「麒麟がくる」第41話、光秀覚醒?!終わらぬ乱世を治めるのは誰か?第40話ネタバレあらすじと予告動画

2021年01月16日08時00分ドラマ
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長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)本能寺の変まであと5年!光秀(長谷川博己)と信長(染谷将太)、次第に別れ始める道・・・光秀が再び正親町親王(坂東玉三郎)に謁見する1月17日(日)放送の第41話「月にのぼる者」あらすじと第40話「松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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本願寺方に寝返り信長と敵対することを決意した松永久秀(吉田鋼太郎)だったが、燃え盛る信貴山城で中で自害し、堂々たる最期を見せた1月10日放送の第40話。平均視聴率が13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となり、第39話の11.4%に比べ2.2ポイントもアップした。「松永炎上!」とネットでも話題になる中、「大河史に残る松永久秀像」を印象付けた吉田鋼太郎に注目が集まり、「ここまでかっこいい松永久秀がいましたか!?」「吉田鋼太郎さん最高!」と称賛の声が集まった。

1月17日放送第41話では、平蜘蛛が光秀の手の中にあることを告げ口した秀吉(佐々木蔵之介)の悪知恵がさらに炸裂。次々と信長から家臣たちの心が離れて行く中、一人ギラついた目で秀吉が食らいつく。ついに戦の総大将を任されるまで出世した秀吉に、自分の立場を悪くするような告げ口をしたと問いただす光秀。信長、光秀、秀吉の思惑が交差する中、光秀は再び帝に謁見するのだが・・・。最終回までの秒読みが始まりますます目が離せない「麒麟がくる」をお楽しみに!

■平蜘蛛に込めた松永久秀のメッセージ
信長が欲しがった松永久秀所有の茶釜・平蜘蛛。正式名称は「古天明平蜘蛛(こてんみょうひらぐも)」。低く平らかな形状が蜘蛛がはいつくばっている形に見えることからこの名がつけられたと言われている。戦国武将にとって、名物の茶器を所有することは権力を象徴する証だったが、平蜘蛛に関しては、信長の手に渡ることを良しとしなかった久秀により打ち壊された、もしくは中に爆薬を仕込み久秀もろとも爆破したと逸話が残る。

脚本家の池端俊策によると、松永久秀が光秀に平蜘蛛を託したのには、光秀自身が麒麟を呼ぶのだということ、そして信長とは縁を切りなさいというメッセージを込めたとインタビューで語っている。将軍・義昭を支え、天下へ登りつめる信長を支えてきた光秀を、久秀は自身の死をもって「このまま2番手の男で終わっていいのか」と試したのだ。さらに第41話では、信長のことを評価していないと思われる帝に光秀が謁見する。そこで信長のことをどう思っているのか聞き出し、さらに自分が政権を取った場合、帝はそれを許してくれるのか心証を得たい光秀が描かれる予定だ。「麒麟がくる」ではこの平蜘蛛が本能寺の変への導火線として使われたが、その火付け役が松永久秀だったとは、脚本の秀逸さに脱帽した第40話となった。

■前回(第40話)ネタバレあらすじ
天正5年(1577年)夏、信長と本願寺との戦いの最中、参戦していた松永久秀が戦線から突然逃亡を図り織田家中を驚かせた。一方、光秀は亡くなった煕子(木村文乃)の爪を眺めては亡き妻を偲んでいた。そんな折、光秀はたま(芦田愛菜)に薬の作り方を教えに来ていた駒(門脇麦)から伊呂波太夫(尾野真千子)の手紙を受け取った。指定された神社へ行くと、その中で待つ者と既に話終えた三条西実澄(石橋蓮司)と出会った光秀は、正親町親王(坂東玉三郎)が信長のことで光秀に会いたいから近々御所へ来るように言われた。

光秀は実澄と別れ、神社の中に入るとそこに待っていたのは逃亡をはかった松永久秀だった。どんな理由であれ勝手に陣を離れることは死罪と決まっている。以前に加賀で戦をしていた羽柴秀吉が総大将の柴田勝家と喧嘩をして陣から離れた際、信長の怒りをかり家臣たちで取りなしたこともあった。久秀は、大和の国を信長が敵方の筒井順慶に任せたことに腹を立てていた。実力主義の織田信長は所詮、家柄を重んじていることにうんざりした久秀は、大和を任せると言ってきている本願寺方に寝返ることを決意したと光秀に告げた。

さらに久秀は、信長が欲しがっている天下一の名物・平蜘蛛を見せ、意地でも信長に渡す気はないと言い、これを光秀に託すと言い出した。信長と戦になれば、光秀と戦うことになる。しかし、以前から頼りにしてきた光秀と戦うことは久秀にとっても翻意ではなかった。大事にしている平蜘蛛が信長の手に渡るより、信頼する光秀に持っててもらいたいという久秀だった。光秀は信長に久秀を許してもらうよう進言するので寝返るのだけは思い留まって欲しいと懇願したが、自分にも意地があると言う久秀は、信長と戦うことを明言した。

平蜘蛛は一旦、太夫に預け、自分が負ければ光秀の手に渡るようにした久秀は、その秋、大和の信貴山城で挙兵し、反信長の戦いに加わった。これに対し信長は、息子の信忠(井上瑞稀)を総大将にする大軍を大和に送り込んだ。光秀は、佐久間信盛(金子ノブアキ)から、久秀が命乞いをしてきたら所有する茶道具と引き換えに許しても良いという信長の意向を知らされた。

そして天正5年(1577年)10月10日、織田軍は信貴山城に攻め入った。負けを覚悟した久秀は、自ら所有する名物に火をかけた。そして、自分の首を箱に入れ、この名物たちと焼き払うよう家臣に命じた。そして燃え盛る炎の中、切腹し「南無三宝!」と叫び命尽き果てた。

安土城にいる信長は一人暗い物置部屋で泣いていた。その隣の広間では信長に呼び出された光秀が帰蝶(川口春奈)と久しぶりに再会していた。泣いている信長を、松永久秀を死なせてしまった悔しさか、将軍と同様の右大臣の位を賜るほど、高みに登りつめ恐怖を感じているのかもしれないと話す帰蝶。そんな信長についていくのも疲れたとこぼし、帰蝶は美濃の鷺山で暮らすことを告げた。そこへ信長があらわれると、帰蝶は信長に別れを告げ広間を後にした。

信長は行方不明となった平蜘蛛の所在を知らないかと光秀に問いただすも、光秀は知らないふりをした。すると信長は久秀を見張らせていたことを明かし、光秀と会っていたことも知っていた。久秀と何の話をしたのか聞かれた光秀は、信長から離れるなと説得したと答えた。そして平蜘蛛の話はしなかったと知らぬふりを決め込んだ。信長は「それは残念だ」とつぶやき、久秀や帰蝶をはじめ、周りの者がどんどん自分から離れて行くことに憤りを見せた。そしてもう一つの話題に話を移し、たまを細川藤孝の嫡男・細川忠興に嫁がせよと命じるのだった。

光秀が広間を退出すると、「光秀が初めて嘘をついた」とつぶやいた信長は、側に控えていた秀吉を呼び寄せた。光秀が久秀と会い、平蜘蛛は光秀の手にあると告げ口したのはなんと秀吉だったのだ。

坂本城に戻った光秀のもとに、伊呂波太夫が訪ねて来て久秀から預かっていた平蜘蛛を光秀に渡した。天下一の茶釜を手にした光秀は、信長に平蜘蛛の行方を聞かれた時、知っていると口から出かかったが言えなかったと思い返した。信長の手に渡れば自分は楽になれたのに、なぜ言えなかったか。それは光秀だったら信長を裏切って茶釜を渡さないはずだと踏んだ松永久秀の罠だった。まんまと久秀にはめられ、思わず高笑いする光秀に、伊呂波太夫は久秀からの言葉を伝えた。それは、名物を持つ者は持つだけの覚悟がいる。自分はその覚悟をどこかに置き忘れたと。それを聞いた光秀は、丹波の戦を終えたら、信長を帝がどう思っているのか聞く為に謁見することを決意するのだった。

■第41話「月にのぼる者」あらすじ
大坂本願寺と丹波、終わりの見えない戦に追われる光秀。丹波の国衆は、代々足利将軍家から領地を与えられ恩恵を受けてきたので、今こそ恩に報いる時だという考えがあった。そして追放された将軍・義昭(滝藤賢一)は、諸国の大名に向けて「信長を倒し、幕府を再興せよ」と御内書を送り続けており、光秀は目の前の敵は国衆ではないと悟る。

一方、光秀のもとに播磨攻めの総大将を任された秀吉が挨拶にやって来た。光秀は秀吉に、自分に密偵をはべらせ、行方不明の茶器「平蜘蛛」を隠し持っていることを信長に密告し、さも裏切ったかのように仕向けた調略について問いただすのだが・・・。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第41話は1月17日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/染谷将太/門脇麦/尾野真千子/芦田愛菜/佐々木蔵之介/吉田鋼太郎/石橋蓮司ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第41話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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