「青天を衝け」第14話で慶喜と栄一が初対面!栄一が一橋家の家臣に!第13話ネタバレあらすじと予告動画

2021年05月15日08時00分ドラマ
©NHK

京都に来た途端に幕府から追われる身となった栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)が、平岡円四郎(堤真一)のスカウトにより一橋家の家臣へ!栄一、慶喜(草彅剛)と運命の出会いを果たす、吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)5月16日(日)放送の第14話「栄一と運命の主君」と前回第13話のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



ディーン・フジオカ演じる五代才助登場に沸いた5月9日放送の第13話では、堤真一演じる平岡円四郎がその魅力を存分に発揮した。物語は、尊王攘夷を掲げる栄一と喜作がなんとか京都へ到着。時勢の情報を集めようと攘夷派の志士たちを接待するが、彼らから聞こえてくるのは幕府への不満ばかりで行動に移す様子は見られなかった。父・市郎右衛門(小林薫)から渡された路銀も少なくなり、早くも故郷を懐かしむ2人。これではいけないと、栄一は、長七郎(満島真之介)を呼び寄せ、倒幕の意思を書き綴った手紙を惇忠(田辺誠一)宛てに送った。しかし旅の途中で長七郎があやまって飛脚を惨殺、捕縛されてしまい、さらに栄一たちの手紙も幕府が知るところとなってしまった。一気に追われる身になった栄一と喜作だが、そこに助け船を出したのが平岡円四郎だった。

そして屋敷に2人を呼び寄せた円四郎は、倒幕を試みる栄一たちを諭し、最後は「どうだ、一橋の家臣になれ!」と包み込む人間力を見せ2人を懐柔。Twitterでは「懐の深さが素晴らしい!」「これは円四郎さまに惚れちゃう。堤さん最高だわ。」という声が寄せられ、円四郎ファンが急増した模様。躍動する栄一、喜作、円四郎の今後の展開からも目が離せなそうだ。

そして5月16日放送の第14話では、円四郎が架け橋となり、栄一は運命の主君、慶喜と対面を果たす。第1話の冒頭で、馬に乗る慶喜と、その後を全速力で駆ける栄一の衝撃的な出会いに繋がる場面が見どころとなる。幕府を潰すと決意し京都に来た栄一が、一橋家の家臣になるが、吉沢亮と草彅剛がどんな化学反応をもたらすのか、第14話も楽しみに待ちたい。

■狐につままれた長七郎
第13話で長七郎が見た「狐の嫁入り」は、日本に伝わる怪異現象と言われているもの。「狐の嫁入り」には大きく分けて、夜間に見える狐火が連なって見える怪火と、日が照っているのに雨が降る天気雨の2つがある。この言い伝えは日本各地に分布しているが、東京北区の王子には、「王子の狐火」という民話が残されている。それによると、毎年大晦日の夜になると、関東周辺の狐たちが正装して集まり、官位を求めて稲荷神社へ行列したという。その際に観られる狐火は圧巻で、地元の農民はその数で次の年の豊凶を占ったそうだ。

現在王子では、1993年から毎年大晦日の夜に、「王子狐の行列」と呼ばれるイベントが催されている。狐のお面や装束に身をまとった人々が、稲荷神社の頭領である王子稲荷へ行列を作り参拝するそうだ。第13話では河野の墓参りをした長七郎が「俺はいまだこうして、碧血を流すことが出来ずにいる」とつぶやき、自分だけ生き残った負い目を感じる姿が描かれた。そんな長七郎の前にあらわれた童子の「お嫁様が王子よりいらっしゃる」というセリフにある「王子」とは王子稲荷のことだろう。「狐の嫁入り」は思い詰めた長七郎が、幽玄な狐の世界に騙され人を斬ってしまう悲しいシーンとなった。



■前回(第13話)ネタバレあらすじ
栄一と喜作は新たな攘夷の道を探るために血洗島村を出発し、まずは江戸を目指した。途中の熊谷宿で、2人は薩摩言葉を話す浪士に出くわした。その浪士とは、逃亡中の薩摩藩士で後に栄一と出会うことになる五代才助(ディーン・フジオカ)だった。

そして、無事に江戸に到着した栄一と喜作は円四郎の屋敷にやって来た。2人は江戸で会った円四郎の助けをかりて京へ行くことを考えていた。円四郎は不在だったが、“おかしれえ”栄一の話を聞いていた妻のやす(木村佳乃)に出会い、屋敷に入れてもらうことができた。さらにやすは、円四郎から栄一たちが来たら渡すよう託された証文を持っていた。この証文があれば、栄一と喜作は京へ円四郎の家臣として怪しまれず入ることができる。円四郎に会えないことで一時は落ち込んだ2人だったが、証文を手に京都を目指すことになった。

その頃、血洗島村では、栄一と喜作は伊勢参りへ行っていることになっていた。また、長七郎は江戸へ行かせて欲しいと惇忠に懇願したが、惇忠は京に行った栄一たちからの知らせを待つよう説得した。平九郎(岡田健史)は千代(橋本愛)やてい(藤野涼子)に、最近の長七郎は夢でうなされたり、狐が見えると言ったりして様子がおかしいと説明した。

一方、京に到着した栄一と喜作は、全国から尊王の志士たちが集まっていると思うだけで興奮していた。そこへ「幕府の犬」と言われ京の町民から煙たがられている新選組の副長、近藤勇(町田啓太)が現れ、あまりの殺気に栄一は怖気づいてしまうのだった。さらにその幕府の実権を握る一橋慶喜と、その家来平岡円四郎は厄介な存在として疎まれていた。それを知った栄一と喜作は、攘夷の志士である以上、円四郎に頼ることは出来ないと言って、礼を言ってきっぱり縁を切ろうとするのだった。しかし、何度訪ねても円四郎は忙しく面会は果たせなかった。そこで栄一と喜作は京の情勢を調べることにした。

文久4年(1864年)、政の中心は江戸から京へ移ろうとしていた。孝明天皇(尾上右近)は、慶喜と松平春嶽(要潤)、会津藩主・松平容保(小日向星一)を朝議参与に任命し、参与会議を開かせた。そしてその中心にいたのは武力でまさる薩摩藩だった。そこには島津久光(池田成志)を初め、大久保一蔵(利通/石丸)の姿もあった。しかし将軍の名代で京に来ている慶喜にとって、江戸でなく京で政が行われているのが疑問だった。一方春嶽は、開国に関して幕府の責任を超えており、徳川は政の委任を朝廷に返上した方が良いと主張し、慶喜に我々で新しい世の中を作ろうと告げるのだった。

そんな春嶽の幕府を蔑ろにする暴言とも取れる発言に、円四郎は腹を立てていた。そこへ水戸家から来た原市之進(尾上寛之)が現れた。水戸から命を狙われている円四郎は警戒したが、市之進は武田耕雲斎(津田寛治)から慶喜を守るよう言われて一橋家に仕えることになっていた。そして、市之進から藤田東湖の息子・小四郎(藤原季節)が桂小五郎と同盟を結び、攘夷決行するため藩を離れたと聞いて円四郎は驚きを隠せなかった。

その頃栄一は、京都に集まっている攘夷の志士たちが幕府の不満ばかり言って動こうとしないことに憤りを感じていた。そして喜作は精神が不安定な長七郎の様子を心配していた。そこで栄一は、惇忠に宛てて攘夷決行を促す内容と共に、長七郎に上京するよう手紙を書いた。長七郎を心配した惇忠は、中村三平(木村達成)に同行を頼み、長七郎を京へ向け出発させた。長七郎は自分だけ生き残ったことに負い目を感じ思い詰めており、時折幻聴を聞くようになっていた。途中で河野顕三の墓参りを済ませた夜、狐の嫁入りの幻覚を見た長七郎は誤って飛脚を斬ってしまった。

そして、京では栄一と喜作が長七郎の到着を待っていたが、そこへ惇忠から早飛脚で手紙が届いた。そこにはなんと、長七郎が捕縛され、栄一が送った手紙もお上に手に渡ってしまったと記されてあった。栄一と喜作は慌てて逃げようとしたが、そこに現れた恵十郎(波岡一喜)に屋敷に連れて行かれ、やっと円四郎と再会することができた。円四郎は2人に、何を企てたが包み隠さず話すよう促した。どうやら2人を捕らえるため追手が京へ向かっているという。しかし2人は“平岡の家来”として京に入ったため、円四郎は2人が本当に家来なのか返答を迫られていたのだ。悪いようにはしないと言う円四郎を信じ、栄一は正直に手紙のことを話した。呆れた円四郎は、八方塞がりになった2人に「一橋の家来になれ」と迫るのだった。

■第14話「栄一と運命の主君」あらすじ
栄一と喜作は円四郎から一橋家に仕官するよう迫られ、栄一は仕官する前に慶喜に自らの意見を建白することを提案する。そして、見込みがあれば召し抱えてもらいたいと願い出るのだった。そこで円四郎は遠乗りの途中で慶喜と2人を対面させ、屋敷で謁見させることまでこぎつける。そこで栄一と喜作は一橋家に仕官することになる。

一方、慶喜は薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮(奥田洋平)を取り込んでいることに気づき、中川宮を問い詰める。さらにその場にいた島津久光(池田成志)らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放つ。そして慶喜は、政権が徳川から朝廷に移ることに意を唱え、徳川を守ることを決断するのだった。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第14話は5月16日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/小林薫/和久井映見/橋本愛/高良健吾/満島真之介/草彅剛/堤真一/木村佳乃/要潤ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第14話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

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