コロナ禍の今こそ観たい『海賊と呼ばれた男』BS日テレで3/13放送決定!百田尚樹×山崎貴×岡田准一 再集結

2021年03月01日00時00分映画
©2016「海賊とよばれた男」製作委員会 ©百田尚樹/講談社

日本アカデミー賞を総ナメした『永遠の0』山崎貴監督・スタッフ×V6岡田准一が再タッグを組んだ映画『海賊と呼ばれた男』(2016)が、3月13日(土)午後7時~9時54分、BS日テレにて放送されることが分かった!Youtubeにて原作紹介動画が公開されている。



『海賊と呼ばれた男』は、日本アカデミー賞にて最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞をはじめ11部門制覇した『永遠の0』の山崎貴監督とスタッフ、そして俳優・岡田准一が約3年ぶりに再タッグを組んだ2016年の超話題作。

原作は、累計発行部数400万部突破、2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の『海賊と呼ばれた男』(講談社文庫、Amazonでチェック)。『永遠の0』に続く百田作品だ。
1953(昭和28)年の春、日本の小さな石油会社のタンカーがイギリス海軍の海上封鎖を突破してイランに入港、世界を驚かせた「日章丸事件」という歴史に埋もれかけてしまった大事件を題材に、戦後日本の復興に多大な貢献をした人物である、出光興産創業者・出光佐三をモデルにして描かれる本格歴史経済ドラマ。

『永遠の0』に引きつづき主演を務める岡田は、主人公の国岡鐵造役に扮する。高い志を掲げ、既成概念にとらわれずに、権力による統制を否定し、利潤の追求をしないという、風変わりな経営者で、その人柄ゆえに誰にでも敬愛されるカリスマ的な男・鐵造を岡田は貫禄十分に演じる。鐵造を献身的に支える妻・ユキ役を綾瀬はるかが、男だらけの映画で紅一点の輝きを放ってくれる。かっぽう着姿で控えめなユキの鐵造を想うからこその苦悩など、硬派な人間ドラマとしての本作に、綾瀬が優しいラブストーリーを紡いでくれる。

そして、国岡商店の店員で後に出光興産三代目社長となる石田正賓をモデルにした東雲忠司役を吉岡秀隆、“日承丸”の船長を堤真一、その他にも染谷将太、鈴木亮平、野間口徹、ピエール瀧、國村隼、小林薫といった豪華キャストが出演する。

山崎監督は『海賊と呼ばれた男』が、戦後の日本に勇気を与え「閉塞感のある時代に、諦めないことの素晴らしさを感じてほしいな」と本作への想いを、映画公開当時のインタビューで語っている。そして戦時中を舞台にした『永遠の0』に続く戦後をどう生きるかということを描いた作品のように感じ、本作を「永遠の0Ⅱ」と位置付けて『永遠の0』チームで制作したとも。
そんな山崎監督から「共に戦ってほしい」と熱烈なオファーを受けた岡田は、主人公の20代の青年期から晩年の90代までをひとりで演じきった。なかでも本編の半分以上を占めた60代のメイクは、特殊メイクと髪や髭のセットを合わせると約3時間を要したという。「映画は愛!」と言い切る岡田は、その間、眠ることは一切なく、鏡に映る60代の自分を見つめて微動だにせずに、山崎監督をあきれさせた。
こうした山崎監督の映画に賭けた熱い想いを語ったインタビューがYoutubeにて公開されている。
『海賊とよばれた男』山崎貴監督インタビュー動画

本作は、3時間の長編だが、次々と起きる事件に最後まで飽きさせない。山崎監督が2016年当時語った“閉塞感”は、コロナ禍の今、一層強く私たちを苦しめている。そんな中でも命と経済を両立を目指さなくてはならない今こそ、「諦めないことの素晴らしさ」を感じさせてくる本作を観てほしい。
映画『海賊と呼ばれた男』は、3月13日(土)午後7時からBS日テレで放送する。

■あらすじ
主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を予見していた若き日の国岡鐡造(岡田准一)は、北九州・門司で石油業に乗り出すが、その前には国内の販売業者、欧米の石油会社(石油メジャー)など、常に様々な壁が立ち塞がり、行く手を阻んだ。
しかし、鐡造はどんなに絶望的な状況でも決して諦めず、それまでの常識を覆す奇想天外な発想と、型破りの行動力、何よりも自らの店員(=部下)を大切にするその愛情で、新たな道を切り拓いていった。
その鐡造の姿は、敗戦後の日本において、さらなる逆風にさらされても変わることはなかった。
そしてついに、敗戦の悲嘆にくれる日本人に大きな衝撃を与える “事件”が発生する。
石油メジャーから敵視され、圧倒的な包囲網により全ての石油輸入ルートを封鎖された国岡鐡造が、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を、秘密裏にイランに派遣するという“狂気”の行動に打って出たのだった。
イランの石油を直接輸入することは、イランを牛耳るイギリスを完全に敵に回すこと。しかし、イギリスの圧力により貧困にあえぐイランの現状と自らを重ね合わせた鐡造は、店員の反対を押し切り、石油メジャーとの最大の戦いに臨む。
果たして、日承丸は英国艦隊の目をかいくぐり、無事に日本に帰還することができるのか?
そして、国岡鐡造は、なぜ“海賊”とよばれたのか?
その答えが、明らかになる―。

■キャスト
岡田准一 吉岡秀隆 染谷将太 鈴木亮平 野間口徹 ピエール瀧 綾瀬はるか 堤真一 近藤正臣 國村隼 小林 薫 他

■スタッフ
監督:山崎貴 
脚本:山崎貴 
VFX:山崎貴 
原作:百田尚樹「海賊とよばれた男(上下)」(講談社文庫) 
音楽:佐藤直紀

BS日テレ
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