「ポッサム‐運命を盗む(原題)」第9-10話あらすじと見どころ:スギョンが恋愛小説の作家に!?

2021年10月09日23時00分ドラマ
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喧嘩をしながらも互いを意識し始めるバウ(チョン・イル)とスギョン(ユリ/少女時代)だが、デヨプ(シン・ヒョンス)は断ち切れないスギョンへの未練に苦しんでいた…KNTVにて2話連続で日本初放送中「ポッサム‐運命を盗む(原題)」10月8日放送の第9話と第10話のあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」スペシャルサイトではドラマの見どころやハイライト映像、相関図など公開している。

「ポッサム‐運命を盗む(原題)」朝鮮王朝第15代王・光海君の時代が舞台。寡婦を連れ去り再婚させる風習“ポッサム”をテーマに、男やもめと後家になった王女が、王宮に潜む陰謀を明らかにするため、夫婦を偽り共に生活するロマンス時代劇。

【「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」を2倍楽しむ】では、ドラマの時代背景や、ポッサムや寡婦について、メインキャストについて、全28話版のあらすじと見どころも紹介しているので、視聴の参考にどうぞ。



■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
光海君役:キム・テウ
チュンべ役:イ・ジュニョク
チョ尚宮:シン・ドンミ
 ほか

ポッサム© MBN All rights reserved■第9話
「別々の道を進もう」といった言葉を取り消したバウは、「王女ではなく一人の女性として生きる貴女を傍で守らせてほしい」とスギョンに告げる。翌朝、バウたちは彼の故郷の済物浦へ。そこで、チュンべの昔なじみの書店主に頼み込んで家族として暮らすことに。
※【済物浦(チェムルポ)】現在の仁川。黄海に面した韓国を代表する港湾都市で、仁川航空や韓国で唯一の中華街(仁川チャイナタウン)がある。

朝廷を牛耳るイ・イチョムは、スギョンの墓の改葬を中止させるために、王が推進する宮殿再建計画を利用することに。まず計画担当の兵曹判書の秘密を握って罷免を訴え、民の不満を鎮めるために宮殿再建を中止するよう訴えさせる。救援米を民に与える王の善政などに触れず、非難ばかりの重臣たちに怒りを爆発させる王。次にイチョムは、キム・ゲシ尚宮に空名帖の証拠を突き付け脅迫。ゲシは仕方なく改葬を取りやめて築城工事を継続すべきと王を説得する。
※【空名帖】財物と引き替えに売る名誉職の任命状。5話参照。

悩んだ末、王は、建儲問題の際に借りを作った西人の登用を、改葬撤回の交換条件としてイチョムに突き付け、イチョムはこの条件をのむ。
※【建儲(ゴンジョ)問題】1591年、第14代王・宣祖の時代。西人の鄭澈(チョン・チョル)が光海君の冊封を訴え、処罰を受けた。鄭澈の処遇を巡って東人が北人と南人に分派。これについては「軍師リュ・ソンリョン~懲毖録<ジンビロク>」でも描いており、光海君役のキム・テウが宣祖役で出演している。

バウは早速仕事探しをするが、なかなかいい仕事が見つからない。かつての仲間コジョンはバウを明との密輸の仲間に引き入れようとするが、犯罪行為には手を染めないとスギョンと約束したバウは誘いに乗らない。ところが、チュンベは一山当てようとその誘いに乗ってしまう。バウが問い詰めると、密輸には吏房も絡んでいるという。
※【吏房】庶民の資格で官の政治に協力する人。

そんな中、密貿易の船が台風のために難破、生き残った男も大けがを負って意識がないとのことで、バウたちは大きな借金を背負うことに。出資した書店主は借金返済の代わりにスギョンに春画を描くよう求め、スギョンにそんなことはさせられないと、バウとチュンベで何とかしようとするが失敗。これを知ったスギョンは、バウに内証で春画を描くことを決心するが…。
※【明心宝鑑(ミョンシンムポガン)】春画の表紙になったこの書は、明の時代に、孔子・孟子・老子・荘子をはじめとする先儒・先賢の言葉を編纂した善書。
※【諺文(オンモン)】ハングルのこと。当時公用文書は漢文を使い、ハングルは女子供が使う文字として諺文と呼んだ。


王は、亡き実母を宗廟に祀るために、側室だった母を皇后に位上げしなくてはならない。そのためには明の皇帝からの誥命が必要。だが下手に動くと明から莫大な朝貢や女真族との戦いへの援軍を求められる。それを回避する手立ては明の執権者である魏忠賢の説得しかない。彼とつながりがあるのはイチョムだけ。そこでスギョン拉致計画に失敗したキム・ジャジョムにこれを任せる。ジャジョムは、さっそくイチョムに会って、とっておきの秘密と引き替えに魏忠賢への口利きを頼む。その秘密とは、延興府院君であるキム・ジェナムの孫が生きていて、スギョンをポッサムしたのがその孫キム・デソク=バウだということ。ポッサムが復讐の手始めだと考えたイチョムはバウを捜させる。
※【宗廟(チョンミョ)と誥命(コミョン)】宗廟は、皇室の祖先祭祀場。誥命は、辞令、許可状。朝鮮は中国と“君臣関係”を結んでいたために、王や世子などの冊封には明の皇帝からの誥命が必要だった。実在の光海君は即位しても明からの誥命がなかなかもらえず苦労した。即位に伴い、実母である宣祖の側室・恭嬪金氏を恭聖王后と追贈し、明にも使者を送っている。

スギョンへの未練を断ち切ったかに見えるデヨプは、父イチョムに「父が望む以上の息子になる」と約束し、イチョムの計画を手伝うことに。イチョムは官婢となったバウの母と妹を探し出して拉致するよう指示する。
※【官婢(カンビ)】 国が所有する奴隷を官奴婢、または公奴婢と言い、男は“奴”で女は“婢”と使い分ける。両班が所有する奴婢は私奴婢。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆身分制度」で。

その頃、難破船から生き残ったのがコジョンだと知ったバウは彼に会い、どこかきな臭さを感じる。吏房がイチョムの部下テチュルと密会しているのを目撃したバウは、テチュルに殺されかけたコジョンを助け、コジョンは、難破船が朝鮮人参や絹だけでなく、銅と硫黄など火薬を作る材料も運んでおり、その口封じで殺されそうになったと打ち明ける。その後、官婢にさせられた妹が結婚すると知ったバウは、ささやかな婚礼の様子を遠くから見つめに行くが、そこにテチュルが現れ母と妹をさらっていく。

■見どころ
冒頭の愛の告白レベルの言葉や、先に部屋に戻ったときの「言っちゃった!」表情、スギョンが黙って出て行かないための工夫、スギョンの「ありがとう」のつぶやきに背中で返す「ありがとう」…。冒頭からバウのスギョンへの気持ちが赤裸々に描かれる。翌朝の海辺のシーンはまるで本当の家族の様な仲睦まじさ。一方、デヨプは燃える炎は消せても恋の炎は消せない様子だが…。

兄夫婦(チュンベ+チョ尚宮)、弟一家(バウ+スギョン+チャドル)に成りすまし、貧しいながらも楽しい暮らしを始めるバウたち。スギョンにとっては何もかもが初めての体験。雨漏りのシーンでは、無邪気なチャドルのマネをして雨漏りの瞬間を目撃しようとする。そんなスギョンを雨漏りから守るバウの手が優しい。ここでは上品を気取るチョ尚宮の素の“大爆笑”も聞ける。

春画を見つけたときの驚きぶり、「勉強のために」を口実に興味津々で春画をじっくり見る様子、突然部屋に入ってきたバウから春画を隠す姿…。今回はスギョンのコミカル演技もたっぷりみられる。さあ、人妻とはいえ、初夜の前に夫を亡くしたスギョンに春画を描くことは出来るのか?

ポッサム■第10話
バウの母と妹はテチュルによってイ・イチョムの屋敷に連行され、デヨプが出迎える。これを見届けたバウは、密貿易とイチョムが関連していると考え、屋敷周辺を監視し、15日ごろに明から大事な客が来ることを突き止める。その客は魏忠賢の使いの者で、イチョムはある計画のためにその者を使って魏忠賢に協力を申し出ようと考えていた。イチョムは、キム・ジェナムの孫であるキム・デソク=バウを捕まえるために人相書きを作成させ、懸賞金を出して全国に手配する。
※【魏忠賢(ぎちゅうけん)】16世紀~17世紀にかけて実在した明の宦官。貧農の家庭に生まれ、荒れた生活を送っていたが、自ら去勢して宦官に。まったくの無学にもかかわらず持ち前の起用さとゴマすりで宦官のトップに。暴威と人心をうまく操り事実上の執権者になるが、後に弾劾されて自死する。

数日帰ってこないバウを心配するスギョンだが、春画の方は相変わらず要求通りには描けない。そこでかつて聞いた宮女たちの噂話を文章に認める。チュンベはその文章にスギョンの絵を挿し絵にして、小説『ウンヨンジョン』として売り出すことを考えつく。チュンベとチョ尚宮が語り部として宣伝し小説は人気に。これを知ったバウは激怒するが、スギョンの気持ちを汲んで写本を手伝う。
※【小説『雲英伝(ウンヨンジョン)』】朝鮮後期に創作された作家不詳の悲恋小説。小説の登場人物として名前が出た安平大君は第4代王・世宗の3男。ドラマ「不滅の恋人」でユン・シユンが演じたイ・フィのモデルとなった実在の王子。詳しくは「不滅の恋人」の時代背景で紹介。

バウは、イチョムが魏忠賢の使いの者に託した書信(手紙)を横取りすることに成功する。それは「女真族との戦いを回避しようとするイ・ホン=光海君を排除して朝鮮を正すので、協力してほしい」という謀反の予告で、「成功の暁には女真族との戦いに朝鮮の兵1万名と兵糧米10万石の提供する」とまで。王に訴えることも考えたバウだが、指名手配がかかっている身では王に謁見するのは不可能。そこで書信を持ってイチョムの屋敷に侵入し、書信と引き替えに母と妹を釈放するよう取引を持ち掛け、取引の場所と日時を決めるが…。
※【光海君の中立政策】明と女真族(後金)との中立政策については朝鮮第15代王・光海君参照。

一方、小説の人気はうなぎのぼり。とうとう王宮にまで噂が届く。だが、その内容が王族と宮女の恋物語と知った王は、これを禁書として全て没収、焼却の上、作者を見つけ処罰することを命じる。小説を見たデヨプは、その筆致から作者がスギョンだと気づく。

バウは、スギョンたちに漢陽に用があると言って、イチョムとの約束の場所へ向かおうとするが、そこにデヨプが兵を引き連れてやってくる。そして禁書の作者としてバウを逮捕。スギョンは、自分が作者だと必死に訴えるが、デヨプは聞き入れずにバウを連行していく。

自分のためにバウが逮捕され、死に至るかもしれないと知ったスギョンは、もう一度デヨプの元に駆けつけるが、そこで偶然バウとデヨプの会話を聞き、バウが延興府院君の孫キム・デソプで、母と妹は官婢にさせられ、バウは生きるために自分の身分と名前を捨てて生きてきたことを知る。そして、復讐心を捨ててバウとして生きてきたバウが、イ・イチョムたちによってキム・デソプに戻されてしまったことも。放心状態で帰路につくスギョンは、バウの「一度死んだ身」「一番信じられないのは王」という言葉や、一度はスギョンを殺そうとし、別れを告げたのが、このためだったと気づく。そんなバウが自分を命がけで守ろうとしている。危険を承知で牢に繋がれたバウに会いに行くスギョンは涙で謝り、笑顔で安心させようとするバウだが、スギョンの手がバウの頬に触れると…。

■見どころ
母と妹が自分のために拉致されたことに心を痛めるバウが、自分の帰りを寝ずに待っていてくれたスギョンに慰められ、翌朝はすっかり元気に。前話でバウのスギョンへの恋心がはっきりしたが、今話ではスギョンが何かとバウを気遣う。スギョンのバウへの想いが噴き出す、危険を承知で牢に繋がれたバウに会いに行くラストシーンを涙腺崩壊必至。

一方、スギョンを助けるために、バウを逮捕したデヨプ。バウの名を呼ぶスギョンの悲痛な叫びと「今の暮らしは幸せです」という言葉を、彼はどんな表情で聞き、何というのか?


放送日:毎週(金)後8:00~10:30 ※2話連続放送
再放送日:毎週(木)前11:30~後2:00 ※2話連続放送


KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」
 2022年2月28日-3月25日 月~金18:45-20:00 一挙放送
 2021年9月10日-11月12日 金20:00-22:30 2話連続、日本初放送
 (再放送)木11:30-14:00
KNTV「ポッサム-運命を盗む(原題)」スペシャルサイト



■視聴方法
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