マスクの世界を予言?宮崎アニメの傑作『風の谷のナウシカ』12/25ノーカット放送!見どころと予告動画

2020年12月24日00時00分アニメ

日本テレビ「金曜ロードSHOW!」で2020年を最後に締めくくるのは、コロナ禍に翻弄され、マスクが必需となっている今こそ見てほしい、宮崎駿監督のジブリアニメ映画『風の谷のナウシカ』(1984)をノーカット放送する!番組サイトで予告動画を公開している。



『風の谷のナウシカ』は、長編アニメーションからの引退宣言をした宮崎駿監督と高畑勲監督がコンビを組んだアニメ史に残る不朽の名作。宮崎が、人間と自然の共生をテーマに描いたオリジナル漫画を自ら映像化した。30年以上たっても色あせない名作の舞台は、“火の七日間”と呼ばれる戦争で文明社会が滅んでから1000年後。有毒な菌類の森“腐海”によってマスクをしないと生きられない世界で、“風の谷”の姫ナウシカが未曾有の危機に立ち向かう。

スタジオジブリの母体となったトップクラフトが制作したこの作品は、宮崎アニメの中でも今尚高い人気を誇り若い世代にも受け継がれている。物語、キャラクター、背景、音楽に至るまで、宮崎監督の魅力がぎっしり詰まった作品。次々と登場する奇抜なクリチャー(異形生物)とその根底に見られる生命への畏敬の念…現代文明への風刺を込めた宮崎アニメの傑作は、思わず作品と一緒に呟きたくなる名言も満載!ジブリファンならずとも、ぜひとも押さえておきたい一作だ。

公開当時この作品はアニメの概念を越えて高い評価を受け、日本のみならず海外でも複数の映画賞を受賞した。その後もVHSやDVD、Blu-rayが発売される度にオリコンランキングの1位を獲得するほどの支持を得ている。人と自然の共生がテーマの根底にあることから時代を経てなお多くの共感を呼び、近年では2005年のドイツを皮切りにフランス、トルコ、ロシア、エストニア、フィンランドなどでも上映が相次ぎその魅力は世界的に伝播している。テレビでも「金曜ロードSHOW!」では、ほぼ2年に1度の割合で放送しており、当枠最多!毎回高視聴率を記録している。

奇しくも、今、世界はコロナ禍により、マスクなしでは暮らせない。まるで今の世界を予言したかのような本作。ナウシカがそんな世界にどう立ち向かうのか?明日の「金曜ロードSHOW!をお見逃しなく。

■あらすじ
「火の七日間」と呼ばれる大戦争から1000年。人類は、有毒な「瘴気」を吐き出す木々が生い茂る「腐海」とそこに棲む「蟲」たちにおびえながら暮らしていた。「腐海」のほとりにある「風の谷」は、平和な小国。しかしある夜、軍事大国・トルメキアの巨大船が谷に墜落。船に囚われていた工房都市国家・ペジテの王女・ラステル(冨永みーな)は、救出に向かった風の谷の姫・ナウシカ(島本須美)に「積み荷を燃やして」と言い遺してこの世を去った。
「積み荷」とは、「火の七日間」で使われた人型兵器「巨神兵」。ペジテの地下深くで発見された最凶の兵器をトルメキアが略奪、運搬の途中で船が墜落してしまったのだ。程なくして、トルメキア軍が巨神兵を追って風の谷にやってくるが…。

金曜ロードSHOW!