林遣都もずぶ濡れになるバスの中の大洪水はこうして撮影された!『恋する寄生虫』メイキング映像解禁

2021年11月18日11時00分映画

18万部を突破したヒット作「恋する寄生虫」を原案とした、普通に憧れる孤独なふたりの美しく切ないラブストーリー、林遣都×小松菜奈主演の『恋する寄生虫』の驚きの撮影方法も明かされる映像が解禁された。



『恋する寄生虫』は極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂賢吾(こうさかけんご)役に林遣都、寄生虫が好きで、視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙ひじり(さなぎひじり)役に小松菜奈が扮する。抜群の演技力と人気を誇る林と小松が本作で待望の初タッグ&W主演を果たし、繊細で儚い恋物語を紡いでいく。二人の脇を、井浦新や石橋凌といった味のあるベテランが囲む。

daikouzui

先週より公開がスタートし、SNS や映画レビューサイトで絶賛の声が溢れている本作。「映像が面白い!」「2 人に共感できる映像がすごい」など、柿本ケンサク監督が手掛けたユニークな映像表現が多くの観客の心を掴んでいる。たくさんの印象的な映像があるなかでも特筆すべきは、林遣都扮する高坂の潔癖症と、小松菜奈扮する佐薙の視線恐怖症を CG を用いて見事に表現したシーン。高坂の手のひらからばい菌が広がっていく想像の描写や、グロテスクな目玉に囲まれ佐薙が怯える様子など、通常では目に見えないものを恐れる彼らの日常を具体的に描き、観客の想像をより膨らませている。特殊効果の映像が注目されているが、中にはハリウッド映画のような大規模な方法で撮影されたシーンも。この度、そんな迫力満点の本編&メイキング映像を解禁。



極度の潔癖症を抱える高坂は他人の存在を受け付けられず、体が限界を超えると嘔吐してしまう。他人と接触しなければならない公共交通機関も避け自転車に乗る生活をしているが、ある事情からやむを得ず苦手なバスに乗車することに。耐えられなくなってしまった高坂の吐き気が込み上げるという表現を、“波が襲ってくる”という視覚的な比喩で表現している。現実的にはありえない映像だが、なんとこちらは本物のバスに大量の水を流し込んで撮影されている。窓の景色は合成のため、バスの周りにグリーンバックをセッティングしたうえで、後部ドアの部分から滑り台のような装置を作り、海藻が入った大量の水がバスの中の林目掛けて一気に流し込まれた。さらにこのシーン以外に、高坂の部屋のシーンでも同様の演出があり、そちらは別場所で撮影されていた高坂の部屋のセットをそのまま屋外に持ち込み、大量の水を流して撮影された。1 日で2つの洪水シーンを撮影したため、林にとっては丸一日ずぶ濡れで体を張った撮影日となった。

■あらすじ
極度の潔癖症で人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾。ある日、見知らぬ男から視線恐怖症で不登校の高校生・佐薙ひじりと友だちになって面倒をみてほしい、という奇妙な依頼を受ける。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だったが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。世界の終わりを願っていたはずの孤独な 2 人はやがて惹かれ合い、恋に落ちていくが――。

■作品情報
出演:林遣都、小松菜奈、井浦新、石橋凌
監督:柿本ケンサク
脚本:山室有紀子
原案:三秋縋「恋する寄生虫」(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
主題歌:Awich「Parasite in Love」(ユニバーサル ミュージック)
製作:堀内大示、木村省悟、藤本鈴子、佐々木武彦、五十嵐淳之、鈴木貴幸 企画:椿 宜和、プロデューサー:岩上貴則、橋口一成、東島真一郎、撮影:Kateb Habib、照明:森寺テツ、美術:延賀 亮、録音:日下部雅也、田村智昭、スタイリスト:伊賀大介、ヘアメイクデザイン:井川成子、編集:本田吉孝、VFX/コンポジット:辻 高廣、VFX スーパーバイザー:山内太、音楽プロデューサー:山田勝也、小嶋翔太、助監督:八神隆司、制作担当:土田守洋、ラインプロデューサー:吉見拓真、プロダクション統括:関根真吾
製作:「恋する寄生虫」製作委員会
制作プロダクション:松竹撮影所
配給:KADOKAWA

映画『恋する寄生虫』公式サイト