「麒麟がくる」第40話あの男がまさかの謀反?久秀、平蜘蛛と大炎上!第39話ネタバレあらすじと予告動画

2021年01月09日08時00分ドラマ
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長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)松永久秀(吉田鋼太郎)大炎上!?信長(染谷将太)に反旗を翻し、武士の意地を通す久秀が名器・平蜘蛛と共に散る1月10日(日)放送の第40話「松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)」あらすじと第39話「本願寺を叩け」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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染谷信長が天王寺砦で甲冑を着けず敵の銃弾を浴び、天下布武への思いが狂気と化した1月3日放送の第39話。帝を蔑ろにする態度や、安土城を日輪のごとき城と例える様子から、自分がさも天子となったかのような振る舞いを見せる信長。暴走を続ける信長について行く家臣にも疲労の色が見えはじめる。その中でも常に信長の側に控え、一際眼光鋭い男、羽柴秀吉(佐々木蔵之介)の存在が際立った。出世のワンチャンス狙いで、秀吉が大和の守護大名に名乗りを上げるも信長に家柄を理由に却下され、「あっさり秀吉の地雷を踏む信長。秀吉黒幕説あるか?」とTwitterでは秀吉の今後の動向を匂わせる場面に注目が集まった。

一方で視聴者の感動を呼んだのが、光秀(長谷川博己)と煕子(木村文乃)の夫婦愛。丹波攻略に加え、本願寺攻めで疲労し倒れる光秀だったが、なんと看病していた煕子が光秀の回復と入れ替わるように病に伏せってしまい、穏やかな世がくることを祈って息を引き取ってしまう。光秀が煕子と出会った頃に貰った温石を大事にしていたというほっこりエピソードが飛び出す中、月夜に浮かび上がる2人のバックショットが美しかった。戦国の世でありながら仲睦まじい夫婦像を見せてくれた光秀と煕子。切ない別れに涙した人も多かったはずでは。

そして1月10日放送第40話では、松永久秀がまさかの戦線離脱し逃亡をはかる。長年大和の国をめぐり筒井順慶(駿河太郎)と戦ってきた久秀。しかし味方についたはずの信長が自分の敵である順慶を大和の守護大名に就けるという決断は許しがたいものだった。タイトルにもある「平蜘蛛」は信長も欲しがった久秀が所有する有名な茶釜。歴史上、久秀はこの「平蜘蛛」を割って立て籠った信貴山城で自害したと言われているが「麒麟がくる」ではどのように描かれるのか?果たして久秀爆死はあるのか?炎の中で不気味に笑う久秀の最期をお見逃しなく!

■本当は激闘、長篠の戦い
三河国長篠城をめぐり、3万8千人の織田信長・徳川家康連合軍と、1万5千人の武田勝頼の軍勢が激突した長篠の戦い。武田信玄亡き後、家督を継いだ勝頼は遠江・三河を再掌握すべく反撃を開始し、天正3年(1575年)5月、武田氏を裏切って徳川側についた奥平貞昌を討つ為に長篠城を包囲を取り囲んだ。奥平が籠城で踏ん張る間に準備を整えた信長・家康連合軍が、設楽原で勝頼と対戦するのだが、信長たちにとって武田軍が誇る騎馬隊攻略が勝因を握る鍵となっていた。

そこで信長が用いたのが”鉄砲の三弾打ち”。当時、鉄砲は一発撃つと、先端から火薬と玉詰めをしなくてはならず時間を要するため、その間に騎馬隊に攻め込まれるリスクがあった。その問題を解消するために考案されたのが”三弾打ち”だ。鉄砲隊を三班に分け、「弾込め・備え・発射」と工程を分けることで時間短縮をはかった。さらに騎馬隊の侵入を防ぐ馬防柵を作り、連射戦術との合わせ技で信長・家康連合軍は勝利を飾った。

第39話では家康(風間俊介)の正室、篠山殿(小野ゆり子)が発した「長篠の戦依頼、織田様はこの三河には一顧だにせぬご様子」という台詞で長篠の戦いが完全スルーされ、歴史ファンを驚かせた。しかし、戦に粉骨したにも関らず信長に蔑ろにされる家康を描くことで、家康が信長のことをどう思っているのか読めない様子を際立たせ、本能寺の変に家康関与か?と思わせる演出にラストへの期待が膨らんだ場面となった。

■前回(第39話)ネタバレあらすじ
天正3年(1575年)幕府にかわり、畿内を掌握し始めた信長だったが、反対勢力は各地に残っていた。信長は大坂本願寺の顕如(武田幸三)率いる軍勢と5年に渡り戦を続けていた。朝廷は信長に対し、権大納言右大将という武士には異例ともいえる冠位を授けた。しかし、信長は帝に任官の挨拶もせず次の戦支度のために岐阜へ戻ってしまった。

三条西実澄(石橋蓮司)は信長の朝廷を軽んじるような身勝手な行動を諫めようと岐阜城を訪れた。話を聞き終わると、信長は京での仕儀は織田信忠(井上瑞稀)に任せると告げ、さらに家督を信忠に譲ると明言した。そして信長は近江に安土城を築城中で政の中心を移し、着々と信長が治める世を築きあげようとしていた。

織田軍は本願寺の南に位置する天王寺砦を拠点に、本願寺と熾烈な戦を続けていた。そんな中、総大将であった原田直政が討ち死にし、窮地に立たされた織田軍は籠城をするほかなかった。兵士たちが疲弊する中、天王寺砦に到着した信長は気合が足りないと叱責した。そして今すぐ攻め込むように命令するが、周りは誰一人として動こうとしなかった。すると信長は、坊主の弾など当たらないと言い捨て甲冑もつけずに戦場に飛び出していった。敵の銃弾を受け、足を負傷した信長。光秀は伝吾(徳重聡)らと共に危機一髪で信長を助け出した。そして陣地に戻った光秀は高熱で突然倒れてしまった。

京の館に運び込まれた光秀の昏睡状態は続いた。煕子は望月東庵(堺正章)をすぐに呼びに行き診てもらうが、あまりの高熱になす術もなく「あとは神仏に祈るのみ」と言われてしまう。荒木に嫁いだ岸(天野菜月)も館に戻り、たま(芦田愛菜)と共に看病を続けた。その頃、煕子は雨の中お百度参りをして光秀の無事を一心に祈った。

駒(門脇麦)が煕子を迎えに行くと、そこに参道で倒れている煕子の姿があった。意識を取り戻した煕子は、駒に光秀が大事にしている数珠を懐から取り出して見せた。それは越前で生活に困った光秀が煕子に頼んで質に入れようとした亡き父の形見だった。煕子は越前での暮らしを振り返り、光秀の大事な数珠を質に入れず、そして生活を支えるために着物や鏡などを売り、売るものがなくなったら髪を売ったこともあったと懐かしむのだった。その後、煕子のお参りと皆の看病の甲斐あって光秀は意識を取り戻した。

数日後、信長は羽柴秀吉を伴い光秀の館を訪れた。すると信長は「本願寺の叩き方がわかった」と言い、本願寺に物資を供給している毛利水軍を叩けば本願寺も干上がるという計画を話し出した。「それは妙案」と答える光秀だったが、今度は信長が大和の守護大名を筒井順慶に任せると言い出したので、それでは長年大和を治めてきた松永久秀の立場がないと反対した。部屋に緊張感が張り詰める中、たまが茶菓子を持って入ってきた。たまのことを「器量よし」と言って気に入った信長は、良い嫁ぎ先を見つけようと約束し、建設中の安土城が出来上がったら見に来るように誘った。

一方、三河では徳川家康が武田信玄の子、勝頼の動きに目を光らせていた。しかし、信長が気にかける様子がないので、正妻の築山殿は信長から見捨てられたと小言を言って家康を困らせていた。築山殿が去った後、家康は外に控える菊丸(岡村隆史)を呼び寄せ、信長が徳川をどう思っているか尋ねた。菊丸は、信長の頭の中は安土城築城のことでいっぱいで徳川のことは忘れている様子だと告げ、頼りにできるのは明智光秀だと断言した。

光秀が回復するのと入れ替わりで、今度は煕子が病に伏せってしまった。煕子を元気づけようと、駒と左馬之助(間宮祥太朗)が伊呂波太夫の一座を呼び、屋敷では病魔退散の舞が披露されていた。その夜、余韻に浸っている煕子の体を労わりながら、光秀は出会った頃に煕子から貰った温石を見せた。光秀が大事に温石を持っていたことを喜ぶ煕子は、これまで歩んだ夫婦の道のりを振り返った。そして麒麟を呼ぶ者が光秀であったならと、秘めていた胸の内を明かし、岸やたまの子が戦を知らずに育って欲しいと平和の世を願うのだった。そして天正4年(1576年)秋、煕子は静かに息を引き取った。

■第40話「松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)」あらすじ
信長軍は大阪本願寺攻めをしている最中、松永久秀が最前線から突如逃亡をはかった。戦からの逃亡は死罪と決められており、織田軍は久秀の行動に衝撃を受ける。ある日、伊呂波太夫(尾野真千子)から文を受け取った光秀は、ある人物に会うために神社に向かう。そこには、その人物と話を終えた三條西実澄の姿があった。実澄は光秀に、信長について話が聞きたいと帝が言っているので都合がよい時に御所へ来て欲しいと告げるのだった。

実澄と別れ、お堂に入った光秀を待ち構えていたのは久秀だった。久秀の行動に腹を立てた光秀はなぜ逃亡したのか問いただす。すると久秀は大和の国を筒井順慶に任せるという信長の家柄を重んじる態度が許せないと言い、自分に大和を任せると言っている本願寺に寝返ると言い切る。そして久秀は信長も狙っている天下一の茶器、”平蜘蛛”を取り出し、「平蜘蛛だけは信長には渡さない。」と言い出すのだが・・・。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第40話は1月10日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/染谷将太/門脇麦/芦田愛菜/木村文乃/佐々木蔵之介/石橋蓮司ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第40話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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