NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第8話あらすじと見どころ:ウォンピョの計略にハマった王女の逆襲|全22話

2021年12月19日10時00分ドラマ
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息子コンを利用した巧妙な手口で罠にハメられたピョンガン王女だが…NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、次週12月19日放送予定の第8話のネタバレ(なし/あり)のあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。視聴後調整します。



「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。

全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。

■キャスト相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
 ほか

■第8話あらすじ
王女として王宮に戻ったピョンガン/カジンは太子ウォンの薬に毒が入れられていたと父王に訴える。犯人は重臣の中にいるとし、手先となったモヨンを呼び出して、指示した人物を明かすよう迫るが…。その後、ウォンからモヨンが新羅(シルラ)と密貿易をしているという話を聞いたピョンガンは、調査のため王宮を抜け出そうとしてコンに見つかる。一方タルは、タラ・ジンたちと天誅房(チョンジュバン)の行方を追う。

■以下、第8話ネタバレ
ピョンガン/カジンは太子ウォンの薬に毒が入れられていたと父王に訴え、犯人は重臣の中にいるとし、手先となったモヨンを呼び出して指示した人物を明かすよう迫る。否定するモヨンは自ら薬を飲み干すが、体に異常は現れず、医員からも血管を強くするハトムギの成分が入っていたと報告が入る。臣下たちが責め立てる中、ウォンピョはピョンガンに謝罪を求め父王も謝罪を命じるが、ピョンガンは「間違っていない。太子を守るため最善と尽くしたと」といいはり、王の逆鱗に触れて木蓮堂での謹慎を言い渡されてしまう。

実は、全てがウォンピョの計略だった。モヨンが自分と密会しているのをコンに気づかせ、それがピョンガンの耳に入るのを承知で、毒を盛った薬を太子に出すと思わせ、毒見して意識もうろうとした王女を暗殺するつもりだったのだ。利用されたのを知って駆け付けたコンに、「情報は正しく伝えるように」とモヨン。コンの謝罪を聞き流したピョンガンは、改めて王宮に王と太子の味方がいないことを思い知り、自分が守ると決意を固める。木蓮堂に戻った彼女は、タル以外に味方のいない自分を助けてくれたのが誰なのか考える。

その夜、コンは父ウォンピョから、逆らえば破門だと「北方のケウォン山城への赴任」を命じられる。一方、モヨンも養父へ・ジウォルから「政治は金儲けの手段、それ以上深くかかわるな」と念を押される。

ウォン太子が菓子を渡しに木蓮堂にやってくる。礼にいう太子に、一緒に食べようと部屋へ招き入れるピョンガン。母の葬儀後、父王がひとが変わったように怒ったり泣いたり、政治を放り出して部屋にこもりきりだったと話す太子に、もっと早くに王宮に戻るべきだったと謝るピョンガン。太子は「モヨンが王に、心身を蝕む怪し気な薬を与えていること、それが新羅からの違法な薬で、裏で糸を引いているのが諸加会議だ」と教える。ピョンガンは弟の成長を喜びながらも、太子に危険が及ばぬようにこの話を誰にも話さないように言う。

その頃、長白薬草房では新羅からの客人をもてなしていた。その客人は新羅の役人キム・チャスンで、モヨンは、密かに彼に国境の高句麗軍と兵器の数の報告書を渡す。

王の心身を蝕む薬を調べるために秘密の抜け道を使って外に出たピョンガンは、コンと鉢合わせ。北方に出立する前に、王女の味方として手伝わせてほしいというコンは、新羅からの密輸を知っていると、ピョンガンを手引きして薬草房へ。ところがそこで毒薬ではなく地下室に閉じ込められている少女たちを発見。北方へ貢女として渡されるはずの少女たちが、拉致されている理由を知るために、ピョンガンはその中の一人と入れ替わる。
※貢女(コンニョ):ピョンガンが恥じた貢女という制度は、一般に女性を朝貢品の1つとして献上すること。5世紀に高句麗・新羅から中国の北魏に貢女を送ったという記録があるが、最も盛んだったのは高麗時代。詳しくは「奇皇后」貢女制度とは?

新羅の役人チャスンは、拉致した少女たちを一晩中歩かせ、都城(都)を離れる。男たちの様子から彼らが新羅の者だと察したピョンガンは、必ず官軍が助けてくれると、少女たちを励ます。ところが移動中、縄を切ろうとしたピョンガンが小刀を落としてしまう。キム・チャスンが一人の少女を殺し、他の少女たちも暴行を受けるのを見たピョンガンは、二度と人を斬らないというタルとの約束を破って少女たちを助けるためについに剣を振り下ろす。

その頃王宮では王女がいないことがバレて騒ぎに。事情を話して王に許可をもらったコンは、兵を率いて長白薬草房へ出向く。だが、少女たちを売った対価の半分が父ウォンピョに流れていると知り驚く。そこには天誅房(チョンジュバン)の行方を追うために都に来ていたタルもいた。モヨンを逮捕させたコンは、タルの案内で密輸人が通る新羅への道“リスの小道”を通って、無事ピョンガンたちを発見する。

少女たちを引き連れて王宮に戻ったピョンガンは、父王に消奴(ソノ)部の首長へ・ジウォルが北方へ向かうはずの貢女たちを新羅へ売り飛ばしたと暴露する。言い逃れするジウォンに、「貢女を奪って売り飛ばしたこと、敵国の新羅と密貿易をしたこと、 どれも見逃せない重罪!」と主張する。多額の賄賂を貰っているウォンピョは、「国家の財政破綻を防ぐために、銀貨を稼いでくれと自分が頼んだために起きた、全ては高句麗を思っての行動」と、言い逃れする。そしてその証拠としてコンに国庫を確認させる。そこには証言通りに大量の銀貨が保管されていた。王は、このことが外部に漏れては困るために不問にしようとするが、ピョンガンは「権力や財力があっても法に背いた者には罰を与える。それがピョンウォン王の定める原則だ」と大声を上げて書記に書き直すよう指示する。その言葉にハッとした王は、法に則って罰を与えると宣言し、へ親子に杖刑を言い渡すが…。

■見どころ
またしても父ウォンピョに利用されたコン。自分のために愛するピョンガンを窮地に立たせてしまったコンの心中はいかばかりか。この後も父にしてやられてばかりとなるコン。彼が父を超えるときは来るのか?一方、父王に対して大きな失態を見せてしまったピョンガンだが、実弟ウォン太子との関係が修復できたのは何よりうれしいご褒美だ。そしてついに明かされたモヨンの正体。養女として迎えたのが、敵国新羅の間者(スパイ)だったとは。いくら金儲けのために新羅と密輸しているとはいえ、真実を知ったときのジウォルの衝撃は?回想シーンで、モヨンがなぜ新羅の間者となったのかが明かされるので、お見逃しなく。今回は、この3組の親子に注目。

今回、韓国で放送された20話版でも、男性主人公がジスからナ・イヌに交代したのがこのあたりから。今話はタルの出番こそ少ないものの、リスの小道、ピョンガンたちを発見したとき、コンを素通りして向かってきたピョンガンの頭なでなでは必見。果たして全身全霊を賭けてピョンガンを愛するコンは、いつまでタルへの嫉妬心を押さえていられるのか?

ピョンガンの言動を迷惑がっていた王だったが、娘の言葉に本来の王としての姿を思い出し、息子のウォン太子からの、「毅然と罰を言い渡した父王を誇らしく思う」という言葉に、背中を押されたピョンウォン王は立ち直ることができるのか?

NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
 2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送

kandoratop【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】