「青天を衝け」第20話で最後の将軍・徳川慶喜誕生、篤太夫が幕僚に!第19話ネタバレあらすじと予告動画

2021年06月26日09時00分ドラマ
©NHK

勘定組頭になった渋沢篤太夫(吉沢亮)が、志を共にしてきた成一郎(高良健吾)と別の道を歩み始める中、将軍・家茂(磯村勇斗)が急逝!ついに徳川慶喜(草彅剛)が将軍職を引き継ぎ、また一つ時代が大きく動き出す!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)6月27日(日)放送の第20話「篤太夫、青天の霹靂」、前回第19話「勘定組頭 渋沢篤太夫」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



6月20日放送の第19話では、慶喜が暴走する幕僚を一喝し、将軍辞職を迫る公家たちに脅しをきかせて黙らせるなど、政治的手腕を発揮した。そして、慶喜が不毛な論争に疲弊する傍らで、一橋家の懐具合を整えるために働く篤太夫が生き生きと描かれた。篤太夫は米の入り札制や木綿の売買に銀紙を用いるなど画期的な政策を打ち出し、苦戦しながらも一橋家に安定した収入をもたらすことに成功。また、商売の仕組みを熱く語る篤太夫の顔に見入ってしまった慶喜と、恥ずかしさで思わず銀紙で顔を隠す篤太夫とのコミカルなシーンでは「イケメンがイケメンに身惚れてる」「栄一のリアクションが乙女」と視聴者が盛り上がりを見せた。

物語後半では、勘定方として自分の長所を発揮することで居場所を見つけた篤太夫と、武士として本懐を遂げる覚悟をした成一郎が別の道を歩み出した。小さい頃から共に過ごし、志を共に村を出てきた篤太夫と成一郎だったが、大人になるにつれてそれぞれの道を見つけ出す姿はまさにほろ苦い青春群像劇そのもの。幕府と朝廷の対立構造が激化する中で、これからの若い2人の活躍にも目が離せない。

そして6月27日放送の第20話では、2度目の長州征討中に家茂が突如亡くなってしまう。篤太夫の「将軍家を継いではいけない」という決死の訴えも空しく、後を任された慶喜がついに次期将軍となる。慶喜が将軍になったことで幕僚となった篤太夫は失意の日々を過ごすのだが、そんな折、謀反人の捕縛を命じられる。その警護役として再び町田啓太演じる土方歳三が再登場!剣道有段者の吉沢と剣筋が評判の町田の殺陣裁きをお見逃しなく!

■幕末に暗躍する大久保一蔵
幕閣も薩摩や長州など外様も、新しい世の中を作るため各々が奔走を極める幕末。その中でも薩摩藩の中心人物として各地にいる権力者と面会し、新しい国を築くために暗躍していたのが大久保一蔵だった。第19話でも大久保(石丸幹二)は、福井に赴き、隠居している松平春嶽(要潤)に対し、幕府を見限り薩摩と共に新しい国を作ろうと持ち掛けている。そして密かに結んだ薩長同盟のもと、五代才助(ディーン・フジオカ)を通じて長州に鉄砲を売り、今度は王政復古を目指す岩倉具視(山内圭哉)と面会すると語っている。こうした大久保のフットワークの軽さと視野の広さ、そして鮮やかな采配は、ドラマの中でもしっかり描かれていた。

慶応2年(1866年)の第二次長州征討の時には、薩摩は幕府からの出兵要請を拒否。そして大久保は岩倉らと共に今までの公武合体路線から、武力倒幕路線を目指すことになる。しかし倒幕実行の直前、将軍となった慶喜が大政奉還を果たしたため、岩倉ら討幕派公家と共に、王政復古の大号令を実行する。こうして王政復古の後は参与に任命され、明治の新政府を担う一員として活躍が続くことになる。ドラマの中で、幕末から明治へ変わる歴史の中を駆け抜ける多くの志士たち。その中でも歴史を動かす鍵となる人物、大久保一蔵の暗躍はこれからも注目していきたい。


★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★

■前回(第19話)ネタバレあらすじ
幕府の勘定奉行・小栗忠順(武田真治)は、なんとか政府を立て直すためにフランスから軍艦を買い、長州を討つことを考えていた。そして将軍・家茂を王とする新しい国を作ろうと模索していた。目付の栗本鋤雲(池内万作)はパリ万博に招待され、小栗は参加を決定した。また、薩摩はいち早く五代才助ら使節団をイギリスに派遣し、五代はベルギー国と会社を作る約定を結んだ。さらに島津斉久光の許可をもらい、パリ万博に薩摩のものを出品しようと考えていた。

一方、篤太夫は一橋家の懐を豊かにするため、領内で取れた米を入り札制により高く売り、備中では火薬の製造が始まった。さらに篤太夫は、一橋領内で作られた木綿を集めて売ることで価値を高めようと考えたが、篤太夫の言うことを信用できない農民の賛同を得ることは難しかった。

その頃、イギリス公使のハリー・パークス(イアン・ムーア)により修好通商条約の勅許を迫られた幕府は、朝廷の許しなしに条約を交わそうと動き出す。しかし御所では、幕府の動きを違勅とみなし、幕僚の松前崇広(北斗)、阿部正外(眼鏡太郎)を罷免させた。自らの力不足を感じた家茂は、将軍職を慶喜に譲り、京を離れようとする。しかし後から追って来た慶喜が命がけで勅許をもらうかわりに辞職は思いとどまって欲しいと懇願した。そして慶喜は、公家を説得し、孝明天皇(尾上右近)から勅許を得ることに成功した。

幕府と朝廷の板挟みで苦労する慶喜は、大阪から戻ると高熱を出して寝込んでしまった。篤太夫は慶喜に進言したいことがあったが、猪飼勝三郎(遠山俊也)からは「おぬし(篤太夫)は話が長い故、お疲れの殿に会わせるわけには行かぬ」と断られてしまった。ならば代わりに話を聞いて欲しいと、篤太夫が猪飼に物産所の話をしていると、そこに慶喜が通りかかった。

慶喜から話の続きを求められた篤太夫は、商売を盛んにするために銀札を作ることを提案した。こうして慶喜から銀札を作ることを許可された篤太夫は、半年をかけて銀札所を設立。白木綿と銀札の交換を開始し、村人たちからの信用を得ていった。こうして一橋家の財政を整えることに成功した太夫は、慶喜から「よくやったと」と褒められ数々の褒美の品を受け取った。そして一橋家の勘定組頭に抜擢された篤太夫は、この道でさらなる活躍ができるよう精進することを誓った。

昇進した篤太夫は、軍制所調役組頭となった成一郎と一緒に住んでいた長屋を出ることになった。篤太夫は成一郎に、せっかく武士になったのに、勘定方では百姓や商人相手に商売していた頃と変わらないと言われた。また成一郎は、幕府が長州をいつ討つか一発触発の中、慶喜の微妙な立場を案じ、慶喜のために命をかけて戦うと告げた。そして志士として名を遺す機会を奪ってしまった長七郎(満島真之介)に悪いことをしてしまったと反省した。成一郎は長七郎の分も武士として名を上げると言って家を出て行き、ポツンと残された篤太夫は、「道は違うがお互い一橋家を強くするんだ」とつぶやいた。

この頃、薩摩は朝敵である長州と薩長同盟を結んだ。幕府が2度目の長州征伐を始める中、長州は薩摩を通してイギリスから買ったミニエー銃で優位に立った。長州の圧倒的な力の前に苦戦する幕府だったが、そんな中、指揮を執る家茂が突然倒れてしまった。

■第20話「篤太夫、青天の霹靂」あらすじ
家茂が亡くなり、慶喜が次の将軍に就くことが免れない状況になる中、篤太夫は「今将軍になっても、国中の非難を一身に背負うだけ」と慶喜に進言する。一方で、薩摩の大久保一蔵は公家の岩倉具視と共謀し、王政復古を画策し始める。慶喜が徳川宗家を継いだことで幕臣になってしまった篤太夫は、失意の日々を過ごしていたが、ある日、謀反人の捕縛を命じられる。そして警護のために新選組副長・土方歳三(町田啓太)が同行することになるのだが・・・。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第20話は6月27日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/草彅剛/武田真治/ディーン・フジオカ/池内万作/石丸幹二/北大路欣也ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第20話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★


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