Netflix「アンという名の少女2」第7-8話あらすじ見どころ:気分も変わるように記憶も変わる~事実を認めまいとしてもがく

2020年12月13日00時00分ドラマ
Netflixで独占配信中

キュートなショートヘアーになったアンがジョセフィン邸のパーティーで世界の広さを知ることに…そしてひと足早くギルバートは医者になる夢を抱く!Netflixで全シーズン独占配信中「アンという名の少女」シーズン2の第7話と第8話のあらすじと見どころを紹介しよう。



シリーズ「アンという名の少女」は世界中で愛されるカナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる不朽の名作『赤毛のアン』をNetflixとカナダCBCが共同でドラマ化した作品(2017年~2019年)。【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】ではシリーズの見どころや、シーズン1各話の詳しいあらすじと見どころをまとめて紹介している。

シーズン2は原作にない登場人物とエピソードがくわえられ、同性愛、人種差別、女性の自立が追及され、アン、マシュー、マリラの過去のトラウマなども描かれる。
※2020年11月20日より毎週日曜、【シーズン2各話のあらすじと見どころ】を2話ずつ更新。

前回紹介した第5話でマリラに髪を切ってもらったアン。ショートヘアーになったアンは、またみんなから好奇な目で見られてしまったが、第6話ではこの髪型でみごとに教会のパントマイムの舞台で、主人公・少年の代役を務めた。また、アンの舞台に勇気をもらった、マッシュも一度も参加しなかったクリスマスの舞台でトリを務め、人見知りだった過去から卒業できた。

今回紹介する第7話ではアンの人生の師でもあるジョセフィン邸でのパーティーで、アンとコールが多大な影響を受ける。また、マシューとマリラの辛い過去についても回想シーンで描かれる。第8話ではアンが結婚について真剣に考え始める。厳しい人種差別についても描かれる。

アンという名の■第7話「気分も変わるように記憶も変わる」
医者になることを決心したギルバートは、フィリップス先生に放課後の補習を頼むが断られ、コールは右手の骨折の影響で思うように絵が描けずに落ち込んでいた。ジョセフィン邸でパーティーが開かれることになるが、男性のエスコートなしに女性は出かけられない。そこで、いい刺激になるからと、コールに付き添い人を頼んで、アンはダイアナと一緒にきらびやかなパーティーに出席することができる。

一方、マリラは頭痛に悩まされ視力にも異変を感じていた。アンという生きがいができたマリラは、亡くなった母の幻をベッドで見て、自分もこのまま寝たきりになるのかと不安になる。

ジョセフィン邸のパーティーで、アンとコールは個性的な人々と出会いで解放された気分になる。ダイアナは世界的なピアニストの演奏に聞きほれるものの、将来の夢を聞かれて戸惑ってしまう。ジョセフィンに頼まれたアンは、亡きガートルードの代わりに詩の朗読をする。ガートルードを思い出し涙ぐむジョセフィンを見かけたコールは、彼女の思い出話を聞き、エスコートしてダンスする。コールは、自分もジョセフィンと同じだと、長く胸に潜めてきた悩みを打ち明ける。

一方、亡き母や自分がしっかり者のマリラに頼り切って来たために、マリラの人生を奪ったことを後悔していたマシューは、初めて本心を打明け、今後は何があっても家族3人で立ち向かっていこうと誓う。

アヴォンリーに帰ったアンはマリラたちにパーティーのことを話し、コールは招待客の一人からアドバイスされた粘土を使った創作を始める。

コールをパーティーの付き添いにするためのシナリオを描くのは、第2話で詐欺師ダンロップからもらったペン。いったいどんなシナリオなのか?ジョセフィン邸のパーティーの発案者はガートルート。ジョセフィンの親友で恋人でもある女性。パーティーではジョセフィンからガートルードとの出会いと愛も語られる。アンとコールが大いに刺激を受けたきらびやかなパーティーはファッションも超個性的。中には着物姿の女性も。流れる音楽も「ハバネラ」。ビゼー作曲 歌劇「カルメン」より、男を手玉に取るヒロインの歌。親の言うままに結婚することがいちばんと考えるダイアナには、この楽曲もジョセフィンの恋の話も刺激が大きすぎる。

一方、兄マイケルの死がショックで起き上がれなくなった亡き母のことを思い出すマリラ。今回は、マシューとマリラの辛い思春期も描かれる。生きる楽しみのなかったマリラが、アンという生きがいができて死を恐れだしたのだ。アンはマリラからこれほど愛されていることを知っているのか?


アンという名の■第8話「事実を認めまいとしてもがく」
プリシーとフィリップス先生の結婚式が近づき、アンは自分の花嫁姿を想像する。結婚しても学業を続けるつもりのプリシーだったが、フィリップス先生から「妻の役割に専念して、出世できるよう妻の務めを果たしてくれ」と言われる。その後、ビリーが起こした問題行動をフィリップス先生はコールのせいにして罰を与えようとする。コールはフィリップス先生が自分と同じ同性愛者で、コールを罰することで自分自身を罰しようとしていることを察し、「あなたが憎んでいる相手は鏡の向こうにいます」と言って学校を後にする。森の空き家でコールからそのことを聞いたアンは、大人になってそれぞれ心の通じ合う恋人ができなければ、お互いにプロポーズし合い、対等なパートナーになろうと約束する。

やっと眼科医を訪れることにしたマリラはリンド夫人と一緒にシャーロットタウンへ向かう。抜歯して感染症になってしまったバッシュ。街では偏見で塩さえ打ってもらえず痛みに苦しむ。ギルバートの父親の主治医だったワード医師の治療をしてもらうことにするが、人種差別でバッシュは汽車に乗ることさえ拒否されてしまう。同じ汽車に乗り合わせたマリラに助けてもらい、マリラたちと同席することに。ギルバートはアンのことを「情熱の塊みたいな人」とマリラに話す。

シャーロットタウンで治療を受けた後、バッシュは黒人が住む“ボグ地区”へ行くと言い、ギルバートは医者になりたいとワード医師に打ち明け、たまに病院の手伝いをさせてもらう約束を取り付ける。ボグ地区でバッシュは洗濯屋で働く女性メアリーと出会い、ひと目ぼれする。

一方、マリラは眼科病院で老眼鏡を作ってもらい、3か月後にまた受診するよう言われる。帰り道、質店のウィンドウにブローチとマシューの懐中時計を見かけ、リンド夫人にお金を借りて買い戻す。

結婚式当日。美しいウェディングドレス姿のプリシー。夫となるフィリップス先生の前に立った時、プリシーは…。

冒頭、アンとダイアナとルビーが理想のプロポーズについて語り合う。フィリップスの超現実的なプロポーズとアンのロマンチックな創作プロポーズを聴き比べてみよう。せっかく結婚の許しをもらっても憂鬱そうなフィリップス。コールを敵視していた理由と併せてこの回でその理由が明らかになる。
質店で見かけた2つの品は、【シーズン1:最終回考】でも紹介したカスバート家の形見の品。懐中時計は【シーズン1の第3回(2話)】でマシューがアンを連れ戻るための汽車賃に、ブローチは【シーズン1の第8回(7話)】で借金返済のためにアンが店に持ち込んだ。このブローチ騒ぎでアンを誤解して追い出してしまったマリラ。今回、アンがウェディングベールを破いてしまう。正直に話して謝るアンに、マリラはなんというのか?

※豆知識:ダイアナがロンドンのいとこに頼んで取り寄せた「6ペンスコイン」。結婚式の際、花嫁の左の靴に「6ペンスコイン」を忍ばせておくと幸せになれるという、イギリスの言い伝えに由来。童謡マザーグースで歌い継がれてきた。他にも新婦が身に着けるものとして「古い物、新しい物、借りた物、青い物」という台詞が続くがこれはそれぞれ「伝統、新生活、友との縁、純潔」を意味する。


※「アンという名の少女」シーズン1~3はNetflixにて全話独占配信中だ

■キャスト(声のキャスト)
アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
マシュー・カスバート:R・H・トムソン(浦山迅)
ダイアナ・バリー:ダリラ・ベラ(米倉希代子)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔)
コール・マッケンジー:コーリー・グルーター・アンドリュー( 須藤翔)
レイチェル・リンド:コリーン・コスロ(堀越真己)
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司)

■原作・制作
原題:Anne with an “E”
制作:2018年 カナダ

Netflix

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