「麒麟がくる」第35話ついに武田信玄始動!光秀、命を狙われピンチ!第34話ネタバレあらすじと予告動画

2020年12月05日08時00分ドラマ
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長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)光秀(長谷川博己)暗殺計画は摂津(片岡鶴太郎)の差し金か!信長(染谷将太)と幕府の対立で室町幕府崩壊へ向かう12月6日(日)放送の第35話「義昭、まよいの中で」あらすじと第34話「焼討ちの代償」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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11月29日放送の第34話では、比叡山の焼討ちをきっかけに信長(染谷将太)と幕府の関係悪化が明白に。そして敵対する松永久秀(吉田鋼太郎)と筒井順慶(駿河太郎)の鉢合わせに緊張感が走ったものの、その裏で予想外の展開に慌てる久秀にが好感触!さらに光秀との階段シーンではコントのような掛け合いを見せ、「階段コント最高!」「このシーンずっと見ていたい!」と視聴者を喜ばせた。

承認欲求強めの染谷信長が帝から褒められ満面の笑みをこぼす一方、「褒めてほしそうだったから褒めた」とすでに信長マスターになっている玉三郎演じる正親町親王。さらに「信長の他に誰が覚恕を排除できる?」と冷徹な一言を放ち、実は一番怖いのはこの人か?と思わせる脚本が絶妙だった!

12月6日放送の第35話では、信長を排除したい摂津晴門(片岡鶴太郎)が、今や信長ブレーンと化した光秀を暗殺する計画に暗躍。「武士は将軍を支える者」というモットーの光秀は幕府を立て直す為、摂津を切るよう将軍・義昭(滝藤賢一)に直訴するが、果たして義昭の答えとは?かつては父とも慕った信長に対し、予告では「信長のやることは性に合わん!」と怒りをあらわにする義昭・・・ついに室町幕府の崩壊が迫るのか!?

■天下三大肩衝・初花
第34話で、松永久秀が筒井順慶の審美眼を試したシーンで話題に出た初花の茶入れ。初花は楢柴、新田肩衝と並んで天下三肩衝と言われる大名物として名高い茶入れのこと。「肩衝(かたつき)」とは肩部が水平にはっている茶入れを指し、初花は現存する中で完成形を留めている唯一の茶入れになる。

初花は楊貴妃の湯壺であったとも伝えられ、戦国時代に日本に渡来。室町幕府8代将軍・足利義政が所有したことで、「将軍が持つにふさわしい茶入れ」として評価が上がった。その後、堺の茶人、鳥居引拙の手に渡り、京都の大文字屋疋田宗観の手を経て、織田信長に献上されたと言われている。

信長は「名物狩り」「茶湯御政道(おちゃのゆごせいどう)」により自らの支配体制に茶道を取り入れ、戦の褒章として領地の代わりに茶器を下賜してきた。茶道具を保持することは権力者であることを示し、高さわずか10cmほどの茶入れが一国一城に匹敵すると言われていた。よって戦国大名ともなれば、茶器の教養は必須。ドラマでの茶入れを巡る場面では、順慶が名物・初花の値打ちを知っていたことが彼の存在価値を上げ、さらに久秀に和睦を促した要因にもとれる戦国時代ならではのシーンとなった。

■前回(第34話)ネタバレあらすじ
元亀2年(1571年)9月、織田信長は延暦寺を攻め、僧侶やそこで暮らす人々を殺戮した。覚恕を逃がしたものの、山中の者はほぼ討ち取ったと信長は上機嫌だった。光秀は命令に背き女子供を逃がしたことを信長に正直に話すが、信長は一番の功労者は光秀だと言いってそれを黙認した。そして光秀に滋賀2万石の領地を与えたのだった。

京の二条城では将軍・足利義昭が比叡山焼討ちに対し怒りをあらわにし、戦を食い止められなかった政所の摂津晴門を叱責した。すると、摂津は義昭が信長を大事にするから遠慮して苦言を呈することが出来なかったと反論した。この際、信長との関係を断ち切るべきと話す摂津は、幕府が大和の筒井順慶の後ろ盾となり、信長側にいる松永久秀と戦わせることを提案した。そして幕府が立場を明らかにすれば反信長の大名たちが味方するはずだと告げ、義昭に決断を迫った。

義昭は比叡山から逃げて来た負傷者に二条城の庭を開放したので、庭は多くの難民であふれかえっていた。駒(門脇麦)がてきぱきと周りに指示を出し、けが人の手当てをしていると、そこへ順慶がやって来た。順慶は、義昭の力を借りて再び松永久秀と戦をすると駒に告げた。

一方、光秀は比叡山での地獄絵図の様な悲惨な光景が頭から離れずにいた。その頃、町へ出た次女のたまが、比叡山焼討ちを行った光秀に恨みを持つ者から石を投げられ怪我をしてしまう。知らせを受けた光秀は急いで治療している望月東庵(堺正章)の元へ向かった。幸いたまの傷は大事に至らなかったが、たまはお供をした伝吾(徳重聡)を叱らないで欲しいと光秀に申し出ると、光秀は悪いのは比叡山で戦をした父だと答えた。するとたまは、母・煕子から父がやむを得ず戦をしていることを聞いており、「父上は悪くない」と笑顔で返すのだった。

そして、光秀は駒から比叡山の戦に巻き込まれて死んだ子供の話をした。家は貧しく、金を稼ぐために芳仁丸を売っていた平吉のことだった。平吉は売上の8文を残し、また比叡山へ向かい、戦に巻き込まれ死んでしまったのだった。戦に良いも悪いもない、14歳の子供が8文残して死ぬのが戦だと淡々と語る駒。そして、光秀は駒から義昭が順慶の後ろ盾となり久秀と戦をしようとしていると聞かされた。

戦を食い止めたい光秀と駒は下京の寺にいる順慶を訪ねた。順慶は信長と敵対するつもりはないが、久秀から大和を完全に奪還したいと考えていた。すると光秀は、堺の今井宗久(陣内孝則)のところで茶を飲もうと誘うのだった。駒も行くことを聞くと、順慶はそれを承諾した。

堺の今井宗久の館を訪ねた光秀たち。そこでは逗留中の松永久秀が易を立て、戦の勝敗を占っているところだった。光秀の目的は久秀と順慶を引き合わせ、和睦をさせることだった。敵同士である両者の間に緊張が走る中、久秀は光秀を連れて部屋を出た。順慶の登場に困惑する久秀は、光秀から戦をやめて欲しいと頼まれる。大和の国を諦められない久秀だったが、光秀の熱意と、今戦えば幕府と信長を巻き込んだ大きな戦になると察して久秀は戦を一旦止めると約束した。

美濃、岐阜城で信長は光秀から久秀が和議に応じたと報告を受けた。義昭から援軍要請を受けていた信長は久秀と戦わずに済んだことに安堵した。てっきり信長は久秀の味方をするものと思っていた光秀は信長の以外な言葉に驚いた。しかし、信長は幕府の為ではなく、帝の為に幕府とのいざこざは避けたいと考えていた。義昭の言う事は的外れだが、帝の言葉は重く心に響くと語る信長は、すでに帝に比叡山の戦の報告を済ませていた。帝は比叡山焼討ちを、安寧をもたらすものであれば仕方ないとし、信長はそんな帝から「大儀であった。頼みにしておる。」と褒められ上機嫌だった。

比叡山から落ち延びだ覚恕は、武田信玄(石橋凌)を頼り甲斐の国に来ていた。比叡山焼討ちの話を聞いていた信玄は、信長を仏法の火を消した鬼だと罵り、そして信長を討つことを覚恕に誓うのだった。

■第35話「義昭、まよいの中で」あらすじ
木下藤吉郎(佐々木蔵之介)から、信長は将軍や幕府に価値はなく、帝や調停との関係を強くしようとしていると聞き、光秀は不安にかられる。その一方で摂津率いる幕府内では、信長の力を削ぐべくその重臣である光秀を暗殺する計画が持ち上がる。

数日後に開かれた将軍主催の茶会に招かれた光秀に、摂津が送ってきた刺客たちの刃が襲い掛かる。光秀はその攻撃をかわしながら将軍・義昭のいる部屋へ向かう。そして摂津ら古い幕府の者たちとの関係を断ち切るよう説得しようとするのだが・・・。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第35話は12月6日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/染谷将太/門脇麦/駿河太郎/滝藤賢一/坂東玉三郎/片岡鶴太郎/吉田鋼太郎/石橋凌ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第35話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」番組公式サイト

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