『ライトハウス』桜庭一樹、乙一ら各界著名人から絶賛コメント到着!

2021年06月17日17時00分映画

『ムーンライト』『ミッドサマー』など次々に斬新で良質な作品を生み出し続け、最も勢いのある制作・配給会社 A24が製作、2020年のアカデミー賞撮影賞ノミネートほか世界中の映画賞を席巻した傑作『ライトハウス』7⽉9日(金)公開!ホラー映画音楽の巨匠マーク・コーベンが手掛ける音楽が恐怖を呼ぶ本編映像が解禁。

謎めいた孤島にやって来た2⼈の灯台守たちが外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく――⼈間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いた本作。北⽶では A24の配給で公開され、わずか8スクリーンでスタートしたミニシアター系の映画としては異例の興⾏収⼊1,000万ドル以上の⼤ヒット!



⻑らく⽇本での公開も待たれていた本作の監督を務めるのは、⻑編デビュー作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で圧倒的⾼評価を受け、⼀躍スター監督へと躍進したハリウッド屈指の才能、ロバート・エガース。そして、少しずつ狂気の世界に⾜を踏み⼊れていく2⼈の灯台守を演じるのは最新シリーズの『バットマン』の主演に決定し、2020 年に公開し⼤ヒットしたクリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』で⼈気が爆発したロバート・パティンソンと、⾔わずとしれた世界の名優ウィレム・デフォー。実⼒と⼈気を兼ね備えた2⼤スターがW主演を務めている。『ライトハウス』

作家の桜庭⼀樹は「ウィレム・デフォーの⾔葉は拳、ロバート・パティンソンの沈黙は盾。⼆⼈の命をかけた縄張り争いのドラマから、「⾔葉とは何か?」と今⼀度深く考えさせられた」と振り返り、⼩説家の⼄⼀は「時代を超越した、怪奇幻想世界の映画フィルム。狂気に蝕まれていく⼈間は、美しい!」と感嘆、ほかアーティストの鴻池朋⼦やゲームクリエーターの⼩島秀夫など様々な分野で唯⼀無⼆存在感を放つ著名⼈たちが絶賛の⾔葉を寄せている。

同時に解禁する映像は、夜の浜辺を歩いていたイーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)が、何かに導かれるように海中へと引き込まれた末に、この世に存在するはずの無い⼈⿂が⽬前に迫ってくるという悪夢に怯える様⼦を切り取ったもの。夢と現実の境が曖昧なまま、屋根から漏れ出る⽔滴で⽬を覚ますが、次々と仕事を指⽰してくるトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)の⾔葉にようやく⽬が覚める。
本映像の背景に流れる⾦切り声のような弦楽器の⾳にも注⽬!「古代ギリシャ⾳楽のような偶然性の⾳を探していた」「バーナード・ハーマンのような古い映画⾳楽を思い起こさせる要素を取り込む必要がある」というエガース監督のこだわりを表現するために、『CUBE』(97)やエガースの前作でもある『ウィッチ』(15)など、ホラー映画⾳楽の巨匠とも⾔われるマーク・コーベンが⼈間の古典的な恐怖をジワジワと炙り出すような不穏な⾳楽を⽣み出している。

コメント⼀覧(順不同/敬称略)
桜庭⼀樹(作家)
ウィレム・デフォーの⾔葉は拳、ロバート・パティンソンの沈黙は盾。
⼆⼈の命をかけた縄張り争いのドラマから、「⾔葉とは何か?」と今⼀度深く考えさせられた。

⼄⼀(⼩説家)
時代を超越した、怪奇幻想世界の映画フィルム。
狂気に蝕まれていく⼈間は、美しい!

⼩島秀夫(ゲームクリエイター)
35mm、モノクロ、閉塞感を煽る真四⾓に近いスクリーン、ふたりの役者、⿊く畝る海、海⿃の鳴き声、仄かに薄暗い灯台。たったこれだけの素朴な古典的画材でエガース監督は才能をまた⾒せつける。光を求めて幻想の螺旋階段を登りつめていく、⼈間の狂気と闇の恍惚を「ライトハウス」は照らす。

深緑野分(作家)
光は呼ぶ、闇を、狂気を、渦潮から何者かを。ぬめぬめしたものが観客のうなじを逆撫でし、本当に狂っているのは誰かもわからなくなり、叫び出したくなる。

中野京⼦(作家・ドイツ⽂学者)
灯台守にしてポセイドン、樵<きこり>にしてプロメテウス。そしてこれまで⾒たどんな⼈⿂よりも怖い⼈⿂!

⾵間賢⼆(翻訳家・幻想⽂学研究家)
光の源は闇。めくるめく虚実の螺旋階段を転落させる、⻤才ならではの逆説的な展開に思考回路がショートする!

滝本誠(ライター)
(私⾒)エドワード・ホッパー描く⽩い《灯台》(1929前後)をミュンヘン象徴派フォン・シュトゥックの《⽔》(1910)のセイレーンで⿊く変容させる・・・。監督のウイッチクラフト、ラヴクラフトのクラフト連打がたまらない。

⼈間⾷べ⾷べカエル(⼈喰いツイッタラー)
画⾯に映るのはおっさんと灯台と動物だけ。なのに何だこの情報量の多さは!超絶変態演出の洪⽔に溺れる。
特に灯台を○○○に⾒⽴てたシーン、本当に参りました……。

SYO(映画ライター)
気が触れる。⼼が屠られる。そして絶頂に⾄る。絶望するほど⽢美な地獄へようこそ。

鴻池朋⼦(アーティスト)
バケツに落ちる⼩便、⼈⿂の匂い。映画という表象の光を⽣命の光へと追い込んでゆくその制作はすごい!

1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件がベースになっている本作。より⼈間の感情を際⽴たせることのできるモノクロームの映像や、サイレント映画からトーキーへの移⾏期に隆盛した正⽅形に近い画⾯サイズにこだわったことでシネマティックな映像美も実現。そのこだわりと美しさによってアカデミー賞撮影賞にノミネートされるなど世界的評価も獲得、緊迫感を増⼤させるこだわり抜いた⾳響も評判を呼び、カンヌ国際映画祭監督週間でのプレミア上映では⼤喝采で迎え⼊れられました。やがて嵐が訪れ、⼆⼈きりの孤独な世界に取り残さたとき、おぞましくも美しい狂気の扉が開いていく――。
劇中、ほぼパティンソンとウィレム・デフォーの2⼈しか登場しないことでも話題の本作。絶海の孤島という極度の緊張感が強いられる空間の中、互いの魂をぶつけ合うような⻤気迫るやり取りを繰り広げる彼らの壮絶な演技合戦は数多くの映画祭で⼤絶賛! 狂気に取り憑かれた男達の恐怖や愛憎を描き出し、スリリングで謎めいていながらも⼈間の本質に迫るような、凄みを持った物語に観客は魅了されること必須!

『ライトハウス』7月9日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー!

『ライトハウス』本編切り出し映像

監督:ロバート・エガース『ウィッチ』
脚本:ロバート・エガース/マックス・エガース
撮影:ジェアリン・ブラシュケ『ウィッチ』
製作:A24
出演:ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』、ロバート・パティンソン『TENET テネット』
2019年/アメリカ/英語/1:1.19/モノクロ/109 分/5.1ch/日本語字幕:松浦美奈 原題:The Lighthouse
提供:トランスフォーマー、Filmarks
配給・宣伝:トランスフォーマー
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