「青天を衝け」第9話、井伊暗殺!桜田門外の変で栄一の胸がぐるぐる!第8話ネタバレあらすじと予告動画

2021年04月10日08時00分ドラマ
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NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)桜田門外の変で井伊直弼(岸谷五朗)が暗殺!さらに謹慎中の慶喜(草彅剛)のもとに斉昭(竹中直人)の訃報が届く!一方、攘夷に傾倒する栄一(吉沢亮)は自分に何ができるのか紋々とするする4月11日(日)放送の第9話「栄一と桜田門外の変」あらすじと第8話「栄一の祝言」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



4月4日放送の第8話では、めでたくゴールインした栄一と千代(橋本愛)の幸せカップルが誕生!栄一と喜作(高良健吾)の友情も美しかったが、視聴者の注目を集めたのは大老・井伊直弼だった。お茶や和歌、能が大好きで「茶歌ぽん」というあだ名をつけられていた井伊がいきなり大老に抜擢される。気弱な性格から大きな役職に苦悩するも、死にゆく家定(渡辺大知)の願いを受けて一気に赤鬼へと変貌する様子が描かれた。また、違勅を巡り慶喜と井伊の鬼気迫るやり取りが視聴者を釘付けにし、「草彅剛と岸谷五朗の芝居のやり取りの壮絶さよ」「心理戦はすごい見応えがあった」と2人の対決に盛り上がりを見せた。

そして4月11日放送の第9話では、井伊による安政の大獄で多くの攘夷派志士たちが立ち上がる。そして物語は井伊直弼暗殺の桜田門外の変へ。さらに慶喜に斉昭との辛い別れが待ち受ける。一方、栄一は江戸から帰って来た長七郎(満島真之介)の影響で頭の中は攘夷思想でいっぱいに。そして江戸へ行き、世の中のために働きたいと考え、市郎右衛門に願い出るのだが果たしてその結末は?

■なぜ幕府は違勅を犯したか
朝廷の許しを待たずして幕府が日米修好通商条約に調印したことで、大老就任早々、大問題に直面した井伊直弼。今まで朝廷に意を返さぬ井伊直弼が独断で調印に踏み切ったと思われていたが、実はそうでもないらしいことが最近の研究でわかってきた。平成6年に彦根市に寄贈された彦根藩井伊家文書の「公用方秘録」によると、調印2日前にアメリカ公使ハリスは下田奉行・井上清直、目付の岩瀬忠震(ただなり)に「今すぐアメリカと条約を結べば、イギリスやフランスが強引な要求をしてきても間に入って話をしよう」という交渉があったことが記されていた。

これを受け幕府はさっそく会議を開くが、大方の者が調印に賛成する中、井伊直弼は慎重な姿勢をとったという。「勅許を得るまで、できるだけ交渉を長引かせよ」というのが、井伊直弼が下した命令だった。井上から、どうしても仕方ない場合は調印してもいいかと尋ねられた井伊は「交渉が行き詰まったらやむを得ないが、そうならないように努めて交渉せよ」と答えた。しかしそれを言質ととった井上・岩瀬両人は、その2日後、条約に調印してしまうのだった。第8話で通商条約調印の知らせを受け慌てる井伊直弼が描かれていたが、それもそのはず。条約調印の裏には、アメリカの交渉上手なところに押し切られた役人とのやり取りが隠されていたのだった。



■前回(第8話)ネタバレあらすじ
旅から帰ってきた栄一は、千代に会いに行った。そして「この世を変えたい。その道をお千代と共に歩みたい。」と告白するのだが、栄一が言い終わる前にその様子を遠くでうかがっていた喜作が割り込んできた。長七郎からの手紙に、千代が欲しければ栄一と勝負しろと書かれてあったと話す喜作は、栄一に決闘を申し込んだ。

惇忠(田辺誠一)、お千代や村の若者が見守る中、2人の試合が始まった。剣術では栄一を上回る喜作だったが、栄一もそれに引けを取らない試合展開を見せた。僅かな差で勝利した喜作は、千代に「世の中を変えたいなどと言う栄一にはお千代のようなしっかり者の嫁が良い。」と言い、潔く栄一と千代の結婚を認めた。そして栄一は惇忠に「お千代を俺の嫁に下さい。」と願い出て、千代も栄一と共に頭を下げた。それを聞いて惇忠は2人の結婚を快諾するのだった。一方、こっそり試合を見に来ていた喜作の結婚相手候補のよし(成海璃子)は喜作に惚れ直したと言って情熱的にアプローチをするのだった。

さて、徳川家康(北大路欣也)の小姓で、関ケ原の戦いでは一番槍をあげた井伊直政の子孫、井伊家15代当主となった井伊直弼。彼は茶の湯、和歌、能楽に夢中になり「茶歌ぽん」とあだ名をつけられるほどだった。そんな井伊が大老職に就き幕府を取り仕切ることになった。家定から斉昭が越前や薩摩と手を組み、慶喜を次期将軍職に就かせようと企んでいると聞いた井伊は、家定が世継ぎを決めるべきであり、血筋の近い紀州がふさわしいと申し出るのだった。

そして井伊大老による一ツ橋派への弾圧が始まった。一ツ橋慶喜を将軍にと建白書を提出した川路聖謨(平田満)は西丸留守居にお役替えとなったのだ。川路は西丸に向かう途中、追いかけてきた円四郎(堤真一)に、いつかプチャーチンやハリスとの交渉が困らぬよう洋書を読んで過ごすと言って笑ったが、円四郎は「おかしろくねぇ。」と言って憤るのだった。

安政5年(1858年)6月19日、岩瀬忠震(川口覚)らが日米修好通商条約に調印した。しかし、未だ天皇の勅書を手にしていない幕府にとって、これは朝廷の意に背いた違勅であった。これを受け斉昭は激怒し井伊を大老から降ろそうと動き出す。そして慶喜は、天皇への報告が宿継奉書(現在の手紙)でされていることを聞き、大事な報告を書簡で知らせてきたとあれば天皇の怒りを買うと考え、井伊を屋敷に呼びつけた。それには斉昭より先に井伊と話すことが重要だという考えもあってのことだった。そして慶喜の呼び出しに対し井伊は、明朝、慶喜が登城すれば話をしようと返答した。

そして次の日、慶喜と井伊は面会した。慶喜はアメリカとの通商条約調印に対し、井伊は承知していたか質問したが、井伊は「恐れ入り奉ります」と答え言明を避けた。あやふやな答えをする井伊に対し、慶喜は天皇の意に背きそれを奉書で知らせるとは、朝廷を軽んじるにも程があるといって怒りをあらわにした。そして、すぐに上洛して弁明するよう井伊に命じた。

さらに慶喜は世継ぎ問題の進捗はどうなっているかと質問した。井伊は次期将軍候補の慶喜から直接聞かれたことに動揺し「恐れ入り奉ります。」としか答えなかった。それで跡継ぎには紀州の徳川慶福(磯村勇斗)に決まったと察した慶喜は笑顔を見せ、「紀州殿は年齢の割にしっかりしている」と褒めて喜んだ。井伊も慶喜から賛同を得たことで胸を撫でおろした。

その翌日に登城した斉昭は、井伊から次期将軍が慶福に決まったことや、慶喜がそれを承諾したことを聞いて激昂した。慶喜は将軍への道が途絶えたことに安心する一方で、父を落胆させてしまったと思うのだった。斉昭もまた、水戸家から将軍を輩出するという夢が破れてしまい落ち込んでいた。

こうして世継ぎ問題は紀州の徳川慶福に決定したことで結末を迎えた。しかし病床の家定から水戸、越前、さらに慶喜を処分するようと頼まれた井伊は、斉昭を謹慎、松平慶永(要潤)を隠居、さらに謹慎、そして慶喜を登城禁止に処した。その翌日、家定は亡くなり、安政の大獄と呼ばれる井伊直弼の弾圧が始まった。水戸の斉昭を処罰した井伊のうわさは広がり、各地にいる攘夷の志士たちが決起するきっかけとなった。

そして冬になり、血洗島では栄一と千代は祝言を挙げた。よしと結婚した喜作をはじめ、村人皆が2人を祝福し宴は大いに盛り上がった。するとそこへ、江戸へ行っていた長七郎が帰って来たのだった。

■第9話「栄一と桜田門外の変」あらすじ
大老となった井伊直弼により、蟄居(ちっきょ)を命じられた斉昭と慶喜は無言の抵抗を続けるが、その井伊は桜田門外の変で暗殺されてしまう。さらに斉昭が突然死去し、謹慎中に父の死を知った慶喜は、会いに行けないことに嘆き悲しむ。一方、江戸から戻った長七郎に感化され、尊王攘夷の思想に傾倒し始めた栄一は、喜作に続いて自分も江戸へ行きたいと父・市右衛門に懇願するのだが・・・。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第9話は4月11日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/小林薫/和久井映見/高良健吾/草彅剛/堤真一/要潤/岸谷五朗/竹中直人/平泉成/北大路欣也ほか番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第9話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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