Netflix「アンという名の少女2」第5-6話あらすじ見どころ:彼女の生涯を決定した行為~独善的結論に私は抗議する

2020年12月06日00時00分ドラマ
Netflixで独占配信中

シーズン1の最終回から始まったアヴォンリー金鉱詐欺事件に決着がついた「アンという名の少女」シーズン2、第5話と第6話では、美しさと愛についてアンの悩みが描かれる!Netflixで全シーズン独占配信中の5、6話のあらすじと見どころを紹介したい。



シリーズ「アンという名の少女」は世界中で愛されるカナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる不朽の名作『赤毛のアン』をNetflixとカナダCBCが共同でドラマ化した作品(2017年~2019年)。【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】ではシリーズの見どころや、シーズン1各話の詳しいあらすじと見どころをまとめて紹介している。

シーズン2は原作にない登場人物とエピソードがくわえられ、同性愛、人種差別、女性の自立が追及され、アン、マシュー、マリラの過去のトラウマなども描かれる。
※毎週日曜、【シーズン2各話のあらすじと見どころ】を2話ずつ更新。

第3話で「アヴォンリーに金が出る!」という騒ぎは、アンとダイアナの活躍で詐欺だと分かったが、話を聞いてもらえないまま、カスバート家の下宿人にまんまと検査料を持ち逃げされてしまった。ちなみにシャーロットタウンの店でアンが見たものは【シーズン1最終回考】でも紹介したマシューの懐中時計とマリラのアメジストのブローチ。第4話では、アンがマシューになりすましてジェニーからの手紙に返事を書いた。マシューに嫌われたと嘆き「愛する人と一緒にいてほしくて…」と謝るアンに、「私はもう、愛する人と一緒にいるぞ。おまえとな」というマシューの言葉に泣かされた。

今回紹介する第5話からは、美しさと愛の関係に悩むアンが、新しいスタイルに変身する羽目に!果たしてそのスタイルとは?そしてアンとコール、非凡な者同士がどんどん仲よくなっていく中、ギルバートが帰って来る。そして第6話ではマシューが長年抱えてきた悩みが解決する。

アンという名の■第5話「彼女の生涯を決定した行為」
カスバート家ではアンとダイアナたちが集まって女子トークやキスゲームで大盛り上がり。学校でこのことを聞いて仲間に入れてもらえなかったことでご機嫌斜めのジョシーが、男子も呼んでキスゲームを開催する。最初はダイアナ。男子たちがダイアナとのキスをうらやむ中、アンの番に。するとビリーはじめ男子たちが抜けると言い出し、アンは深く傷つく。

夕飯、アンからキスについて質問され返事に戸惑うマリラとマシュー。答えを後回しにされて、美人でないために誰からも愛されないのではないかと不安に陥るアン。翌朝マリラに止められても、こっそりリボンだらけのヘアスタイルで登校する。コールが手を加えて素敵なスタイルにアレンジしてくれるが、フィリップス先生に叱責され、女子の席に移るよう命じられる。コールは自分が「普通じゃない」からフィリップス先生に目の仇にされると悩みを打ち明ける。アンは自分も非凡だと言い、平凡ならこんな素敵な絵は描けないと、コールの絵の才能を褒める。

そんな中、ギルバートから「アヴォンリーには永久に戻らない」という返事が届くが、その後、ギルバートはバッシュと共にアヴォンリーに帰って来ることを決心する。

学校でコールのイケメンぶりを話す女子たち。コールにキスを迫り「君が嫌いだから」と断られたジョシーが、またキスゲームを開く。アンの番になると男子たちがまた「醜い孤児とはキスできない」と。その時、コールが立ち上がり、はやし立てるジョシーや男子たちの前で、アンからコールの頬にキス。帰路、森の中で再び行商人に会ったアンは、サンドイッチと毛染めを交換する。帰宅したマリラが、アンの部屋を覗くと、アンの赤毛は緑色に変色していた。アンは、毛染め液で憧れの黒髪にしたが、急に元に戻したくなり、洗濯の漂白剤を使ったら緑になったと泣きながら事情は話す。「だれにもキスされない」と嘆くアンに、「いつかだれかに愛されてキスされるわ」と優しく慰め、アンの髪を切るマリラ。

14歳、思春期のアンたちの目下の興味はキス!だがみんなが「キスを待つ女性」を当たり前と考える中、アンは「キスしたいと思ったら自分からしたい!」と異を唱え、男子のスカートめくりをダイアナは「イタズラ」で終わらせるが、アンか過去の酷いイジメを思い出す。

ボトルを回すボトルを回すアンを傷つけたキスゲーム。瓶を回してキスの相手を決めるが、これは海外ドラマ「glee」や韓国ドラマ「梨泰院クラス」などでも見かけるボトル回しゲーム。最近では日本でもパーティーや飲み会で見かけるが、アプリやパーティーグッズも販売されている(写真「ボトルを回す」Amazonでチェック)
そんな「キス」について質問に真剣に悩むマリラが可愛い。だが「自分を不美人」と言って嘆くアンに、マリラの「不器用なくらいがちょうどいい」「可愛くないのが天の恵み」という慰めの言葉はどうにもいただけない。せめて、ダイアナのように「不器用じゃないわ」や「アンの賢さを褒める」くらいの気遣いはほしいものだ。また、ダイアナは、ギルバートからの返事に平気を装うアンの本心にいち早く気づいている様子。いつもアンの味方になってくれる大人っぽいダイアナだが、今回は、ジェリーとフランス語で会話するシーンも。いったいジェリーはフランス語でダイアナになんと言ったのか?

プリシーとフィリップス先生の仲は続いているようす。放課後こっそりキスする2人だが、フィリップス先生の表情がどうにも微妙。またコールに八つ当たり。なぜ、フィリップス先生はコールを目の敵にするのか?


アンという名の■第6話「独善的結論に私は抗議する」
髪を切ったアンが学校へ行くと、みんなからの奇異の目で晒される中、ギルバートから帰って来たと挨拶されるアン。フィリップス先生からは「男子の新入生が入ったようだ」と皮肉られ、ジョシーは「孤児だからシラミがわいた」と噂される。

アンはマリラからカーモディの街までおつかいを頼まれる。これ以上笑いものにされるのが嫌だと、隠れて泣きべそをかいていたが、マシューに「お前は隠れるには勇敢すぎる」と言われ、男子の格好をして街へ出かける。街では男の子たちとビー玉遊びに興じたり、荷物運びを頼まれたり、ジェニーにも遭遇する。男の子の格好のアンに驚くジェニーだが、例のパフスリーブの服を持ち帰らせてくれる。

ギルバートの家を訪ねたマリラは、バッシュに驚きながらもクリスマスイヴの夕食に2人を招待する。教会では、パントマイムの舞台を彩るコールに女子たちが注目。これに嫉妬したビリーがコールの梯子をわざと倒して、コールは右手を骨折してしまう。アンたちがコールに指示を頼んで、舞台装飾を完成させる。

クリスマスイヴ。ギルバートとバッシュがやって来る。バッシュに驚くマシューだが、アンはバッシュと会えたこと喜ぶ。ギルバートはアンにプレゼントを渡し、楽しいひと時を過ごす。

舞台当日。パントマイムではジョシーが風邪をひいたために、急きょアンが主役の少年を演じることに。アンから小道具のシャベルが必要だと聞いたマシューは、シャベルを探しに行き、近所の老人からシャベルを借りたマシューは、足の不自由な老人を車いすに乗せて教会へ急ぐ。

『奇跡の島の物語』がはじまり舞台は大盛り上がり。ところが終盤、裏方を手伝うバッシュが、誤ってフクロウ役のビリーの頭上に装置を落としてしまい、アンドリュー夫人に「野蛮人」と罵られてしまう。舞台は続き、最後にビリーに代わってマシューが代役に引っ張り出される。マシューは「アンは代役を務めた。あなたも!」のリンド夫人の言葉に押されて、みごとに代役をやってのけ、会場は拍手喝采。帰宅したマシューは、兄からもらったビー玉をアンに譲る。

アンの新しい髪型に目が点になるマシューの表情が愉快。本人は嘆くがアンのショートヘアーがかわいい。アンとダイアナとコールの3人でパントマイムの衣装の準備をする場面で、アンとコールが男女逆転になって楽しむ。
一方、イヴの夕食に招待されたギルバートがアンにどんなプレゼントを渡すのか?ツリーの蝋燭を消す場面、ギルバートとアンとの一瞬見つめ合うシーンもお見逃しなく。

バッシュとの出会い。驚きながらも失礼にならないように取り繕うマリラ。驚きを隠しきれずにジロジロ見て立ちすくむマシュー。「有色人種の人に会うのは初めて」と、バッシュの肌の色がきれいだと感動するアン。三者三様の対応が興味深い。

今回は、少年時代に内気すぎて教会でのクリスマスを楽しめなかったマシューの回想シーンで優しかった亡兄も登場するのでお見逃しなく。アンに倣って見事に代役を務めたマシューには、もうビー玉は必要ない。アンのお陰でマシューも一つ成長した。


※「アンという名の少女」シーズン1~3はNetflixにて全話独占配信中だ

■キャスト(声のキャスト)
アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
マシュー・カスバート:R・H・トムソン(浦山迅)
ダイアナ・バリー:ダリラ・ベラ(米倉希代子)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔)
コール・マッケンジー:コーリー・グルーター・アンドリュー( 須藤翔)
レイチェル・リンド:コリーン・コスロ(堀越真己)
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司)

■原作・制作
原題:Anne with an “E”
制作:2018年 カナダ

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