Netflix「恋慕」第14話あらすじと見どころ:パク・ウンビンが傀儡王に?ロウン(SF9)の神対応に胸キュン!

2021年11月24日08時00分ドラマ
Netflixシリーズ『恋慕』独占配信中!

サンホン君ハン・ギジェ(ユン・ジェムン)の操り人形になると誓って王位に就いたフィ(パク・ウンビン)だが…韓国時代劇「恋慕」第14話が11月23日(火)韓国KBSで放送、Netflixを通じて独占配信開始された。毎週月・火曜1話ずつ更新される。

「恋慕」は、王位継承者だった双子の兄の死により、男装して王となる運命を背負った女性が、自分の正体、そして秘めた恋心を誰にも明かせないまま、波乱の人生を歩んでいくフュージョン時代劇。
【「恋慕」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや各話の詳しいあらすじ、豆知識など紹介している。



■第14話
外祖父サンホン君ハン・ギジェに操られる傀儡(かいらい)王となったフィ。王妃も兵曹判書の娘ノ・ハギョンとなり、サンホン君は左議政から最高権力者である領議政として王朝の実権を握っていた。
※サンホン君の地位:現在の日本で置き換えると、左議政=副総理から領議政=総理へ。

ジウンは内禁衛将に昇格した父ソクチョに「王を守りたいから」と頼み込んで承政院で仕えることに。各所からのサンホン君を弾劾する訴えの上疏文は全て握りつぶされ、ジウンも見て見ぬふりをする。それは、王に上疏文を届けるという名目で、秘密裏にフィの傷の手当てをするためだった。王宮に現れたジウンを見て驚くフィに、ただ傷が癒えるまでいさせてくださいとジウン。
※承政院(スンジョンウォン):王命の伝達と臣下の上奏の報告を王に行う秘書的な官庁。ここには王の全てを記した『承政院日記』も保管されている。詳細は【朝鮮王朝豆知識】「◆歴史記録書」で。都承旨(トスンジ)は承政院の長官。

サンホン君は、敵視する重臣たちも次々に排除し、ひそかに世子の座を狙っていたウォンサン君まで胎室の移設担当を命じて地方に追い払う。王子の誕生を待ちわびるサンホン君は、観象監に床入れの日の決定を急がせる。
※胎室(テシル):王族の子孫のへその緒を祀る場所。
※観象監(クァンサンガム):天文・風水地理・暦とその推算法・占術・測候・水時計などに関する業務を担当する学者。王室の夫婦の交わりや吉日択一、吉凶禍福の占卜も行う。詳しくは■豆知識で。


ついに床入れの日。初夜は騒ぎを起こしてどうにか切り抜けたが、王妃ハギョンの自分に向けるまっすぐな想いを痛いほど知るフィは、彼女を一人残して部屋を出て、王妃としての面目を潰すことは忍びない。そこで恨まれるのを承知で、「今夜夫婦の契りを交わしたことにして、床は別にする」と告げる。今後も床を同じくすることはないと謝り、このことは内密にするよういう。フィに一目ぼれし、望んで王妃になった明るく天真爛漫だったハギョンは、その夜、別の床で背中を向けて涙する。

逃亡中にフィは矢傷を負ったはずだが、御医は傷の手当てをしていないという。気になるソクチョは、ジウンに治療しているのかと確認するが、ジウンはしていないという。そんなソクチョにさらに疑問を持たせたのは、偶然、目にした王の首の鍼の痕だった。
※鍼の痕:第1話冒頭の王女殺害エピソード参照。

ジウンは兵糧が咸吉道だけ不足しているという話を耳にする。その夜、フィが副護軍になったユン・ヒョンソルと密会しているのを目撃する。ユンから閭延で船を利用して武器を運んでいると報告を受けたフィは、サンホン君が戸曹判書に命じていると考える。フィは傀儡王になったわけではなかった。密かに私兵と毒殺の証拠をつかんでサンホン君を潰そうと動いていた。先代王に毒を盛った尚膳は首つり自殺をしており、妻は行方不明。毒殺のことを知っているはずの妻の捜索も指示していた。
※咸吉道(ハムギル道):中国と国境で北東の辺境。朝鮮の始祖李成桂(太祖)の出身地で、第7代王・世祖の時代に起きた李施愛(イシネ)の乱の起きた地。
※閭延(ヨヨン):第7話で、サンホン君が私兵を育てるために明国の太監に開発を勧めさせた。
※内禁衛将だったユンが副護軍:地方勤務の副護軍は従四品、王宮を守る内禁衛将は従ニ品なので降格。


王との密会帰りのユン・ヒョンソルをソクチョが待っていた。サンホン君側についたソクチョの選択は正しいのかと問うユンに、名家に生まれたユンに比べて、自分には与えられた道を歩くだけで選択の余地はなかったと答えるソクチョ。そして、地方勤務のユンが都にいることをとがめ、かつての友として一度だけ見逃すと立ち去る。

その頃、王を大殿まで見送ったジウンは、最後の治療をし、「お元気で」と挨拶をして立ち去る。薬箱を持って出てきたジウンをヒョンが酒に誘う。「唯一信頼できるジウンが王の治療に当たってくれてよかった」という言葉に、彼もフィの秘密を知っていたことに気づくジウン。ヒョンはかつて話した片想いの相手がフィで、自分の恋慕の気持ちがフィを危険にさらすかもしれないと、想いを伝えることもできずに胸に秘め、見守ることだけをしてきたと打ち明ける。そしてジウンも同じ想いを胸に秘めているなら傷つく前に整理しろと忠告する。「この世で信用する唯一の友がジウンで、命がけでお守りしたいのが王様だ。王様に何かあれば耐えられない」という友の言葉を受け留めたジウンは、一人暗闇の中を歩くフィを見かけ、「私にとっても王様が人生の全てになった」と心に呟く。

翌日、サンホン君が戸曹の役人と、咸吉道へ向かう船に何かを積んで出港したという話をしているのを耳にしたジウンは、それが武器の輸送だとひらめく。そこで、戸曹正郎に昇進した侍講院(シガウォン)時代の先輩に頼んで、兵糧の運送に関する日誌『漕運船日誌』をフィに内密に届けてもらう。正郎は咸吉道への船の運航が不定期でしかも帳簿と実際の穀物の量も異なると報告する。ジウンと正郎の立ち話を偶然聞いたフィは、またしてもジウンに助けられたと知る。

『漕運船日誌』をユン・ヒョンソルに届けさせたフィは、人気のない緑雲閣(ノウンガク)へ向かう。ホン内官が心配した暗い道には、柔らかい灯りがともっていた。そしてその先の暗闇で火を灯すジウンを見つける。いつも危険な道を歩くフィが転ばないように灯したというジウンの言葉に、抑えていた想いをフィが言葉にする。「傷はすっかり治りました。王宮に残ってください。もうしばらく傍にいてほしいのです。私は…」。その言葉を待っていたジウンは、フィを抱きめ「(その言葉を)聞けなければ…それでも待ったでしょう。いつまでも」と、そっと口づけする。だがそんな2人の様子を、鍼術で仮死状態にできることを御医に確かめたソクチョが見ていた。

■見どころ
甘々だった前回の2人に対して、秘密を共有するこの回の2人の会話は最小限。前半は2人の視線の演技が切ない。だが、腕の治療や、ユンとの密会を終えたフィを見張りに見つからないよう胸に抱いたり、ラストのキスなどロマンチックシーンはたっぷり。12話では、廃世子になったフィが寂しくないように行く先々の木に赤い布を結んだが、今回は灯りのサービス。ジウンの気遣いが凄すぎる。だがこの灯りのサプライズは、ソン・スンホンが「師任堂(サイムダン)、色の日記」で実践済。気になる方は(第13‐16話)見どころ①で確認できる。

侍講院(セジャシガウォン)については、世子の教育係と第5話で説明したが、世子が国王に即位する時に国家の要職に就くことが多い。都承旨や戸曹正郎も元侍講院のメンバー。またホン内官も内官の長である尚膳(サンソン)に昇格した。それにしてもホン内官も気にしていたカオンは何をしているのか?

※Netflixシリーズ『恋慕』独占配信中

■キャスト
王イ・フィ役:パク・ウンビン/チェ・ミョンビン
チョン・ジウン役:キム・ロウン(SF9)/コ・ウリム
イ・ヒョン役:ナム・ユンス
ユン・ヒョンソル役:キム・ジェチョル
キム・ガオン[カオン]役:チェ・ビョンチャン
サンホン君ハン・ギジェ役:ユン・ジェムン
チョン・ソクチョ役:ぺ・スビン
 ほか

■スタッフ
演出:ソン・ヒョンウク「僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~」「また!? オ・ヘヨン ~僕が愛した未来(ジカン)~」
脚本:ハン・ヒジョン「とにかくアツく掃除しろ! ~恋した彼は潔癖王子!?~」

Netflix
 2021年10月11日スタート 月・火
Youtube予告動画

kandoratop【作品詳細】【「恋慕」を2倍楽しむ】