異例の大ヒット!ジュノ(2PM)が挑んだ最も切ない恋愛史劇「袖先赤いクットン」放送後の韓国の評判や視聴率紹介

2022年01月02日23時50分ドラマ
(C)MBC

空前の史劇ブームが起きている韓国で、演技ドルジュノ(2PM)が主演を務め除隊後復帰作として大成功をおさめた「袖先赤いクットン」(原題)の、韓国での評判や視聴率をご紹介!KNTV公式サイトまたはYouTubeにて予告映像が視聴できる。

「袖先赤いクットン」は、一族が没落し幼い頃から宮女として育った強き意思を持つ女官と、悲劇的な事件で父を失い孤独に生きてきた王との切ないロマンス史劇だ。韓国MBCにて2021年11月12日〜2022年1月1日まで放送され、物語が展開を見せると共に視聴率が上昇、最終回は17.4%(ニールセン・コリア全国世帯基準)の超高視聴率を記録し、人気のあまり1話延長されたことでも話題を呼んだ。本作はベストセラーであるカン・ミカン作家の同名小説を原作とし、「仮面の王 イ・ソン(原題:君主・仮面の主人)」を共同執筆したチョン・ヘリ作家が脚本を、「私の愛、あなたの秘密(原題:手をつないで、沈む夕日を眺めよう)」「自己発光オフィス~拝啓 運命の女神さま!~」など、繊細な感情表現を得意とする女性演出家チョン・ジインが監督を務めた。原作ファンも多く、実在の人物をモチーフにしていることから韓国では一部ドラマ化に懐疑的な声も上がったが、背景や枠組みは忠実に、ストーリーには最大限創作を加えたことで、原作とは一味違うドラマならでは魅力に多くの視聴者が虜になった。

■空気で語る!俳優陣の卓越した演技に賞賛の声
赤い袖先 差し替え6(C)MBC韓国で最も高く評価されたのが俳優陣の熱演だ。「自白」「キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~」で俳優としての地位を固め、本作で成熟した姿を披露したジュノ(2PM)は、数々の名優が演じてきた実在の人物イ・サンを演じた。史劇は映画『メモリーズ 追憶の剣』『色男ホ・セク』に続き3作目の出演である彼が、王としての佇まい・落ち着いた口調・身のこなしなど、これまでとは見違えるほどの安定した演技力で視聴者を驚かせた。本人もテレビ局のラジオで「自分は誰なのか?わからなくなるほど夢中だった」と役に没頭していたことを語り、若き正祖の姿と苦悩を抱える王イ・サンを彼ならではの新たな解釈で演じ、視聴者からは「役者としての成長が凄まじい!」「圧倒された」と高い評価を得た。
「王になった男」「医師ヨハン」など振り幅が広い演技力を持つことで知られるイ・セヨンは、身分は低くも志は高く、自分の道を突き進む女官ソン・ドクイムを演じた。知的かつ相手の心を動かす会話力、筆写までも得意とする才女ドクイムは実際に“王をも魅了した女官”として知られ、女優歴25年のキャリアが成す“空気でセリフを語る”イ・セヨンならではの魅力と交わり、掲示板には「イ・セヨンではないソン・ドクイムは考えられない!」「彼女の放つ空気に鳥肌が立った」など賞賛の声が続々と上がった。
他にも「君は私の春」にて注目を集めた新人俳優カン・フンが二面性を持つ司書ホン・ドンロ役を、ベテラン俳優イ・ドクファがイ・サンの祖父である英祖役を演じた。他にも毎作シンクロ率100%を誇るチャン・ヘジンがドクイムが母のように慕うソ尙宮役を、シリアスな演技を得意とするパク・ジヨンが謀反を企てる提調尙宮チョ氏役を、「トキメキ☆成均館スキャンダル」以来11年ぶりの史劇復帰となるソ・ヒョリムが傲慢なファワン翁主を演じ脇を固めた。様々な個性を持つ実力派俳優が顔を揃え、作品の持つ世界観を誰1人絶やすことなく完璧に演じ切り、そのレベルの高さから“演技対決”とも言われた本作。原作ではあまり描かれなかった周辺人物をドラマではあえて多く描き、脇役陣の演技力と相まって物語にインパクトを与え、面白みを引き出したことで視聴者をより夢中にさせた。

■余韻が半端ない!涙を誘うストーリー
赤い振り袖 差し替え7(C)MBC8年にもわたる徹底した調査に基づき執筆された原作。ドラマでは忠実に再現した歴史背景や高水準のフィクション、映像美に加え、各登場人物の感情をより細かく描写し原作との融合に成功、骨太ながらも繊細なストーリーが最終回まで視聴者の心を捉えて離さなかった。特に袖先に触れることのできる距離にいながらも、手の届かぬもどかしさを密度濃く描き、身分の差という厚い壁に阻まれた恋に絶望するシーンは涙を誘い、多くの視聴者が目頭を熱くした。韓国では「切なすぎて余韻がしばらく続きそう」「ロスがすごい…こんな史劇は他にない」など、虜となったファンから“クットンロス”(=原作直訳の「袖先赤いクットン」より)を叫ぶ声が目立った。

■自然なこと!?毎週最高視聴率を更新
16話では瞬間最高視聴率19.4%を記録し、放送開始後一度もドラマTV話題性ランキングで1位(グッドデイコーポレーション調)の座を譲ることのなかった本作。初回視聴率5.7%からスタートし、互いの心を確信した7話で10%の大台を突破、 厚いキスを交わすも別れを経験する15話では14%の壁を壊し、最終回で異例の17.4%という高視聴率を記録した。この3年間、ミニシリーズは一度も10%を超えたことがなく、2021年1番の期待作と言われた「黒い太陽(原題)」も9.8%という視聴率で終わったMBCにとって恵みの雨となった「赤い袖先(原題)」。ドラマ出演者話題性ランキングでも主演ジュノ(2PM)、イ・セヨンがそれぞれ5週連続で1、2位を独占し、振り返ると台本・演技・演出全てが完璧に揃った本作のこうした結果は、自然なことであったと言えるだろう。

■MBC演技大賞にて8冠を達成!立証された高い人気
赤い袖先5イ・セヨン本人Instagramより韓国での視聴率や評判を紹介したが、それを証明するかのように2021年MBC演技大賞では「袖先赤いクットン(原題)」が8冠を達成した。「黒い太陽(原題)」が賞を総なめにすると言われていた中、本作は年末にかけうなぎ登りの人気と視聴率で猛追。主演ジュノ(2PM)とイ・セヨンはミニシリーズ部門で最優秀演技賞を、カン・フンは男性新人賞を、イ・ドクファは功労賞を、脚本家のチョン・ヘリは脚本家賞を受賞、作品自体へ授与される今年のドラマ賞も本作が受賞した。最終回でドクイムを涙ながらに偲び、悲しみに満ちた姿で視聴者の心を泣かせたチャン・ヘジンは助演女優賞を、“サンドクカップル”(=それぞれの役名から)として親しまれ、「互いの目を見ただけでも涙が出た」と言うほど心が通じ合ったという相性抜群の主演2人は、ファン投票で選ばれるベストカップル賞まで受賞し、高い人気を証明した。公式掲示板の書き込みは70万を超え、最高の褒め言葉である「(本作を)人生ドラマだ(=人生において深く長く記憶に残る、最高のドラマ、という意味で、韓国でよく使われる言葉)」と語るファンも多く、放送後も絶えることなく賛辞が送られ続けた。
【速報】「2021 MBC演技大賞」結果

韓国では誰もが知っている史実であり、嫌厭されがちなサッドエンディングの物語が「これほどまでに胸を打つ作品はない」と絶賛され、恋愛史劇に新たな歴史を刻んだ「袖先赤いクットン」。俳優陣圧巻の演技で視聴者を悲しみと感動の渦へ巻き込んだ本作はKNTVにて3月に第1・2話を先行無料放送、2022年4月より「赤い袖先」というタイトルで日本初放送予定だ。ジュノ(2PM)のファンはもちろん、見応えのある史劇や思いっきり泣けるドラマを観たい方には是非チェックしていただきたい名作だ。

■スタッフ
演出:チョン・ジイン
脚本:チョン・ヘリ
原題:옷소매 붉은 끝동(オッソメプルグンクットン)

■キャスト
イ・サン役:ジュノ(2PM)
ソン・ドクイム役:イ・セヨン
ホン・ドンロ役:カン・フン
英祖役:イ・ドクファ
ソ尙宮役:チャン・ヘジン
提調尙宮チョ氏役:パク・ジヨン
中殿キム氏役:チャン・ヒジン
ファワン翁主役:ソ・ヒョリム

■作品紹介
制作国 : 韓国MBC
制作年 : 2021年
韓国放送:2021年11月12日〜2022年1月1日(全17話)
日本初放送:KNTV 2022年4月~

KNTV予告編
KNTV公式サイト

kandoratop【作品詳細】【「赤い袖先」を2倍楽しむ】