「青天を衝け」第32話栄一が実業家へ!岩崎弥太郎役で中村芝翫登場!第31話ネタバレあらすじと予告動画

2021年10月18日20時00分ドラマ
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官から民へ!栄一(吉沢亮)が明治政府を離れ、実業家への一歩を踏み出す。そして三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎(中村芝翫)が登場!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)10月24日(日)放送の第32話「栄一、銀行を作る」、前回第31話「栄一、最後の変身」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



戊辰戦争後、牢獄にいた成一郎(高良健吾)が戻り、栄一と再会を果たした10月17 日放送の第31話。栄一が日本初の銀行設立に向けて動き出す中、役人となり無茶な命令を三井組や小野組に下す栄一の冷徹な姿が描かれた。三井の番頭、三野村利左衛門(イッセー尾形)からは「これでは徳川の世と変わらない」と言われ、栄一はお上に頭を下げてきた父の姿が脳裏をよぎった。「みんなが幸せな世の中」の為に奮闘していたつもりが、自分もあの時の役人のようになっていたことに気づいた栄一。ついに大蔵省を辞め、民の為に働く為、最後の変身を決意するのだった。

そんな栄一の背中を押したのが西郷隆盛(博多華丸)だった。西郷は慶喜を将軍に推挙しようと左内や平岡と奔走した昔を懐かしみ、幕末の動乱に将軍にさせられながらも幕府を統率した慶喜を称賛した。そして、理想と現実の間で思い悩む栄一に、新政府を作るべく大久保と共に徳川を潰しにかかっても、抗って来た慶喜の苦労に比べたら栄一の悩みはたいしたことないと励ました。一方で廃藩置県より元気がない西郷は「自分が頑張れば日本は変わる」と信じていた時期を通り過ぎたことに虚無感を漂わせる。これが後の「日本国内最後の内戦」と呼ばれる西南戦争へと繋がっていく布石となるのか、今後の展開からも目が離せなそうだ。

そして10月23日に放送される第32話では、明治政府を辞めた栄一が第一国立銀行の総監督として新たなスタートを切る。そして海運業で名を馳せた三菱商会の創始者、岩崎弥太郎役で中村芝翫が登場!合本主義を唱える栄一とは互いに惹かれ合うも理念が合わず決裂。栄一と真っ向から対立することになるが、また一人クセの強いキャラクターが物語を盛り上げる。

■ホワイト企業、富岡製糸場
一昔は攘夷論者であった尾高惇忠が、フランス人たちの指導のもと富岡製糸場設立に向けて奔走した第30話。異人が飲む赤いワインは娘の生き血だという噂に邪魔され、なかなか働き手が見つからず困り果てた惇忠は、娘のゆうに伝習工女になってもらい、あらぬ噂を払拭。無事に工女たちを集めることに成功した。もともとこの事業には士族の失業救済もあり、10代から20代の旧士族の女性たちが集められたと言われており、女性の社会進出の先駆けとなったと言われている。

明治政府の肝いりで始まった富岡製糸場では、1日8時間労働、日曜休み、食費や寮費だけでなく医療費も工場負担だった。さらに有給休暇も導入され、工女たちの労働環境は充実したものだった。今では女性も会社で働くことが普通となっているが、男社会の明治の世では、女性が働き、ここまで福利厚生が整ったホワイト企業はこの時代には珍しかったことだろう。


★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★

■前回(第31話)ネタバレあらすじ
渋沢市郎右衛門(小林薫)の初七日が過ぎ、てい(藤野涼子)の夫となる須永才三郎が訪ねてきた。栄一は家と母・ゑい(和久井映見)の面倒を才三郎に託し、自分は東京へ帰って来た。血洗島にいるとき、栄一は大阪にいる大内くに(仁村紗和)からの手紙で自分との間に子供が出来たことを知らされていた。栄一は思い切って千代に告白し、東京へ戻ってくるとくにを自宅に呼び寄せた。栄一とくにが千代に詫びる中、千代はくにの大きなおなかを見ると、栄一の子供なら共に育てようと言ってくにを受け入れるのだった。しかし、千代は内心複雑な気持ちを抱いていた。

一方、箱館で戦った成一郎が2年半ぶりに釈放された。栄一は牢獄に使いを出し、成一郎を自宅に連れてきた。戦争で生き残った成一郎と、新政府の役人になった栄一。進んできた道のあまりの違いに栄一も成一郎も不満をぶつけ合ったが、生きていれば文句も言えると最後は抱き合って再会を喜んだ。成一郎はよし(成海璃子)とも数年ぶりの再会を果たし、名前を喜作に戻すと、栄一の推薦により大蔵省で働くことになった。

この頃、井上磬(福士誠治)や栄一は経済の新しい仕組みを作ろうと模索していたが、外遊へ出かけた大久保利通(石丸幹二)は、自分が留守の間に廃藩置県の処理意外、新規の改正が出来ぬよう約定を残していた。しかし、廃藩置県の処理ならばしても良いと受け取った栄一は、円の統一もその一環と主張して銀行を作ることを提案した。

こうして「国立銀行」設立に向け栄一は小野組、三井組の合同で支度にかかってほしいと依頼した。しかし三井組の番頭、三野村と小野組の番頭、小野善右衛門(小倉久寛)はそれぞれの名前の銀行を作りたいと思惑が食い違う。栄一は根気強く双方を説得するが、話合いは決裂。そこで栄一は、国の大事に小競り合いをする者に官金を任せられないと言って各々が管理していた官金の返納を命じた。それに慌てた三井と小野は、栄一に跪き許しを請い、合同で銀行を作ることで合意した。

夏には三井組が「三井組ハウス」という立派な洋館を建てた。三井はそこを両替屋にするつもりだったが、井上から銀行にするよう命じられてしまい、あまりに横暴な政府の申し出に三野村も黙ってはいられなかった。三野村は栄一に「銀行は小野組と共に作る予定で三井組ハウスは両替屋にする」と直訴するが、栄一は権力を盾にその申し出を突っぱねた。三野村は栄一が商人の味方のような態度を取っても、所詮は役人。自分たちは今後も地面に這いつくばり、お上の顔色を伺う徳川の世と変わらないと嫌味を言って三井組ハウスを銀行にすることを承諾するのだった。

一方、富岡製糸場の開業に向けて準備を進める尾高惇忠(田辺誠一)は、工場で働く工女を募集するが「若い娘の生き血を取るため」というあらぬ噂のせいで働き手が集まらず困っていた。そこで娘のゆう(畑芽育)に伝習工女になって欲しいと相談を持ち掛けた。尾高やへ(手塚理美)は女性が社会へ出るチャンスだと言ってこの話に賛成し、ゆうも伝習工女となることを決意した。ゆうの決断で他の工女も集まるようになり、富岡製糸場は女性の社会進出の先駆けとなった。

秋には千代が息子の篤ニを出産。一方、喜作は製糸業を学ぶためにイタリアへ旅立って行った。この頃、資金を出し渋る大蔵省は、他の省と揉めるようになっていた。そんなある晩、西郷隆盛が栄一を訪ねて来た。自分が頑張れば日本は変わると信じてきたが、間違っていたのではないかと回顧する西郷の話を聞いて、栄一も高いところから物を言うだけになってしまった自分を嘆いた。そんな栄一を西郷は、自分のように後悔するなと励ました。その晩、栄一は千代に大蔵省を辞めて民の為に働くことを告げ「今度こそ最後の変身だ」と言って、自分の理想と思う道へ進むことを決意するのだった。

■第32話「栄一、銀行を作る」あらすじ
栄一は、明治政府を辞め、第一銀行の総監督役として再出発する。開業後、駆け付けた五代才助(ディーン・フジオカ)は、「商いは化け物、魑魅魍魎が跋扈している」と商いの恐ろしさを助言する。その頃、三菱を率いる岩崎弥太郎(中村芝翫)は、大蔵卿に就任した大隈重信と懇意にし、自分は海運業で急成長していた。そんな中、ゑいが体調を崩し、東京の栄一の家で共に暮らすことになる。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第32話は10月24日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/橋本愛/田辺誠一福士誠治/大倉孝二/博多華丸/和久井映見/イッセー尾形ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第32話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★


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