の毒ガス騒ぎでリズの夫が登場したが、4話では息子が登場し、彼女が公立高校をよくしようと奮闘していることも分った。一方、ルッカは弟ドミニクは長年のわだかまりが解けた。ドミニクはまだ誰も知らない姉の妊娠にもいち早く気づき、驚くルッカに「家族は追い払えない」と姉に感謝し、生まれてくる子のゴッドファザー(名付け親)になることも約束した。さて、お腹の父親や事務所の皆がルッカの妊娠に気づくのはいつ?

■スタッフ
製作総指揮:リドリー・スコット
企画・製作総指揮:ロバート・キング、ミシェル・キング、フィル・アルデン・ロビンソン
監督:ブルック・ケネディ

NHK総合「グッド・ファイト2」番組公式サイト
 2020.11.8スタート 日・23:00-23:45

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