韓国ドラマ「君は私の春」第1-2話あらすじと見どころ:出会いは事故物件99ビルで

2021年07月07日09時40分ドラマ
画像:tvNより

韓国で、7月5日(月)からスタートしたtvN月・火ドラマ「君は私の春」は、スタジオドラゴン制作、ソ・ヒョンジンとキム・ドンウク主演のヒーリングロマンス、第1話と第2話のネタバレあらすじと見どころを紹介、本作は日本ではNetflixで独占配信している。
※ネタバレが気になる方は、先に見どころをご覧になって、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。



「君は私の春(너는 나의 봄)」(脚本:イ・ミナ、演出:チョン・ジヒョン)は、7歳の心の中に抱いたまま“大人”として生きていく彼らが殺人事件の発生したビルに集まって生きることから繰り広げられる物語を描くヒーリングロマンス。
【「君は私の春」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや、韓国での放送前の評判などまとめて紹介している。

■キャスト
カン・ダジョン役:ソ・ヒョンジン
チュ・ヨンド役:キム・ドンウク
チェ・ジュン役:ユン・バク
アン・ガヨン役:ナム・ギュリ
 ほか

■第1話
1994年12月ソウル。少女と弟は酒浸りの父親の母親へのDVにおびえる毎日。慈善団体からもらった絵本はお腹の足しにならず、母にかかるとどの絵本も結末は人生台無しストーリー。少女の愛読書となったのは『黒猫』。少女の心のよりどころは、お姫様でも白馬の王子様でもなく、隣家の娘になることと自分のために泣いてくれる黒猫。雪の夜、母親は少女と弟を連れて家を出る。少女は母の手が血に染まっているのを知っていた。こうして少女は不幸な7歳から逃げた。

2020年12月 ソウル。不幸だった少女はカン・ダジョン、30代の彼女は、高級ホテルのコンシェルジュマネージャー。同期の出世頭だが、男を見る目はない。再出発に選んだのはプンジ洞の99ビル。1階は親友ウナと双子の兄チョルドのカフェ、部屋の屋上ベランダにプロジェクターも付けて素敵な暮らしを始める。だがそこは少し前に殺人事件が起こった事故物件。階下はJYD精神科医院。精神科医のチュ・ヨンドがわざわざ事件現場の3階に移転してきた。彼は警察の顧問医も務めており、2018年プジン洞 イ・ジョンボム殺人事件について今も調べていた。チョルドの元家庭教師だったことでダジョンもヨンドと知り合いになるが、彼に隠しておきたい心の中まで見抜かれてしまう。

ダジョンの元に投資会社代表のチェ・ジュンが連日やってきては、付き合おうと迫る。ダジョンはストーカーと呼んであしらってきたが、暖かい部屋でミカンを食べながらテレビを見る。そんな僕の隣に君がいてほしい。と、ダジョンの一番好きな言葉で告白され、心が揺れる。ジュンはダジョンに会いに来るたびに鉢合わせするヨンドが気に入らず、患者として医院にやってきて、なぜ監視するのかと挑発する。ヨンドもジュンの中のソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)な一面を見抜き、ダジョンにジュンと付き合うなと忠告するが…。

目に涙をためたソ・ヒョンジンのナレーション「あの人は最初からいなかった」から始まるオープニング。“06モ538”ナンバーの車の上に落下した男は?落とした絵本を拾って少女の頭を“イイ子”した少年は誰?ヒーリングロマンスとの触れ込みだが、サスペンス色が強く、クセになりそうな作品だ。また、『人魚姫』は、「ぜいたくに暮らしてたお姫様が家族を捨てて別世界で見も心も犠牲にして苦労した末に泡になった物語」といったダジョンの母による絵本の解説も独特。『幸福な王子』『仙女と木こり』『黒猫』はどう解説するのか?特にダジョンの愛読書となった『黒猫』の解説はお聞き逃しなく。そして脚のない鳥、磁石、黒猫、キャットテール。そうしたモノからヨンドはダジョンをどのようにプロファイリングするのか?ダジョンの部屋からの水漏れは、単なるエピソードなのか?それとも何かの伏線?ヨンドの元妻で女優アン・ガヨンの異常なハイテンションぶりも気になる。瞬きしない目、ライターを起用に扱う手、ダジョンの知らないジュンが怖い。彼は、2018年のイ・ジョンボム殺人事件99ビル3階の殺人事件に関連しているのか?ところで、ジュンとの会話中でダジョンが「トッケビ」を話題にする。本作の脚本家イ・ミナ作家は「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」の主題歌「初雪のように君に行く」を作詞しており、韓ドラファンの心をくすぐるセリフが心憎い。

君は私の春■第2話
18年前とある居酒屋。韓国大学医学部進学課程の飲み会。トイレに立ったヨンドは下着姿(パンツ一丁)で血に染まった服を洗っている学生を目撃していた。学生の面影にジュンを重ねたヨンドは、ジュンに「ダジョンと付き合うな」と、忠告するが、無視してダジョンの方へ向かう彼を「ソシオパス」と呼ぶ。

翌朝、チョルドに付き添って占い師の元へ出向いたダジョンは、占い師から、苦労の相が見えると言われ、気になる予言をされる。日中、ダジョンが働くホテルハイアットで撮影をした女優ガヨンは、夜ヨンドに会いに来て、好きな人ができたと告げる。相手は10歳も年下のアイドルK MENのパトリックだという。祝福しながらも、また彼女が傷つくのを心配するヨンド。

別の日、ジュンが気になるヨンドはダジョンに、ジュンの高校を尋ねるが「なぜ、付き合うなといったのか?私を好きなのか?」と逆質問され、否定する。このところ姿を見せないジュンが気になっていたダジョンは、ウナから「ストーカーになりたくないから、しばらく来ない」とあいさつに来たと聞く。実は、愛されると何かしてあげなきゃと負担になってしまうダジョンは、恋することに臆病になっていた。傷つきたくなかった。少女時代の辛い記憶を呼び起こす愚行はしたくなかった。だから付き合うことを断ったのだ。だが、心はときめき始めていた。幸せになりたかった。その夜雪が降り、弟からの電話で、ジュンが店に来ていると聞き、驚きながらも会いに行く。会いたかったというジュン。ダジョンはジュンを受け入れ、2人は付き合うことに。

ヨンドは精神医学会で「反社会性パーソナリティ障害」について発表する。別名ソシオパスはサイコパスと違って脳の構造に問題はなく、感情的反応を素早く計算して周りに溶け込むことができる。それはあたかも共感性がある人間のように。学会の後、コ刑事と食事するヨンドは、18年前の学生の話をする。

その頃、ダジョンはジュンと会っていたが、席を外した隙に彼がダジョンのスマホを手に取り操作しているのを目撃し、ショックを受ける。席に戻ったときジュンの姿はなかった。ヨンドを見かけたダジョンは「ジュンと会うなといった、理由がわかったか」と尋ねる。ダジョンが悩んでいると察したヨンドは、悩みがあればいつでも聞くと答える。

別の日、ジュンの行動がどうにも気になるダジョンは、彼が紙で作ってくれた花に、龍山駅 99 7641とコインロッカーの番号がメモしているのに気づく。ロッカーの中にはデートの時に見た古いオルゴールが入っており、オルゴールの中には、1枚の写真と手紙が潜ませてあった。その頃、ヨンドは99ビルの前でダジョンの部屋を仰ぎ見るジュンを見かける。その時、コ刑事から連絡が入り、写真が送られてくる。そこにはダジョンと向き合って立つジュンが映っていた。写真の人物が99ビルの事件の犯人だと通報が来たというのだ。99ビルを立ち去ったジュンはある場所に向かっていた…。

いったい、占い師はどんな占いをしたのか?ヨンドの診察や考察が興味深い。コルサコフ症候群やソシオパスとサイコパスの違いなど、思わずメモっておきたくなる。そして、「ハロー」が口癖で早口でまくし立てるガヨンは、心にどんな傷を抱えているのか?ジュンとのデートの場面で、ダジョンが可愛い日本語を披露するのでお聞き逃しなく。それしてもダジョンの好きな言葉、ダジョンの弟(?)の店、映画の好みまで知っているジュンの執着が怖い。そしてオルゴールまでも…ダジョンは、そのオルゴールがどんなものだと説明するのか?1話の冒頭に戻る2話ラスト。いったい、ダジョンはオルゴールにどんな写真と手紙を見つけたのか?ますます謎が深まる。

「君は私の春」は7月5日から、毎週月・火曜夜9時から、韓国ケーブルテレビtvNで放送、日本ではNetflixで独占配信している。

tvN「너는 나의 봄」番組サイト
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