「青天を衝け」第17話、長州を討て!激闘、禁門の変で慶喜が躍動!第16話ネタバレあらすじと予告動画

2021年06月05日08時00分ドラマ
©NHK

水戸藩士の襲撃により平岡円四郎(堤真一)が暗殺された!悲しみに暮れる徳川慶喜(草彅剛)の前に、今度は長州藩が武装して京都へ上洛、幕府への攻撃を開始する!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)6月6日(日)放送の第17話「篤太夫、涙の帰京」5月30日(日)放送の第16話「恩人暗殺」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



5月30日放送の第16話では天狗党蜂起と新選組による池田屋事件が描かれ、過激な尊王攘夷とそれを弾圧する動きが加速。その矛先は京都の治安を守る徳川慶喜と平岡円四郎に向けられた。攘夷論者だった水戸斉昭の息子、慶喜を攘夷派の頭領に担ぎ上げたい水戸藩士らは、その腹心である円四郎への恨みを募らせ、ついに暗殺を決行。雨が降りしきる中、円四郎の亡骸を前に悲しみを爆発させた慶喜の姿が胸を打った。

そして6月6日放送の第17話では長州藩尊攘派が武装し京都へ上洛。慶喜が指揮する中、西郷吉之助(博多華丸)が加勢し鎮圧に乗り出す禁門の変が描かれる。一方、集めてきた兵たちを連れて京を目指す篤太夫(吉沢亮)たちは、途中で立ち寄った江戸で円四郎の死を知らされるのだが・・・。恩師・円四郎の亡き後、篤太夫が立てた誓いとは?そして第17話から大河初出演となる山崎育三郎が伊藤博文役で参戦!伊藤博文と言えば、日本の初代内閣総理大臣を務めた人物。混迷を極める幕末において、新時代を築いていく偉人の活躍を楽しみに待ちたい。

■唯一無二の四郎像を作り上げた堤真一
主人公・渋沢栄一と主君である徳川慶喜を引き合わせた平岡円四郎。「おかしれぇ」と造語を作り出し、江戸っ子言葉で茶目っ気たっぷりだった円四郎が、第16話では刺客の襲撃を受け非業の死を遂げた。Twitterでは円四郎ロスが叫ばれ、早くも神回と話題になった。ご飯をてんこ盛りにした初対面以来、慶喜との強い絆を見せてくれた円四郎。一方で妻・やす(木村佳乃)との愛情あふれる夫婦のやり取りでお茶の間を和ませてくれた。演出や脚本も素晴らしいが、視聴者から愛されるキャラクターに仕立て上げたのはやはり円四郎を演じた堤真一の力が大きいだろう。

大阪出身だが、江戸言葉は落語を聞いていたから苦ではなかったと話す堤真一は、このラストシーンに臨むに当たり「自分が惚れぬいた慶喜という人が、新しい日本を作っていくことを本当に楽しみにしていたと思う」と番組公式ホームページのインタビューで語っている。また、演出を担当した村橋直樹は「円四郎はある意味、『人生最高の時に突然、途切れるように死んだ』という風に描きたかった」と裏話を明かした。ドラマの中で、斬られても立ち上がり、雨の中ふらふらと歩きだす演出も堤と共に作り出したものだという。

幕末と言えば坂本龍馬や西郷隆盛、新選組や徳川慶喜などがフィーチャーされがちなもの。しかし渋沢栄一を主人公に据える本作において、恩人である平岡円四郎を魅力的に演じた堤真一の功績は大きいだろう。そして、そんな平岡円四郎の意思を引き継いだ吉沢亮演じる渋沢栄一がどんな「おかしれぇ」世の中を作り出すのか、彼の活躍にも期待したい。


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■前回(第16話)ネタバレあらすじ
人選御用の任務に就いた篤太夫と成一郎(高良健吾)が関東に旅立つ日、平岡円四郎が見送りにやって来た。平四郎はいい人材を集めてくるよう2人を激励し、江戸にいる妻・やすに、自分が息災であることを伝えて欲しいとお願いした。そして、「おかしろくもねぇ時は、掛け軸の小鳥にでも話しかけろ」と伝えるよう付け加え、2人を送り出した。

一方、水戸では藩主・徳川慶篤(中島歩)が市川三左衛門(神農直隆)に攘夷を唱える天狗党の討伐を命じ、なんとかして天狗党の暴走を阻止したい家老の武田耕雲斎(津田寛治)との間に軋轢が生じていた。その頃、藤田小四郎(藤原季節)率いる天狗党は資金繰りに苦戦していた。

そして、攘夷派の尾高惇忠(田辺誠一)の元にも天狗党の配下の者が軍資金調達にやって来た。大義名分がない天狗党に参加しない意向を伝え、金だけ渡した惇忠だったが、天狗党に加担した疑いをかけられ岡部藩に捕らえられてしまった。さらに役人が家に押しかけてきて突然取り調べを行い、平九郎(岡田健史)も連行されてしまった。

また、京では新選組による池田屋事件が起こり、尊王攘夷の取り締まりが厳しくなりつつあった。京の町にはこの池田屋事件を仕向けたのが禁裏御守衛総督の一橋慶喜という噂が流れていた。それに憤慨する水戸藩士たちの間では、慶喜を裏で操っている円四郎を排除する動きが高まっていた。その頃、江戸に到着した篤太夫と成一郎は、やすのところへ寄り、円四郎からの言付けを伝えた。

こうして篤太夫と成一郎は、関東にある一橋家の所領を手広く回り、儒学者や剣術家だけでなく農民にも声をかけて人材集めに励んだ。そして、真田範之助(板橋駿谷)にも一橋家で共に国の為に働こうと勧めるが、天狗党に加勢しようとする真田に一蹴されてしまう。真田に断られたことにショックを受けた篤太夫のもとに、父・市郎右衛門(小林薫)から手紙が届いた。そこには、水戸との関係を疑われた惇忠が牢屋に繋がれていること、岡部の役人が勝手に村を抜け出した篤太夫と成一郎に腹を立てているから故郷に立ち寄ることは見合わせるようにと、記されてあった。そこで2人は仕方なく帰郷を諦めた。

その頃京では、慶喜と円四郎が水戸の内乱により、あてにしていた武田耕雲斎(津田寛治)と水戸の兵が京に来られなくなったことに頭を悩ませていた。慶喜は唐突に、自分は実直に徳川に仕えてきたつもりだが、自分には輝きがあり、この魅力が周囲の命運を狂わせるとこぼした。自分は凡庸な男だと話す慶喜に対し円四郎は、慶喜が作り出す新しい世の中を心待ちにしていると語り、これからもずっと慶喜に仕えることを誓った。

そして事件は突然起こった。雨が降る中、屋敷を出た円四郎は川村恵十郎(波岡一喜)に傘を持ってきてくるよう頼んだ。川村がその場を離れ、円四郎が外の様子を伺うように踏み出すと、屋敷の陰から水戸藩士・江幡広光(嘉人)と林忠五郎(丸山敦史)が刀を持って現れ、振り向いた円四郎に向かって斬りつけた。恵十郎が駆け付けて江幡たちを斬ったが、円四郎はその場に倒れ込み、「死にたくねぇぞ」とつぶやきながら雨空を見上げ、「やす・・・」と妻の名前を読んで尽き果てた。

水戸藩士による円四郎暗殺の知らせを受けた慶喜は、屋敷に運ばれてきた円四郎の亡骸を前に慟哭した。この頃、篤太夫と成一郎は集めた兵たちと共に京を目指しており、円四郎の死を知るのは半月先のことだった。

■第17話「篤太夫、涙の帰郷」あらすじ
円四郎が暗殺されたことを江戸で知り、衝撃を受ける篤太夫と成一郎。その時、京では慶喜が自ら指揮を執り、御所に迫る長州藩兵と戦が始まっていた。そこに、西郷吉之助が薩摩藩兵を率いて加勢する。篤太夫たちは集めた兵を率いて京へ向かうだが、その道中、岡部の代官・利根(酒向芳)が現れる。さらに、水戸では耕雲斎と小四郎が率いる天狗党が慶喜を頼って京を目指すのだが・・・。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第17話は6月6日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/小林薫/木波岡一喜/草彅剛/堤真一ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第17話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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