NHKBSP「コウラン伝 始皇帝の母」皓ランが疫病現場へ!第30話予告と第29話ネタバレ:幽蘭とは?

2021年05月08日09時00分ドラマ
©DONGYANGHUANYU FILMS
& TELEVISION CULTURE., LTD

中国ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母(原題:皓镧传)」(全34話)疫病に効く薬を白霊児(はくれいじ)に盗まれたことを知った皓ランが、殷小春(いんしょうしゅん)と共に呂不韋(りょふい)がいる南群へ向かう!5月9日(日)夜9時からNHKBSプレミアムにて放送の第30話あらすじと第29話ネタバレあらすじ、豆知識(幽蘭とは?)を紹介、番組公式サイトでは紹介ムービーが視聴できる。



「コウラン伝 始皇帝の母」は、中国、春秋戦国時代、趙の名家で育った聡明で美しい娘、李皓鑭(りこうらん)が、時代に翻弄されながら、秦の始皇帝の母となるまでの波乱に満ちた人生を描く愛と闘いの物語。
【「コウラン伝」を2倍楽しむ】では時代背景や人物紹介、各話の詳しいあらすじと見どころなどまとめて紹介している。

5月2日放送の第29話では、皓ランと子楚の壮絶な夫婦喧嘩が大きな見どころとなった。雅王女の企みで皓ランに詰め寄る呂不韋の姿を目撃した子楚が激怒。皓ランと呂不韋の仲を知りながら、命を助けるために皓ランと強引に結婚した子楚。長年の後ろめたさも相まって皓ランにその思いをぶつけた。

一方、冷静な皓ランは呂不韋との思いは胸にしまい、子楚に尽くすため政を趙で育てていたにも関わらず、絲蘿(しら)を娶り成蟜(せいきょう)をもうけた子楚を心の奥では許していなかった。互いの思いが爆発し激しい口論を繰り広げた2人。この先仲直りはできるのか?一方、呂不韋も皓ランのことはずっと思い続けていたことを本人に告白。幾度も苦境を共に乗り越えた同志である3人のもどかしさが募る回となった。

そして5月9日放送の第30話では、南群で疫病対策の指揮を執る呂不韋を皓ランが助けに向かう。しかしそこには、呂不韋に恨みを持つ白霊児が現われ、波乱の展開が!頭がおかしいふりを3年続けた白霊児。一目ぼれした呂不韋と結婚する強引さと、簡単に雅王女や華陽夫人に操られてしまう素直さを持ち、家族への愛を大事にする彼女だが、3年我慢した末についに動き出した。果たして白霊児の真の目的とは何か?最終回まで残すところあとわずかになり、物語も佳境に入る第30話もお見逃しなく!



■前回:第29話ネタバレあらすじ
白仲(はくちゅう)は殷小春を兵営に連れてきた。逸王子を殺された小春は白仲を心の底から恨んでおり、利用価値の有無で人を判断する白仲を罵った。しかし白仲は今後二度と恋愛の話はするなと警告した。相容れない2人だったが、怪我を負っている白仲に対し、怪我人がいれば治すことが自分の務めだと言って、小春は手当をするのだった。逸王子の死により趙軍は撤退していき、白仲の軍は3日で連合軍を打ち破った。

勝利を収めた白仲が咸陽に凱旋した。白霊児は、父親殺しの犯人が呂不韋であることを告げるために白仲に近づいたその時、横から馬が走ってきてはねられてしまった。頭から血を流し意識不明になった白霊児は、記憶を失くしてしまった。白仲は妹をはねた男に厳しく拷問すると、呂不韋の指示でやったと自白した。それに怒った白仲は呂不韋を問い詰め責め立てた。呂不韋は、白起を殺したのは先々王であり、明らかに誰かの陰謀だと言って2人は掴み合いの喧嘩になった。実のところ、これは呂不韋を陥れたい雅王女の策略だった。そして、雅王女の思惑通りに白仲は呂不韋を殺すため雅王女に協力すると言い出すのだった。

その頃、子楚は政を太子として厳しく指導していた。皓ランが策を練ってゆっくり眠れるようにいたずらをしても、病に侵されている子楚は政の教育に手を抜かなかった。そして3年後、政は皓ランに甘える幼い一面を残したまま立派に成長していた。しかし、白仲との弓の試合で負けた際、飛んできた弓に驚いた馬に怒りを覚え殺してしまう非道な一面を合わせ持っていた。

ある日、成蟜が熱を出した。絲蘿が医者を呼んでも、すべての医者は政の治療に行っており成蟜のところに誰も来なかった。絲蘿は成蟜の為に子楚に取り入ろうとして、子楚が気づくように皓ランが得意な琴の曲を弾いた。皓ランと勘違いした子楚は、琴を弾くのが絲蘿だと気づくと、その場から立ち去ろうとした。そこで絲蘿は自分が元々街角で歌っていた人間で、華陽太后とは関係がないことを弁解し、成蟜を気にかけて欲しいと頼んだ。しかし子楚は、宮殿に側室として上がるため多くのライバルを蹴落としてきたはずの絲蘿の言うことは信じられないと言って相手にしなかった。子楚に痛いところを突かれた絲蘿のもとに、雅王女が現れ成蟜が王位に就けるよう協力すると持ち掛けるのだった。

一方、呂不韋は会議で敗戦国の処遇について議論していた。白仲は敵国の民は皆殺しにするよう唱えたが、呂不韋は秦が趙の兵士を大量虐殺したことを例にあげ、敵国の国民を殺せば六国を統一することは難しく、逆に施しをすれば感謝され秦の国は栄えるだろうと主張した。2人の話を聞いた子楚は、呂不韋の意見を採用し、虐殺や略奪を禁じるのだった。そして子楚は敗戦した六国の人々から心が広いと感謝された。それを受けて子楚は呂不韋に政の教育係を任せるのだった。

絲蘿は子楚の機嫌を取るために、皓ランが欲しがっていたことの楽譜を手に入れ、皓ランに渡して欲しいと子楚に頼んだ。その時、政の教育係を任された呂不韋は、皓ランが自分を避けていることを察した。すぐに皓ランの元へ行き、昔は思い合った仲なのにこれはひどい仕打ちだと言って思わず皓ランの腕を掴んだ。そこへ子楚と絲蘿がやってきて、ただならぬ皓ランと呂不韋の雰囲気に驚いた。子楚はその様子を見て腹を立て、楽譜を床にたたきつけてその場を後にした。その後も皓ランは、これは誰かの罠だと言って子楚を説得しようとしたが、子楚は皓ランと呂不韋の仲を疑い「公務で忙しい」と言って取り合わなかった。

皓ランと子楚が揉めている隙に、絲蘿は子楚の寵愛を受けようと看病するが、その現場に皓ランが出くわし、絲蘿に鞭打ち30回の刑を与えた。一方、3年経っても白霊児の記憶は戻らず、頭がおかしくなってしまっていた。白仲は妹がこんな風になってしまったのも呂不韋のせいだと恨みを募らせるが、白霊児はわざと頭がおかしいふりをしているだけだった。

その頃、南群で疫病が流行り、多くの民が亡くなっていた。そこで呂不韋は白仲と共に視察へ向かった。そして疫病の症状を聞いた殷小春はさっそく病に効く薬を調合するが、それを見ていた白霊児によって盗まれてしまった。



■幽蘭とは?
第29話で絲蘿が皓ランに渡そうとしていた琴の譜面、『幽蘭』。実際、琴の楽譜として現存する最古のもので『碣石調幽蘭第五』というものがあり、『幽蘭』とはこの楽譜の通称とされている。この曲はおよそ1500年前のもので、唐時代の写本(7世紀~8世紀)が日本にのみ伝来し、今に遺されている。琴の楽譜のみならず、音楽譜でこれ以上古いものは中国にも日本にもないとされ、東アジアの中でも最古の楽譜とされ貴重なもの。

現在は国立博物館に保管されている『幽蘭』は、魏晋南北朝時代梁末期に生きた丘明という琴の名手により日本に伝えられたと言われている。ここでいう「幽蘭」とは鮮やかな蘭の花ではなく、雑草に紛れて咲くフジバカマを指し、中国の習慣では邪気を払う神聖な植物として重宝された。曲調は沈鬱で憂愁に満ちたものらしいが、ドラマでは皓ランが夢にまでみる楽譜として紹介されている。果たして琴の名手である皓ランを虜にする『幽蘭』とはどんなメロディーなのだろうか。ドラマで再現してくれるチャンスを願いたい。

■第30話あらすじ
皓ランは小春が作った疫病の薬が白霊児によって盗まれたことを知り、小春に護衛をつけて疫病が流行っている南群まで送るよう子楚にお願いする。しかし子楚は、民を救うよう訴える皓ランに対し、それは誰の為か、呂不韋のためではないのかと突き放す。怒った皓ランは、子楚の許しも得ず小春を連れて自ら南群へ向かうのだった。そして南群では、指揮を執っていた呂不韋も病にかかってしまい伏せっていた。そこに薬を持った白霊児が現われるのだが・・・。

原題:皓镧传
制作:2019年 中国

■キャスト相関図(NHK)
李皓鑭(リ・こうらん)役:ウー・ジンイエン [声:中村千絵]
呂不韋(りょふい)役:ニエ・ユエン[声:東地宏樹]
嬴子楚(えい・しそ)役:マオ・ズージュン [声:平川大輔]
雅(が)役:ハイ・リン [声:松井茜]
華陽(かよう)役:タン・ジュオ [声:小松由佳]
安国君(あんこくくん)役:ワン・マオレイ [声:咲野俊介]
嬴子傒(えい・しけい)役:ワン・ユー [声:山野井仁]

紹介ムービーとインタビュー映像
NHK「コウラン伝 始皇帝の母」番組公式サイト
 2020.09.27スタート 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
  ※再放送 翌週13:00~ 
Youtube予告動画

【華流ドラマ】【作品詳細】【「コウラン伝」を2倍楽しむ】