日韓関係を開いた心で互いの文化や歴史を見るきっかけになれば…『王の願い ハングルの始まり』チョ・チョルヒョン監督インタビュー

2021年06月11日18時00分ドラマ

ソン・ガンホ×パク・ヘイルの共演の史劇エンターテインメント『王の願い ハングルの始まり』(原題:「나 랏 말 싸 미」)がいよいよ6月25日(金)より、シネマート新宿ほかにて全国順次公開となるが、これに先駆けてチョ・チョルヒョン監督のオフィシャルインタビューが到着!日本版予告動画は公式サイトで公開中だ。

『王の願い ハングルの始まり』は、朝鮮王朝史上屈指の名君とされる第4代国王・世宗大王(ソン・ガンホ)と卑賤な僧侶(パク・ヘイル)が朝鮮固有の新たな文字を生みだそうとした奮闘の日々を鮮やかに描く。⇒作品詳細



本作は、映画製作会社の代表として、長年、映画に多方面から関わってきたチョ・チョルヒョン監督の監督デビュー作。一度経験してみたかったという“監督”に向けて、2 年間登山をして体力をつけて撮影に挑んだという。「歴史の中で誇れる人物やその業績を題材にしたい」という想いから、「韓国の歴史において偉大だとされている世宗を映画のテーマで扱いたいと思った」と、ハングルを創製した世宗王をテーマにした理由を明かした。

世宗役にソン・ガンホを選んだ理由を「世宗といえば韓国で知らない人はいないような偉人です。そのような人物を演じられる役者と言えばソン・ガンホしかいないと思いました。現場のモニターを通じて彼の演技を見ると衝撃を受けます。微妙な感情の変化を自由自在に見せることができる素晴らしい役者です」とその魅力を語った。

世宗を助けるシンミ和尚を演じたパク・ヘイルと、世宗の妻・ソホン王后を演じたチョン・ミソンの演技については『殺人の追憶』から 10 年以上経ってから 3 人が再び共演することになったのです。『殺人の追憶』の時はパク・ヘイルさんがまだ新人のような扱いで、10 年前の若い役者が大きく成長し、演技対決とまではいかなくとも同じ土俵で、同じような立場で共演できるということをソン・ガンホさんは本当に喜んでいました」と明かし、「現場にいる 3 人を見ていると本当の家族のようでした。もちろん映画の中では対立する立場なのですが、まるで 10 年間離れていた離散家族が再開したように幸せそうに見えました」と撮影当時を述懐した。

最後に「現在、日本と韓国を取り巻く環境が決して良いとは言えない中で、この映画が公開されることはうれしい驚きです。この映画を観て日韓関係を数十年、百年単位ではなく、千年、二千年といった単位で開いた心でお互いの文化や歴史を見ることができる、小さなきっかけになれば幸いです」と日本の観客に向けたメッセージを送った。

★映画『王の願い ハングルの始まり』は 6 月 25 日(金)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開。

■作品概要
監督・脚本:チョ・チョルヒョン 『王の運命 歴史を変えた八日間』
出演:ソン・ガンホ、パク・ヘイル、チョン・ミソン、キム・ジュンハイ、チャ・レヒョン、タン・ジュンサン
2019年/韓国/韓国語/ 110分/ 5.1chデジタル/スコープサイズ/原題:나 랏 말 싸 미/
英題:The King’s Letters/字幕翻訳:福留友子
配給:ハーク
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