『MONSOON/モンスーン』ヘンリー・ゴールディングがベトナムでの印象的なエピソードを語るインタビュー映像到着

2022年01月13日13時00分映画

30年ぶりにサイゴン(現ホーチミン)へ帰郷した主人公・キットがアイデンティティを探す旅路を圧倒的な映像美で綴った、ホン・カウ監督『MONSOON/モンスーン』(1/14公開)より、ヘンリー・ゴールディングが“常に命懸け”の撮影?!ベトナムでの印象的なエピソードを語るインタビュー映像が到着した。

『MONSOON/モンスーン』は、変わりゆく故郷、忘れ去った母国語、ここではないどこかへ…悩みながら今を生きる全ての人へ贈る物語。



『MONSOON/モンスーン』で、両親の遺灰を埋葬するため30年ぶりに故郷を訪れ、⾃⾝のアイデンティティを探す旅路へと繰り出す主⼈公・キットを演じたヘンリー・ゴールディングが本作への想いを語るインタビュー映像が到着した。ベトナム戦争の混乱を逃れ家族で”ボート難⺠”として渡英したキットは、久しぶりに訪れた故郷に馴染むことができず孤独を抱えながら街を彷徨う。そんなキットを演じるにあたっての準備に、ヘンリーは「個⼈的な感情やアイデンティティの探求が含まれていた」と明かした。マレーシアとイギリスのハーフである彼はどちらの国にいても落ち着くことはなく、常に外国⼈扱いをされるマレーシアと、周りと同じには⾒えないイギリスの間で苦悩を抱えていた。それゆえにキットが抱えるアイデンティティの苦悩は「⾮常に⾝近なもの」だったという。
本作では、感情を押し殺したり平静を装うことに慣れている⼈々が忘れてしまいがちな”何かを乗り越えるための⼀番⼿っ取り早い⽅法”がキットの旅を通して描かれていく。キットの葛藤する⼼が過去を受け⼊れ、気づきを得る姿を⾒ることができる。ヘンリーは、「それがこの物語の美しさ」だと語った。


撮影を⾏なったホーチミン市の印象は「古き⾯⽩い場所」。⼈やバイクが常に⾏き交う街で、”常に命がけ”で道路を横断していた。街を⽣き⽣きと、ユニークに感じられるリズムの発⾒があったと笑顔で話すヘンリーは、暑いかと思えばモンスーンが吹き荒れる、そんな天候の中でカメラが「雷のような雲が押し寄せてくる美しい映像」を捉えることに成功したと撮影を振り返る。ベトナムのリアルを映像を通して体感することができる本作の魅⼒を様々な視点から語る映像となった。


■あらすじ
キット(ヘンリー・ゴールディング)は、両親の遺灰を埋葬すべく、30年ぶりに祖国であるサイゴン(現ホーチミン)に⾜を踏み⼊れる。キットは6歳のとき、家族とともにベトナム戦争後の混乱を逃れてイギリスへ渡った、“ボート難⺠”だ。以来、これが初めての帰郷だった。もはやベトナム語すらままならない彼は、英語が話せる従兄弟のリー(デイビット・トラン)の助けを借りながら、どこか⼤事な場所を探し始めるが、思うようには進まない。サイゴンは今やすっかり経済成⻑を遂げ、かつての姿は⾒る影もなかったからだ。そんな中、ネットで知り合ったアフリカ系アメリカ⼈のルイス(パーカー・ソーヤーズ)と⼀夜をともにするキット。ルイスの⽗親はベトナム戦争に従軍したという過去を持ち、そのことを隠してこの国で暮らしていた。その後、両親の故郷ハノイへ向かったキットは、サイゴンで知り合った学⽣リンの実家が営む伝統的な蓮茶の⼯房⾒学をする。それはキットの知る“古き良きベトナム”の姿にようやく触れられた時間でもあったが、リンにとっては時代遅れなものらしい。サイゴンに戻ったキットは、リーから⾃分たちの家族の亡命にまつわる“ある真実”を聞かされることになる̶。

■作品概要
出演:ヘンリー・ゴールディング、パーカー・ソーヤーズ、デイビット・トラン、モリー・ハリス
監督・脚本:ホン・カウ 『追憶と、踊りながら』
2020/イギリス、⾹港/85分/5.1ch /カラー/原題『MONSOON』
公開表記:1/14(⾦)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
©MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019
配給:イオンエンターテイメント

◇Twitter:@MONSOON_MOVIE
公式サイト