「青天を衝け」第13話、新章突入!五代役ディーン・フジオカ登場!第12話ネタバレあらすじと予告動画

2021年05月08日08時00分ドラマ
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吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)物語は一橋家家臣編へ突入し、栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)が激動の京都へ向かう!薩摩藩士・五代才助(ディーン・フジオカ)や新選組・土方歳三(町田啓太)が登場する5月9日(日)放送の第13話「栄一、京の都へ」5月2日(日)放送の第12話「栄一の旅立ち」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



「さぁ、血洗島編はここまでだ」という家康(北大路欣也)の言葉で締めくくられた5月2日放送の第12話。命と引き換えにしてでも栄一たちの横浜焼き討ち計画を食い止めようとした長七郎役の満島真之介の演技が大きな感動を呼んだ。そして栄一もまた、思いとどまったことで命が繋がり、初めて息子、うたを胸に抱くことができた。わが子のぬくもりを感じ、初めて父親としての責任を感じた栄一。自分の命を投げ出すことはしないと誓いながら、世の中の為に働きたいという思いを捨てきれず喜作と共に京へ向かうことを決意した。

そして父親の懐の深さを見せたのが小林薫演じる市郎右衛門。商売の金をちょろまかした挙句、京へ行きたいと言い出した栄一を責めることはせず、「道理は踏み外すな」と言って餞別まで用意して送り出した。これには視聴者も感涙、Twitterでは「とっさま、どんだけいい人なんだ」「とっさまが本当懐深くて泣ける」と“とっさま”リスペクトの声が集まった。

そして5月9日放送の第13話では、舞台を京都へ移し、一橋家家臣編がスタートする。予告にディーン・フジオカ演じる薩摩藩士・五代才助(友厚)の姿が映し出されると、NHK朝ドラ「あさが来た」(2015年)以来の五代復活に、「待ちに待ったディーン様!」「五代様の薩摩弁、懐かしい!」とファンが歓喜した。さらに薩摩藩士・大久保一蔵(利通)役で石丸幹二、新選組副長・土方歳三役で町田啓太も登場。激動の京都でいよいよ徳川幕府が終焉を迎える新章がスタートする!

■歴史の面影を残す鎌倉街道
第12話で横浜焼き討ち計画のために160両をちょろまかしたと告白した栄一。これだけの高額な金を使い込んだ栄一にも驚きだが、そんな金額をちょろまかされても気づかれない財力を誇る渋沢家にも驚かされた。そして、そんな栄一たちが計画していた横浜焼き討ち計画は、江戸を通らず横浜へ行けるルートとして鎌倉街道が選ばれたと言われている。鎌倉街道は1192年、源頼朝が鎌倉に幕府を開くと、支配力強化のために道路整備に注力した時に作られた古道。「いざ鎌倉」と鎌倉殿の元に馳せ参じるために整備された道は、北は東北地方や、蝦夷地、西は越中、飛騨、信州から鎌倉に続く道筋が作られ、かなり広範囲に数多くあったとみられている。

今でも鎌倉には切通しと呼ばれる鎌倉古道がいくつか存在するが、栄一たちがいた深谷市にも市の指定文化財として「鎌倉街道上道」が残っている。また、東京の多摩地域や杉並区から世田谷区へ続く道にも鎌倉街道という名称は残っており、今に昔の面影を残している。もちろん、江戸時代から見ると街は大きな変貌を遂げているが、今から千年以上前の道が同じ名称で今も残っていると、鎌倉時代や江戸時代の情緒を感じることができる。出歩くことが難しい昨今、マップを眺めて歴史に思いを馳せるのも面白いかもしれない。



■前回(第12話)ネタバレあらすじ
攘夷に傾倒する栄一は、市郎右衛門に家を出て世の中のために働きたいと告げ、市郎右衛門も仕方なく承諾した。母のゑい(和久井映見)は悔しさをにじませたが、若いころ市郎右衛門も武家になる夢を持っていたことから、栄一の気持ちがわかってしまったのだと娘たちに語った。一方、千代(橋本愛)は生まれてきた息子・うたを抱いて欲しいとお願いするが栄一は抱こうとしなかった。

栄一と喜作は再び江戸に出てきた。役人から追われているところ、栄一をあばら屋に連れ込んだのは平岡円四郎(堤真一)だった。農民でありながら「幕府をぶっ潰す」と息巻く栄一に興味が沸いた円四郎は、後から捕らえられ連れてこられた喜作ともども、自分の家臣にならないかと2人を勧誘した。円四郎は一橋家の家臣を探しに来ていたのだが、栄一たちは自分たちにはやるべきことがあると言って断った。別れ際、もし気が変わったら自分を訪ねてくるように告げ円四郎は2人と別れた。

その後、帰宅した円四郎を待っていたのは外国奉行に戻った川路聖謨(平田満)だった。川路は、水戸の過激な浪士が平岡の命を狙っているという噂を耳にして心配してそのことを告げに来たのだった。

そして季節は変わり、攘夷決行の日が近づく中、京都に身を隠していた長七郎が血洗島村に帰って来た。京都で時勢を見てきた長七郎は、薩摩もイギリスと戦った結果大敗し攘夷を捨てたことや、長州も攘夷派の公家も京都から追い出されたことを語り、惇忠(田辺誠一)に計画を取りやめるよう告げた。栄一たちも決死の覚悟で臨んでいた計画だけに、長七郎の申し出をやすやすと受け入れることは出来なかった。しかし長七郎の涙ながらの訴えに惇忠も折れる他なく、焼き討ち計画は取りやめになった。

家に帰って来た栄一は、千代に計画が白紙になったことを告げた。そしてうたを病で亡くした市太郎のようい失うのが怖くて抱けなかったことを告白した。さらに父親の役割を果たさず命を投げ出そうとしたことを悔やんだ。そして初めてうたを抱き、涙を流した。千代は、道はいつもまっすぐなわけではないと栄一を励まし、栄一はうたを抱いたからには二度と自分から命を投げ出そうと言わないと己に固く誓った。

その夜、栄一は市郎右衛門に、横浜の焼き討ち計画を企てていたことや、長七郎の説得でその計画がなくなったことを告白した。そして、商売で稼いだ金を持ち出し、計画の軍資金にあてたことを謝罪。合わせて160両使った栄一は市郎右衛門に頭を下げた。そして、八州周りに目をつけられた今、村にいては家族に迷惑がかかると言って喜作と共に京へ向かうこと決意したと告げた。京でもう一度、世の中の為に何ができるのか試したいと言う栄一に対し、市郎右衛門はもはや栄一のやることに口出しはしないが、物の道理は踏み外すなと言って用意していた大金を渡した。そして市郎右衛門は「孝行は子が親にするものだとばかり思っていたが、親が子にするものだったとはなぁ。」と言って苦笑いした。栄一は市郎右衛門に再度頭を下げお礼を言った。

一方、江戸に戻った慶喜(草彅剛)は、また京都へ行き天皇の補佐をすることになった。慶喜一行は長崎で船を学んだ勝麟太郎の助言で、京へはイギリスから買った蒸気船で向かうことになっていた。また離れ離れになってしまった慶喜の正室、美賀君(川栄李奈)は子供を望めないことに落胆したが、徳信院(美村里江)は共に一橋家を守っていこうと励ました。

その頃、血洗島村でも、栄一と喜作が京へ向かい旅立とうとしていた。喜作の妻・よし(成海璃子)は涙ながらに、家のことや自分のことは忘れ、本懐を遂げて欲しいと言って喜作を送り出した。そして家族に見守られながら2人は出発したのだった。

■第13話「栄一、京の都へ」あらすじ
栄一と喜作は江戸で円四郎の妻・やす(木村佳乃)から一橋家のご証文を受け取り、無事に京都へ到着する。京都では朝廷が参与会議を開催しており、薩摩藩などが国政に影響力を持ち始めていた。そんな中、“一度全てを捨て、新しい世を作ろう”と語る松平春嶽に慶喜は静かな怒りを覚えていた。一方、栄一からの文を読んだ長七郎は、京都に行くことを決意するが、道中で誤って飛脚を斬ってしまい捕らえられてしまう。栄一の文も見つかったことから、栄一と喜作は幕府に目を付けられ、追い詰められてしまう。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第13話は5月9日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/小林薫/和久井映見/橋本愛/高良健吾/満島真之介/田辺誠一/草彅剛/堤真一/北大路欣也ほか番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第13話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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