「仮面の王 イ・ソン」地上波初の前に知っておくべきこと:時代背景、世子のモデル、辺首会など

2021年04月21日09時10分ドラマ
Ⓒ2017MBC

ユ・スンホ×キム・ソヒョン×エル(キム・ミョンス)豪華共演で贈る韓国ドラマ「仮面の王 イ・ソン」(全20話)が、いよいよ4月26日から地上波放送となるが、第1話視聴の前に押さえておきたいドラマの背景や見どころなどをサクっとご紹介!Youtubeにて予告動画が公開されている。

■キャスト
世子イ・ソン役:ユ・スンホ
ハン・カウン役:キム・ソヒョン
イソン役:エル(キム・ミョンス)
キム・ファグン役:ユン・ソヒ
テモク役:ホ・ジュノ
ウボ役:パク・チョルミン
中殿(のちに大妃)役:キム・ソンギョン
 ほか



※以下、「仮面の王 イ・ソン」時代背景よりリライトしたものです。それぞれ「青太文字」をクリックすると詳しい解説ページに遷移します。

■どんなドラマ?
「仮面の王 イ・ソン」は朝鮮全土の水を私有化する影の組織“辺首会”が富と権力を握っていた時代に、民衆のために戦う世子(世継ぎ)イ・ソンの愛と死闘を描いた壮大な歴史ドラマ。
王宮に待望の王子が誕生するが、その命と引き換えに、辺首会に揚水庁の全権を渡すことになる。王は辺首会から守るため世子に仮面を被せ育てる。16年後、立派な青年に育った世子イ・ソン(ユ・スンホ)は、自分が仮面を被って生きなくてはいけない理由を探るため、王宮を出る。市井に出たイ・ソンは、トラブルから救ってくれた高官の娘カイン(キム・ソヒョン)、貧しい青年イソン(エル/キム・ミョンス)と友情を結ぶ。民が水さえまともに手に入れられないのを知り、辺首会と戦う決心をするが…。

■時代は?モデルは?
1700年代、老論と小論という二大党派が熾烈な争いで政権を奪い合った時代。第20代王・景宗、21代王・英祖、22代王・正祖の治世と考えるといいだろう。4月現在、NHK総合で放送中の「ヘチ 王への道」のほんの少し後の時代。【ドラマの年表:朝鮮王朝】【朝鮮王朝系図】で確認しよう。残念ながら物語も主人公も架空。だが、ユ・スンホが演じた世子は「イ・サン」の主人公サン(のちの正祖)の父、思悼世子ではないかと話題になった。これについては「仮面の王 イ・ソン」時代背景「■世子イ・ソンのモデルは?」で詳しく説名している。

■朝鮮時代の水事情
韓国の時代劇にはよく雨ごいの儀式が登場するが、今も昔も水不足は深刻な問題。特に、当時は“王様=太陽”と考えられており、干ばつが続くのは王の不徳のためだといわれただけに事態は深刻だ。
当時の水源は、今では観光名所になっている清渓川(チョンゲチョン)。市内を流れる清渓川には、乾期にも水が枯れない泉が数か所あり、それぞれに朝鮮時代の貴族階級である両班(ヤンバン)や金持ちがお金を払って私有化したという実話があるそうだ。
質の悪い私有者が、ドラマのように水の値段を吊り上げただろうということは想像に難くない。

■“辺首会”は本当にあった?
世子イ・ソンが戦う相手は“辺首会”という組織。朝鮮時代に実際に“辺首会”はあった。もっとも悪の巣窟でもなんでもなくて、大工の集まりをこう呼んだ。だが一説には辺首会が朝鮮時代に権力を行使したという説もあり、「仮面の王」は、“辺首会”が資金源として“水事情”を利用したとして物語を創っている。

【「仮面の王 イ・ソン」を2倍楽しむ】では、こうした時代背景や各話の詳しい(ネタバレ)あらすじと見どころ、豆知識、取材会レポートなどまとめて紹介している。

テレビ東京「仮面の王」番組公式サイト
 2021.04.26-05.21 月~金08:15-09:11 地上波初放送
Youtube「仮面の王 イ・ソン」予告動画

kandoratop【作品詳細】【「仮面の王 イ・ソン」を2倍楽しむ】