NHK「花郎(ファラン)」最終回考:ドラマのその後は「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」の序章

2021年10月24日21時55分ドラマ
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10月24日NHKBSプレミアムにて韓国時代劇「花郎(ファラン)希望の勇者たち」の最終回が放送され、次週31日からは「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」が日本初放送となるが、歴史的にも両作品の時代がつながっている!番組公式サイトに予告動画など公開中だ。



■「花郎」最終回
「花郎(ファラン)」最終回、花郎たちが新羅の王に選んだのはジディこと彡麦宗だった!ジディは、新羅第24代・真興王として正体を現し、玉座についた。自らの力で王座に上り詰めたジディは真の王として国をよく治め、最強の友ソヌは新羅を守るために国中を駆け巡り、半年後、やっと亡き親友の妹アロに結婚を申し込んだ(最終回ネタバレあらすじより)。

■ドラマのその後は?
実在の真興王(生没、534~576年)は、新羅第23代王で叔父の法興王亡き後、7歳で即位し、ドラマ同様に実母が政務を見た(新羅王朝系図参照)。実在した真興王は、ドラマのように顔を隠すこともなく王の座に君臨し、548年には当時同盟を結んでいた百済が高句麗に攻め込まれた時に援軍を送った。さらに、551年には百済と共に高句麗へ侵攻し、かつて百済の領地だった漢江流域を取り戻して新羅の領土に併合し、553年には百済の支配下である漢江下流域まで新羅に併合するなど領土を拡大、高句麗、百済、新羅の三国統一の基盤を築いたのだった。

■新羅・真興王の時代~高句麗・平原王の時代へ
新羅の真興王から5年遅れた545年に高句麗の王となったのは第24代・陽平王(生没、不詳~559年)(高句麗系図参照)。陽平王は、異母弟と1年近く王権争いをし、外戚2千人を殺害した。王が崩御し、長男の平原王(生没、不詳-590年)が第25代として559年に即位する。三国が熾烈な覇権争いを繰り広げるなかで、真興王が領土拡大に成功した時代だ。そんな中、百済が、中国を統一した隋と友好関係を築き、平原王は危機感を抱く。北は中国を再統一した隋から、南は百済・新羅連盟に脅かされ、三国の中で優位を誇っていた高句麗が、弱体化していく。「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、そんな高句麗第25代王・平原王~嬰陽王の時代を舞台に描かれる。

「花郎(ファラン)」は1500年前の新羅第24代王・真興(チヌン)王時代を舞台に、花郎と呼ばれる家柄・容姿・文武共に秀でたエリート男子たちの熱い情熱と愛、目覚ましい成長を描いた韓国時代劇。
【「花郎」を2倍楽しむ】では詳しい時代背景や、各話のあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介している。

「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、韓国で有名な逸話『ピョンガン王女とバカのオン・ダル』をモチーフに、高句麗第25代・平原王が治める戦乱の世で、国を守るために戦う王女ピョンガンと純朴な青年オン・ダルの真実の愛の物語。
【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】では、ドラマの時代背景や、キャストの魅力など紹介している。各話のあらすじと見どころも放送に合わせて紹介していく。

NHK「花郎<ファラン>」番組公式サイト
 2021年6月13日~10月24日 日曜21:00-22:00
NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

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