NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第5話あらすじと見どころ:人間らしく生きるために|全22話

2021年11月27日09時45分ドラマ
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全ての記憶を思い出したピョンガン(キム・ソヒョン)はタル(ナ・イヌ)たちへの罪悪感から…NHKBSプレミアムにて日本初放送中「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、11月28日放送予定の第5話のネタバレ(なし/あり)のあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

■第5話あらすじ
8年前のことをすべて思い出したピョンガン/カジンは、タルをはじめ順奴(スンノ)部族の人たちへの罪悪感から身投げしようとする。タルと幽霊谷の村人たちは、姿を消したピョンガンを必死に捜す。同じころ、ピョンガンを王宮に連れ戻すため、兵士を率いて幽霊谷を捜していたコン。コンと出くわしたタルは、ピョンガンが王女だと聞かされ驚くが、それが真実だと悟る。ピョンガンは幽霊谷の存在を知ったコンを殺そうとするが…。

■以下、第5話ネタバレ
タルは幽霊谷の村人たちと姿を消したピョンガンを必死に捜す途中で、コ・ゴンと出くわし、ピョンガンが王女だと聞かされ驚く。その頃ピョンガンは、多くの人を犠牲の上で生きている自分が、平凡な暮らしにあこがれたことを恥じ投身自殺を図るが、駆け付けたタルが引き留める。心を寄せる彼女が、父と順奴部族の人々を殺した王の娘と知り混乱するタルは、「死にたいのはこっちだ!なぜおまえなんだ!」とやり場のない怒りをピョンガンにぶつけ、「お前の命はお前の物ではない。父と順奴部の人々が守った命だ。勝手に死ぬな!」といいすてる。

自分を連れ戻そうと兵士を率いてコンがやってきたと聞いたピョンガンは、「王女は8年前に死んだ」と形見の青玉(守護石)の首飾りを捨て、信用できない桂婁(ケル)部のコンを殺そうと懐刀を抜く。そんなピョンガンを止めたタルは、「自分たちの村に王女は必要ない。居ていいのは行くあてのない者たちだけだ」と、いう。村人たちは幽霊に化けて兵士たちを追い返そうとし、ピョンガン説得に失敗したコンは兵士たちと引き上げる。

兵士たちまでやってきたと村は大騒ぎとなり、ウナム村長は勝手に幽霊騒動を起こしたプンゲたちを怒鳴りつける。責任を感じたピョンガンは、村を去るといい、自分の正体が、王女だと名乗ろうとするが、沈黙を守っていたタルが、王の刺客だと助け船を出す。またしてもピョンガンを助けるタルだが、「この先、生きる道を自分で探せ」と彼女を突き放す。

ピョンガンが、王妃殺害の時に失踪した王女で、その後記憶を失いチョンジュ房で育ったと、村長に打ち明けるタルは、村のために彼女を追い出すべきで本人もそうしようとしているが、どうすべきかわからないと相談する。「オ将軍なら成り行きに任せ、運命に逆らわないはず」と答える村長。ピョンガンのせいではないと知りながらも彼女を正視できないタル。一方、ピョンガンが王女だと知らない村人たちは刺客として育った彼女に同情する。

すっかり元気をなくしたタルは、養母サ氏夫人との約束を破って山を下りた罰の穴掘りをする。ピョンガンは、「タルが許してくれるなら、タルのようにこの村で人間らしく暮らしたい」と願いを口にするが、村人は許したと素っ気なく答えるタル。だが、彼女が刺客の道具一式をプンゲに渡したと聞き、人間らしく生きたがっている切実な思いを知る。

王宮に戻ったコンは、青玉(守護石)を見つめ、少年の頃に王女に約束した言葉をかみしめる。そして王に謁見し、諸加会だけが知る王女が生きているという事実を打ち明け、王女に会ったと報告。そしてそのことを父ウォンピョは知らないといい、準備が出来たら王女を連れ戻す許可が欲しい、と願い出る。

王女の亡霊に怯える王が王女の寝殿の木蓮堂に出向いたり、酒や薬も口にせず寝殿に閉じこもったりしており、いよいよ死の兆候が近づいていると喜ぶチン王妃だが、コ・ウォンピョは油断せず、さらなる計画を進めることに。

地図【三国時代の地図】王の変化が気になるコ・ウォンピョが、コンに王女を見つけ出すことを急がせる。王の許可が出るまで、父の手がピョンガンに及ばないようにと考えたコンは、ヘ・モヨンの協力を得ようと長白(チャンベク)薬草店を訪ねる。そして彼女の度胸を試すために、高句麗では生えない密輸薬草や王に幻覚剤を渡していることを追求し、彼女の脈拍が乱れないことを確認したうえで、「嘘を真にする知恵と度胸を貸しくれ」と頼む。

幽霊谷。サ氏夫人が、穴掘りするタルに弁当を届けてくれと、ピョンガンに頼み、「どうぞ村の平和を乱さないで。万一危険を察したときには黙ってここを去ってほしい」という。「タルや村人たちに償いたいので、ここで新しい生き方をする」と答えるピョンガンに、「人生思い通りにはいかないものだ」と告げる。

穴掘りが罰ではなくこの先の干ばつに備えた井戸掘りだと聞いたピョンガンは、手伝おうとするが、タルに拒絶される。少女だった自分ではどうにもできなかったことで憎まれる不条理に苦しむピョンガンは「せめてタルだけでも理解してくれたら、過去は忘れられるのに」と辛い胸の内を話し、タルも「ピョンガンが心配なのに、父の死や村人たちへの申し訳なさから、王女のピョンガンを受け入れられない」とやりきれない思いを口にする。すると、ピョンガンは「私たちは何もしていないのに、罰を私たちが受けるのね」と涙を流して木彫りの人形を返し、幽霊谷を出て行こうとする。たまらずピョンガンを追いかけるタルは、「ここで“ヨム・ガジン”として、畑仕事をしたり、薬草を採ったりして人間らしく過ごせ」と強く抱き締める。「許してくれる?」と聞くピョンガンに、「俺たちは悪くない」と答えるタル。

その頃、チュンジュ房には「失敗続きで愛想が尽きた。刺客の首も持ってこられずに無事でいられると思うな」というコ・ウォンピョからの脅迫文が届く。頭は王の前にウォンピョの首を取ってやると息巻く。

ヘ・モヨンがコ・ウンピョの元に刺客の遺体を運んでくる。確認ために呼ばれたコンは、王を襲った刺客に間違いないと答える。ウォンピョはモヨンに報奨金を与え、辞退する彼女を誉めるが、本心では信用ならないと判断する。コンはこれで父の疑いを晴らせたと、モヨンに感謝しながらもそのやり口の凄さにに舌を巻く。だがコンは甘かった。ウォンピョはその遺体をコンソン夫人にも確認させ、夫人は王女ではないと否定する。父からピョンガンを守るコンとモヨンの計画は失敗に終わる。

仲直りしたタルとピョンガンは仲良く二人で井戸掘り。王宮で自分は亡霊だと思われ、養父や親友もチョンジュ房にいると寂しそうに話すピョンガンのために、タルは彼女の家にもう一部屋作ってやろうとする。誤解したピョンガンに鉄拳を食らうタルだが、それが養父ヨムを迎え入れるためだと知り感謝に堪えないピョンガン。そんな彼女に、二度と刀を持たず、“ヨム・ガジン”として平凡に自分のことだけを考えて暮らせといってやる。

■見どころ
韓国で放送された全20話版では、回想シーンで赤ん坊(ピョンガン)を抱く優し気なヨン王妃も登場する本作。初めての母親役をキム・ソヒョン(二役)が慈愛深く演じている。刺客カジン、そして記憶の戻ったピョンガン。異なる3パターンのキム・ソヒョンの今後の演技に注目。

長白薬草店のヘ・モヨン。百済や新羅でしか手に入らない薬草まで扱っている彼女はいったい何者なのか?それにしてもコンが彼女の度胸を試す方法がスマートすぎる。純朴なタルもいいが完璧男子で切れ者コンも捨てがたい。少女ウォルは、ひと目でコンの素敵さを見抜いたようで、タルの不機嫌の原因をコンへのやきもちだと分析する。恐るべし大人少女だ。だが、そんなコンさえもかなわないコ・ウォンピョ。果たして王はそんなウォンピョに太刀打ちできるのか?

「誓いも約束も力はない。守ることが大切だ」タルらしい言葉だ。

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】