15分拡大!「青天を衝け」第40話栄一、引退後に渡米し民間外交へ!第39話ネタバレあらすじと予告動画

2021年12月14日23時40分ドラマ
©NHK

最終回直前!栄一(吉沢亮)がアメリカで民間外交に奔走!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)12月19日(日)放送の第40話「栄一、海を越えて」を15分拡大で放送!前回第39話「栄一と戦争」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



12月12日放送の第39話では日清戦争に続き、日露戦争が勃発。戦費確保のため「国債購入」を唱え民心を煽る栄一は激務がたたり生死をさまよった。「跡取り」という重責が篤二(泉澤祐希)を襲う中、病床の栄一を見舞った慶喜(草彅剛)が「生きてくれれば何でも話す」と伝記編纂を約束する。「尽未来際生きてくれ」と亡き円四郎の言葉をかりて慶喜が栄一に語りかけるシーンでは、「栄一と慶喜の絆にぐっとくる」「推しは最大の薬」や「このシーン泣ける」など大きな反響を呼んだ。

さらに見どことなったのは今まで沈黙を守ってきた慶喜が、鳥羽伏見の戦いの発端を語り出した場面。慶喜は「薩摩を討つべし!」と高揚する家臣たちを止めることが出来なかった自分を悔い、戦争の火種となることを避ける為に隠遁したと初めて自分の思いを語った。「人は誰が何を言おうと戦争したくなれば必ずするのだ」と、重みのある一言を放った慶喜役の草彅剛は、カリスマ性を放った将軍時代とは対照的に、長い間の苦悩を経た説得力のある演技で存在感を残した。

そして12月19日の第40話は最終回を目前に控え15分拡大で放送!実業家を引退した栄一は、再びアメリカに赴き民間外交に力を注ぐ。排日運動が盛り上がるアメリカで、「ノーウォー!」と叫び続ける栄一。ここへ来てさらにギアチェンジを重ねる栄一に加え、篤二の出奔、伊藤博文の暗殺と続き、最終回まで目が離せない。

■明治政府に警戒された慶喜
慶喜は静岡で謹慎している間も周囲が名誉回復に尽力することに関心を向けずに趣味の絵やカメラに没頭していたが、第39話で長い沈黙を破り、戦争を放棄した理由を語り出した。なぜそこまで徹底した沈黙を続けたのか。それはドラマでも語られていたように、自身が“戦の火種にならない”という強い気持ちがあったからだった。

実際、明治政府は「最後の将軍」というネームバリューを恐れ、慶喜が反明治政府の旧幕臣を率いていつ反旗を翻すか警戒していたという。渋沢栄一が明治政府への出仕を拒んだ際は、大隈重信が「世間は慶喜が優秀な人材を差し出すのを拒否したと見るのではないか」と明治政府への反発を疑われると説得している。そして慶喜本人も、新政府に逆らう兆候を見せず、旧幕臣や新政府に反感を抱く者たちにも関心を見せなかったのは、自分が明治政府にとって「危険人物」であることをよく認識していたのだろう。それを思うと慶喜の30年以上に渡る謹慎期間は相当な忍耐だったと驚かされる。


★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★

■前回(第39話)ネタバレあらすじ
日清戦争に勝利し一等国の仲間入りを果たした日本。栄一、喜作(高良健吾)、尾高惇忠(田辺誠一)は若き頃に“日本を変えたい”と悲憤慷慨していた頃を思い出し感慨にふけった。栄一の提案で喜作と惇忠は慶喜と面会することになり、慶喜は御一新の後も国の為に励んだ2人に労いの言葉をかけた。そして栄一は、アメリカの首都、ワシントンを訪れ、ホワイトハウスでルーズベルト大統領と会談した。しかし注目されるのは軍事面のみで、栄一は経済力をもっとつけなければいけないと痛感するのだった。

この頃、アメリカはハワイを併合し、プレルトリコやグアムを手に入れ急成長を遂げており、ロシアは清から手に入れた遼東半島から朝鮮半島を手中に収めようと狙っていた。栄一は韓国事業に着手しようとする中、ロシアは朝鮮半島全体の所有権を主張してきた。これは日本の国防が崩れることを示唆していた。そして翌年、日露戦争が勃発。政府は財政界の協力を栄一に求め、栄一は戦費にあてる国債の購入を呼び掛ける演説を行った。観衆たちの心を掴む演説で喝采を浴びる栄一だったが、激務がたたり演説後に倒れてしまった。

栄一の容体は次第に悪化し、病床に篤二と佐々木勇之介(長村航希)が呼ばれた。栄一は銀行の頭取を佐々木に託し、篤二には「家のことは頼んだ」と告げた。重い重責を担わされたプレッシャーに耐えきれず、篤二は見舞いに来た慶喜に「僕も逃げたい!あなたは日本全てを捨てて逃げた。」と暴言を吐いてしまう。次の日、目を覚ました栄一の枕元には慶喜の姿があった。そして慶喜は「そなただけは尽未来際、生きてくれ。生きてくれれば何でも話そう」と死なないで欲しいと懇願すると、その後、栄一は回復していくのだった。

その頃、東郷平八郎率いる日本海軍はロシアのバルチック艦隊を撃破し、ロシアへ大打撃を与えたが、実のところ戦費を使い果たした日本は国力の限界を迎えていた。ロシアとの講和会議を結ぶために外務省の小村寿太郎(半海一晃)が派遣され、1905年、9月5日、ポーツマス条約が結ばれた。しかし、国家予算の6倍の戦費負担を国民にしいたにも関わらず、ロシアへの賠償金要求を取り下げたことで国民の怒りが爆発した。栄一も、小村全権を容認したことが原因で国民の怒りの標的となってしまった。

世情が落ち着かぬ中、渋沢邸には慶喜の伝記編纂のために歴史学者や猪飼勝三郎(遠山俊也)など昔を知る人々が集められた。慶喜は「汚名を雪がれることは望まぬ」と切り出し、鳥羽伏見の戦いの発端を語り出した。あくまで戦に反対していた慶喜だったが薩摩討伐に燃える家臣たちを止めることは出来なかった。そうして始まった戦だったがいくも失策を重ねたと後悔の念を募らせる慶喜は、自分が戦の原因にならないよう隠遁して余生を送って来たことを明かした。「人には生まれもった役目がある」という慶喜の言葉を受けて自分を顧みた栄一は、篤二に実業家を引退すると宣言するのだった。

■第40話「栄一、海を越えて」
アメリカで日増しに排日の機運が高まる中、実業の一線を退いた栄一は、日米関係を改善しようと妻・兼子(大島優子)と共に渡米する。特別列車で全米60の都市を巡り、民間外交に奔走する栄一だったが、その道中で長年の友、伊藤博文の暗殺の知らせが飛び込んでくる。さらに、篤二が再び問題を起こし、栄一は苦渋の決断をすることに。そんな中、慶喜の伝記編纂は大詰めを迎え、栄一は慶喜からある意外な言葉を聞かされるのだが・・・。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第40話は12月19日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/田辺誠一/大島優子/泉澤祐希/山崎育三郎/草彅剛ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第40話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★


【2021年秋ドラマ一覧】

【大河ドラマ】【関連記事・各話のあらすじ】